新しいことを始めようとしたのに、三日坊主になってしまって続かなかったとき、「どうして自分は続かないんだろう」と思ってしまうことがあるかもしれません。しかしそれは新しいことを始めることへの意志が弱いからではなく、「脳の初期設定」が原因なのだそう。
そこで本記事では、世界中の心理学や行動経済学、脳科学の研究結果をもとに、仕事や勉強、コミュニケーション、メンタル、そして健康といった分野で役立つ100の習慣化テクニックをまとめた『ハーバード、スタンフォード、オックスフォード… 科学的に証明された すごい習慣大百科』(堀田秀吾著)から、一部を抜粋・編集して紹介します。
今回はやる気をアップさせる、「『ツァイガルニク効果』を使う」です。
あえて未完にすることで作業がはかどる
ロシア社会主義共和国保険証精神医学研究所のブリューマ・ツァイガルニクによって提唱された、「未完の出来事のほうが記憶に残りやすい」という「ツァイガルニク効果」と呼ばれる現象があります。
ツァイガルニクが行った実験では、被験者たちにパズルや計算問題、箱の組み立てや泥人形の作製といった複数の作業を、次の2つのグループに分けて行わせました。
(1)それぞれの作業を最後まで完了してから次の作業へと移行することを繰り返したグループ
(2)それぞれの作業を途中で中断してから次の作業へと移行することを繰り替えしたグループ
そして、すべての作業が終わったタイミングで、被験者たちに「いまやった作業にはどのようなものがあったか」と質問しました。すると、グループ(2)のほうが(1)よりも2倍ほど行った作業について記憶していたのです。
作家の村上春樹さんは、1日5時間なら5時間という執筆の時間を決めており、その時間が来たらどんなに書きたいことがあっても打ち切って、次の日に回すそうです。そうすることで、次の日またアイデアが広がっていくのだと話されています。
あえてキリの悪いところで止めることで、気になっていろいろ考えることにつながり、アイデアが広がっていくというわけです。「ツァイガルニク効果」の面白い応用方法ではないでしょうか。
やる気はどんな形であれ「はじめる」ことで生み出される
実際、やる気を生み出すには、どんな形であれ「はじめる」ことが大切です。キリが悪いところで止めておけば、次回、その続きをするときはじめやすくなるという利点があります。
0から1にすることが難しいのであれば、0.2でも0.3でもいいので、リスタートしやすい状態にしておく。そのためにも、あえてキリが悪いところで止めるというテクニックを使ってみてはいかがでしょうか。
作業はあえてキリの悪いところで止めておいて、次回すぐやれるようにする。はじめればやる気が生まれる
『ハーバード、スタンフォード、オックスフォード… 科学的に証明された すごい習慣大百科』(堀田秀吾著/SBクリエイティブ株式会社 刊)
人生が変わるテクニック112個集めました
勉強・ダイエット・貯金・目標達成…は習慣化が10割
仕事、ダイエット、健康管理、勉強、目標達成…すべて成功のカギは「習慣化」にあります。
しかし間違った習慣を身につけてしまったらその代償は大きくなってしまいます。
何をどう習慣化すればいいか、そのために重要になるのが「エビデンス」です。
- もし「A」をしたら「B」をすると、あらかじめ決めておく
- 選択肢は必ず「3つ」用意しておく
- 常にポジティブな言葉を使う―つらさに対する耐性が高まる
- 52分間作業して、17分休憩する―生産性が高まるetc.
本書は、ハーバード、スタンフォード、オックスフォード…などの研究機関において証明されたテクニックを112個紹介。
見開き図解入りでわかりやすい。気になったテクニックからはじめられ、情報収集のためにも役立ち、また読みものとしても楽しめる一冊です。
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