DBM Energy

ドイツのバッテリー研究開発企業DBM Energyおよびエネルギー供給企業Lekker Energieが共同で開発したAudi A2ベースの電気自動車が、ミュンヘンからベルリンまでの600kmを1回のチャージで走破したことが発表された。約7時間にわたる走行で、平均時速は時速88キロから89キロほど。電気自動車の開発や市販化が急ピッチで進められている現状、こうしたニュースはめずらしくないが、DBM Energyのケースではチャージにかかっている時間がたったの6分という点が注目に値する。

DBM EnergyはDBMグループによって2009年に設立された研究開発企業。高性能高効率のバッテリー開発をすることを目標に掲げており、今回の発表はこうした取り組みのひとつの成果を示すものと考えられる。発表されている内容によれば、今回のケースでは高電圧直流電源から6分間のチャージで一般道600kmの走行を実現したことになり、現在の電気自動車の平均的なチャージ時間目標よりもさらに短時間でのチャージに成功していることになる。

同社の開発したこのリチウムメタルポリマーバッテリーは競合するリチウムイオンバッテリーよりも強力で、かつ、廉価に製造できると主張されている。またすでに大量生産が可能な状況にあるという報告もある。