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バリウムがトイレで流れない!原因と対処法・予防策を徹底解説

2025.06.20
2025.06.20
◆本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています。
健康診断などで飲むバリウムの混ざった白い便が、トイレにこびり付いて流れない…そんな経験はありませんか。

バリウム便は通常の便と性質が異なり、水に沈んで固まりやすいため、一度付着すると簡単には流れずトイレ詰まりの原因にもなります。

無理に対処しようとして便器を傷つけてしまうケースもあるため、正しい知識と方法で安全に解決することが大切です。

本記事では、バリウムがトイレで流れにくい理由や効果的な対処法、業者に頼むべき状況、そして次回から同じトラブルを防ぐための予防策までを丁寧に解説します。
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目次 
伊藤 直樹
監修者

水道設備業者 トイレ・洗面・キッチン設備主任

伊藤 直樹 (株式会社プログレス)

株式会社プログレス 入社平成24年3月  暮らしの中で必要なレスキューサービスを提供する株式会社プログレスにてトイレ・洗面・キッチン周りの設備主任を担当。水回り業務に8年従事し、累計3000件のトイレ・洗面・キッチン関連のトラブルを解決。多くのお客様に信頼される「トイレ・洗面・キッチン」のスペシャリスト。

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バリウムがトイレで流れにくい原因

なぜバリウムを含んだ便がトイレで流れにくくなるのか、その主な原因を確認しておきましょう。

バリウムがトイレで流れにくい原因
  • バリウムの特性
  • 便が硬く粘着質になる
  • 節水型トイレや排水管形状との相性

以下で詳しく見ていきます。

バリウムの特性

バリウム検査で体内に入れる造影剤の主成分は「硫酸バリウム」という金属化合物で、次のような特性があります。

バリウムの特性
  • 水に溶けにくい
  • 冷えると固まりやすい
  • 比重が大きく沈みやすい

水に溶けにくい

バリウムは水に溶解しないため、排泄された後も水中で固形のまま残ります。

通常の便であれば水に触れてある程度崩れたり流れやすくなったりしますが、バリウム便は水に溶けずその形状を保ったままになるため、流し切るのが難しくなります。

冷えると固まりやすい

バリウムは冷えると固まる性質があり、体外に出た後は短時間で固い塊になってしまいます。

まだ柔らかいうちに流せれば良いのですが、排便から時間が経つとますます固まって通常の便より硬い状態になるため、トイレの水流では流れにくくなるのです。

比重が大きく沈みやすい

バリウムは金属由来の物質であり水よりも重いという特徴があります。

硫酸バリウムの比重は水の約3.5倍~4倍とも言われ、通常の便よりはるかに重量がある計算です。

そのため便器内の水に浮かばずにすぐ底に沈んでしまい、便器底面にへばり付いたまま残留して流れなくなる原因となります。

沈殿したバリウム便は粘着性も高いため、一度こびり付くと容易に離れず厄介なのです。

以上のように、バリウム自体が「溶けない・固まる・重い」という性質を持つことが、トイレで流れにくい大きな理由です。

便が硬く粘着質になる

バリウム便が流れない原因には、便そのものの状態も関係します。

検査後に適切に水分補給をしなかったり、もともと便秘しやすい体質であったりすると、排泄される便がより硬く大きな塊になり、トイレで流れにくくなります。

通常、バリウム検査後には医師や技師から「できるだけ早くバリウムを出すために水分を多めに摂ってください」と指示されます。

これは水分不足だと腸内でバリウムが固まりすぎてしまい、排出が困難になるためです。

仮に下剤の服用を怠ったり水分摂取が少ないと、バリウムを含んだ便が長時間腸内に留まり、よりカチカチに硬化して排泄されます。

その結果、便が石膏のように硬い塊となり、便器に落ちても強い粘着力でくっついて流れなくなる恐れがあります。

また、普段から便秘がちな方は腸内の水分吸収が進みやすく便が硬くなる傾向があります。

そうした方がバリウム検査を受けると、バリウムと便が混ざった硬い塊ができやすく、トイレで詰まりやすいリスクが高まります。

「自分は平気だろう」と下剤を指示より少なく飲んでしまうと、後になってなかなかバリウム便が出ず後悔する…という声もあります。

時間が経てば経つほど状況は悪化するため、便秘体質の方ほど検査後は早めに十分な水分補給と下剤の服用を行い、できるだけ便を柔らかく保つことが大切です。

節水型トイレや排水管形状との相性

近年普及している節水型の洋式トイレも、バリウム便が流れにくい一因となります。

節水型トイレは少量の水でも排泄物を流せるよう設計されていますが、その一回あたりの洗浄水量は最小限にコントロールされています。

通常の排泄物であれば問題なく流せますが、重量があり粘着質なバリウム便の場合、水勢や水量が不足して流し切れないことがあるのです。

特にバリウム便は先述の通り便器の底に沈み付着しやすいため、節水トイレの弱めの水流では底にこびり付いた塊を剥がして押し流す力が足りない場合があります。

その結果、何度も流しても便器内に白い残留物が残ってしまうケースが多発します。

また、トイレの排水方式や配管の形状も影響します。

洋式トイレのS字カーブを描いた排水トラップや細めの排水管では、重い塊状のバリウム便が途中で引っ掛かりやすいのです。

便器からは見えない奥の配管部分にバリウムが留まってしまうと、水の流れが悪くなったり便器の水が白く濁ったまま戻ってくるといった症状が現れます。

これはバリウムが配管内部で詰まっているサインであり、便器内に残った場合より対処が難しくなります。

以上のように、バリウム便が流れない原因は「バリウムそのものの性質」「便の硬さ・粘着性」「トイレ設備との相性」と複数考えられます。

バリウムが流れない場合の対処法

バリウム便が便器に付着して流れない場合の対処法について、自宅で自分でできる方法がいくつかありますので、状況に応じて試してみてください。

バリウムが流れない場合の対処法
  • 大量の水を流してみる
  • トイレブラシや割り箸で塊を取り除く
  • ぬるま湯を注いで溶かす
  • ラバーカップでつまりを解消する

便器内にこびり付いた白い塊が目に見えるケースと、一見流れたようでも奥で詰まっているケースで若干アプローチが異なりますが、ここではまず基本的な対処法を紹介します。

その後、どうしても解決しない場合は専門業者に依頼することも視野に入れましょう。

大量の水を流してみる

まず一番簡単にできることは、いつもより多めの水で流すことです。

通常、排便後は一度レバーを回して水を流しますが、バリウム便の場合は一回の洗浄では不十分なことが多いため、何度か水を流すか、バケツなどで多めの水を一気に流し込んでみましょう。

既に便器内に水が溜まっている場合は、水位が下がってから改めて水を足します。

効果的な方法の一つに、一度目の排便途中から水を流し始めてしまうというやり方もあります。

排泄物が便器に付着する前に、水流に乗せて流してしまうイメージです。

これはタイミングが難しいですが、もしまだ排便中で余裕がある状況なら試してみる価値があります。

ただし、既に大きな塊が便器底に張り付いている場合は、水を流すだけではビクともしない可能性があります。

その際は次の物理的な除去法やお湯による溶解法を組み合わせる必要があります。

また、何度も流すうちに便器の水位がおかしくなったり溢れそうになった場合は、奥で詰まりが起きている恐れがあります。

その際は無理に大量の水を流し続けるのは避け、他の対処に切り替えましょう。

トイレブラシや割り箸で塊を取り除く

便器内に白い塊が付着して残っているのが目に見える場合は、物理的に崩して除去する方法が有効です。

身近にある道具では、トイレブラシや割り箸などが使えます。

割り箸でほぐす

まず、使い捨ての割り箸を用意し、便器底に沈んだバリウム便の塊をつつくようにして細かく砕きます。

硬い塊を少しずつでも剥がして砕ければ、水流で流れる可能性が高まります。

割り箸で直接大きな塊をすくい出すことができれば理想ですが、あくまで塊をほぐすことが目的ですので、無理に力を入れて便器を擦り、便器を傷つけないように注意しましょう。

作業時には使い捨て手袋を着用すると衛生的です。

臭いや汚れが気になるかもしれませんが、後述のお湯で溶かす方法だけではなかなか取れない頑固な塊も、先に箸で崩すことで対処が容易になります。

トイレブラシで擦る

割り箸である程度大きな塊を除去できたら、残った細かな付着部分をトイレブラシで擦り落とします。

ここで使うブラシは、必ずトイレ用の柔らかい毛のブラシを使い、金属製のたわしや硬いブラシ、ブラシの柄の先端などでゴシゴシ擦るのは厳禁です。

陶器製の便器に傷が付くと、その細かな溝に汚れが溜まりやすくなったり、ヒビ割れの原因にもなり、最悪の場合、後々水漏れにつながるリスクすらあります。

そのため、ブラシはソフトなものを用い、便器とバリウムの境目にブラシ毛を差し込むようにして剥がすイメージで擦ると効果的です。

バリウム便は粘着力が強いため、一度擦っただけでは落ちないかもしれませんが、焦らず丁寧に繰り返しましょう。

「完璧に真っ白にするぞ」と思うと相当時間がかかるため、ある程度気にならない程度に落ちれば十分と割り切るのも大切です。

これらの割り箸+ブラシでの物理除去作業により、大半の便器付着バリウムは取り除けるはずです。

除去できた分は適宜水を流して排出しましょう。

ぬるま湯を注いで溶かす

付着したバリウム便に対する最もおすすめの方法が、40~50℃程度のぬるま湯を使って柔らかく溶かし出す対処法です。

お湯をかけることで固まったバリウムが徐々に崩れて流れやすくなります。

自宅にある道具で比較的簡単に準備でき、汚物に直接触れずに済むため、多くの業者もまずこの方法を推奨しています。

ぬるま湯を使用する際の手順
  1. ぬるま湯を用意:やかんやバケツに40~50℃くらいのお湯を用意します。熱すぎるお湯(沸騰したてなど)は使わないでください。陶器の便器に高温のお湯を注ぐと急激な温度変化で亀裂が入る恐れがあるため、50℃以下を厳守します。ポットのお湯を水で少し冷ますか、お風呂の残り湯を追い炊きせず利用するなどして温度調整しましょう。
  2. お湯をかける:準備したぬるま湯を、バリウム便の白い塊めがけてゆっくり注ぎ込みます。バリウムに直接当てることで、固まった部分が柔らかく溶解し始めます。便器の水が白く濁ってくれば、バリウムが溶け出しているサインです。一度に全部溶かそうとせず、何回かに分けて注ぎ足すのがポイントです。平均すると3~5回ほどお湯を注ぎ直せば、ほとんど気にならない程度まで綺麗になるケースが多いようです。
  3. 流す:お湯をかけ終わったら、一度水を流してみます。溶けたバリウムが流れ出して水位が下がればOKです。まだ細かい汚れが残る場合は、再度ブラシで軽く擦り落として仕上げましょう。お湯によってかなり柔らかくなっているため、ブラシで落とすのも容易になっているはずです。

このぬるま湯法は、便器内に付着したケースだけでなく、見えない箇所でバリウムが詰まっている場合にも応用できます。

後述する「奥でつまった場合」でも、同様に40~50℃のお湯をバケツ等で排水口に向けて流し込むことで、配管内のバリウムを少しずつ溶かして流す効果が期待できます。

いずれの場合も、くれぐれも熱湯は使わないよう注意してください。

ラバーカップでつまりを解消する

便器内にバリウムが見当たらないのに水の流れが明らかに悪い場合(何度流しても水が引かず白く濁った水が残る、排水音が変など)は、奥の排水管でバリウムがつまっている可能性があります。

このようなケースでは、上述のぬるま湯を排水口に注ぐ方法に加えて、ラバーカップ(スッポン)の使用も検討しましょう。

ラバーカップはトイレ詰まりの定番道具で、真空圧を利用して配管内の詰まりを吸引・押し出すもので、バリウムによる詰まりにも有効な場合があります。

便器の排水口にラバーカップを密着させ、ゆっくり押してから強く引く動作を繰り返すと、詰まりの原因が動いて流れやすくなります。

バリウムの塊が配管内で引っかかっている程度であれば、この物理的圧力で奥へ押し流したり手前に引き出したりできる可能性があります。

ラバーカップを使う際は便器内の水位に注意し、水が跳ねても良いように新聞紙を敷く・保護メガネをつけるなどの対策をすると安心です。

また、勢いよくやり過ぎると汚水が飛び散る恐れがあるため、ゆっくり真空状態を作ってから一気に引く動作を丁寧に行いましょう。

数回試してみて、水位がスッと引いて正常に流れるようになれば成功です。

ただし、ラバーカップを使っても改善しない場合や、水がまったく動かない場合は無理をせず専門業者に任せることをおすすめします(詳細は後述)。

下手に何度も圧をかけると配管を傷めたり逆流事故につながる恐れもあるため、効果がないと感じたら切り上げましょう。

ちなみにラバーカップについてはこちらの記事で詳しくご紹介していますので参考にしてください。

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流れないバリウムを除去する際の注意点

バリウム便の除去作業を行う際には、いくつか注意すべき点があります。

バリウムを除去する際の注意点
  • 熱湯は絶対に使わない
  • 強力な薬剤の多用に注意
  • 便器を傷つける行為は避ける

誤った対処は便器や配管を傷つけたり、思わぬ事故につながる可能性がありますので、注意してください。

熱湯は絶対に使わない

頑固な汚れには熱湯を…と考える方もいるかもしれませんが、バリウム除去に沸騰したお湯(熱湯)はNGです。

陶器製の便器に高温の熱湯を注ぐと、温度差による急激な膨張で便器が割れる危険性があります。

実際に「熱湯をかけたら便器にヒビが入れた」という事故例もあります。

ぬるま湯はOKですが、沸騰するほどの温度のお湯は使わないようにしましょう。

強力な薬剤の多用に注意

強すぎる薬剤の過度な使用は避けてください。

市販のトイレ用洗剤以外に、強力なパイプクリーナー液や塩素系・酸性の業務用薬剤を併用すると、有毒ガスが発生したり配管や浄化槽に悪影響を与える恐れがあります。

また、洗剤を使う場合でも一度に大量に流し込まないことが大切です。

適量を守り、十分換気しながら使用しましょう。

薬剤は便利ですが、あくまで補助的手段と考え、物理的な除去やぬるま湯による方法を基本とする方が安全です。

便器を傷つける行為は避ける

バリウム便を取ろうと焦るあまり、力任せに擦ったり硬い道具を使ったりしないようにしましょう。

陶器の便器は見た目は頑丈ですが、表面はガラス質の釉薬でコーティングされており、金属などで強く擦ると簡単に傷が付いてしまいます。

一度付いた傷は元に戻せず、その溝に汚れが蓄積して黒ずみやすくなったり、傷が広がってヒビ割れの原因にもなります。

割れに至れば便器交換が必要になるケースもあり、大きな出費につながりかねません。

したがって、除去には柔らかいブラシや木製の割り箸など、できるだけ便器を傷つけない道具を選びましょう。

ゴム手袋の手で直接こそぎ落とすのも効果的です(抵抗がなければですが)。

また、便器内に腕を突っ込みすぎないことも大事です。

見えない奥まで手を入れると思わぬケガをするリスクがあるため、自分で届く範囲の作業に留め、無理はしないようにしてください。

以上の点を踏まえて対処すれば、トイレを傷めることなく安全にバリウム便を除去できるはずです。

それでも解消できない場合や、自分での作業に不安がある場合は、無理をせず専門の水道修理業者に依頼することを検討しましょう。

次の章では、業者を呼ぶべきタイミングについて解説します。

トイレ修理業者に依頼すべきタイミング

バリウムが原因のトイレ詰まりがどうしても解消しない場合や、状況的に自力対処が難しい場合は、早めにトイレ修理のプロに相談することをおすすめします。

では、具体的にどのようなタイミングで業者へ依頼すべきか、代表的なケースを挙げます。

トイレ修理業者に依頼すべきタイミング
  • 自力で解消できず長時間経過した場合
  • 便器奥や排水管内で詰まっている場合

自力で解消できず長時間経過した場合

上述の対処法を一通り試してみても事態が改善しない場合、無理にこれ以上続けても効果が見込めないことがあります。

例えば、何度もお湯を注いでも白い塊が残る、水を流しても流れが悪いまま…といった状態が何時間も解決しないようなら、専門業者に助けを求めるタイミングです。

プロであれば専用の機材や薬剤を用いて短時間で取り除ける可能性が高く、長い時間トイレを使えないストレスからも解放されます。

自力での作業に疲れてきてしまった場合も、無理せずプロに任せてしまいましょう。

便器奥や排水管内で詰まっている場合

便器より先の配管部分でバリウムが詰まっているケースでは、個人の手に負えないことがあります。

具体的には、水は一見流れているのに便器の水が白く濁ったままだったり、一度流れたように見えてもしばらくすると逆流してくるような場合です。

これは排水管の途中にバリウムの固まりが残留しており、完全に下水まで流れ切っていない可能性が高い症状です。

配管内の奥まった詰まりは、家庭用ラバーカップやお湯だけでは除去が難しいことも多く、放置すればさらなる詰まり(他の排泄物や紙詰まり)を引き起こす危険があります。

このような場合は、速やかに水道専門業者に連絡しましょう。

業者であれば高圧洗浄機やトーラー(ワイヤー機器)など、配管内の詰まりを直接取り除く道具を持っていますし、便器を取り外しての作業も安全に行えます。

素人が排水管の奥をいじるのはトイレの故障リスクが高いため、無理は禁物です。

以上のように、「自分でできる対処をやり尽くしたが直らない」「詰まり箇所が奥の配管で手が届かない」といった場合が、業者依頼の目安となります。

トイレは生活に欠かせない設備ですので、詰まりの悩みを長引かせるより早めにプロに任せてスピード解決してもらう方が結果的に得策です。

24時間対応の水道修理業者も増えていますので、緊急時は遠慮なく相談しましょう。

バリウムのつまりを予防するための方法

最後に、バリウム便によるトイレ詰まりを未然に防ぐ方法を紹介します。

バリウムによるつまりを予防する方法
  • 検査後は水分を多めに摂取する
  • 下剤は必ず指示通りに服用する
  • 食物繊維の摂取や適度な運動を心がける
  • トイレットペーパーを敷いて付着を防止する
  • 検査直後は病院のトイレで排便する
  • 携帯用トイレの利用も検討する

同じトラブルを繰り返さないためにも、事前の工夫や心がけで予防策を講じておきましょう。

検査後は水分を多めに摂取する

バリウム検査が終わったら、意識的に普段以上に水分を摂るようにしましょう。

医療機関でも説明があると思いますが、バリウムを飲んだ後は腸内でバリウムが固まりやすくなるため、水をたくさん飲んで早めに排出を促すことが重要です。

具体的には、検査後1~2日は普段の1.5倍程度を目安に水やお茶をこまめに飲むと良いでしょう。

水分によって便中のバリウム濃度が薄まり、腸内や便器への付着・固着を軽減できます。

コーヒーやアルコールは利尿作用で却って脱水につながるので避け、なるべく水か薄めたお茶等で水分補給するのがポイントです。

下剤は必ず指示通りに服用する

検査後に処方される下剤(下腹部の造影剤排出用の薬)は、医師や看護師の指示通り忘れず服用しましょう。

中には「下剤を飲むとお腹が痛くなるから嫌だ」と自己判断で減らしたり飲まなかったりする方もいますが、それではいつまでもバリウムが体内に残留し、後々もっと大変なことになります。

バリウムが長時間腸に留まると便秘や腸閉塞のリスクもあり危険ですし、仮に排泄されても極度に固まってしまいトイレどころか体内で問題を起こしかねません。

下剤は辛い面もありますが、「つらいのは一時」と割り切って指示された量をきちんと飲むことが、結局はトイレ詰まり予防にも自分の体のためにもなります。

食物繊維の摂取や適度な運動を心がける

普段から便通を良好に保つ生活習慣も、バリウム便トラブルの予防に役立ちます。

具体的には、食物繊維を意識して摂ることと、適度な運動です。

野菜や海藻類、穀物などに含まれる食物繊維は便を適度な柔らかさに保ち、腸の動きを促進してくれます。

バリウム検査前日から意識して食物繊維を多めに摂取しておくと、検査後の排便がスムーズになるでしょう。

また、ウォーキングなど軽い運動も腸の蠕動運動を活発にし、バリウムと一緒に素早く便を出す助けになります。

要するに、便秘しにくいコンディションを作っておくことが大事です。

健康診断の直前だけでなく日頃から腸活に励んでおくと、いざという時に違いが出ます。

トイレットペーパーを敷いて付着を防止する

排便時のちょっとした工夫で、便器へのバリウム付着をかなり防げる場合があり、それは便器の水面に先にトイレットペーパーを敷いておく方法です。

長さ1mほどのトイレットペーパーを何重かに折りたたみ、便器のたまり水の上に浮かべてから排便すると、バリウム便が直接陶器に触れるのを防げます。

紙がクッションとなり、バリウム便もそのまま紙ごと流れやすくなるため、結果的に一度で流せる可能性も高まります。

もちろん絶対に付着を防げるわけではありませんが、簡単にできる工夫なので覚えておいて損はありません。

なお、この方法を使う際は必ず水に溶けるトイレットペーパーを使い、厚手のキッチンペーパーなどは流さないよう注意してください。

検査直後は病院のトイレで排便する

可能であれば、バリウム検査後の最初の排便は病院(検査施設)のトイレで済ませるのも一つの手です。

医療機関のトイレは業務用で水量・水圧が強めに設定されている場合が多く、家庭用より流れる力が強い傾向があります。

また、病院によってはバリウム用に対策(例えば検査後すぐ出やすいよう大便器に張り紙で注意喚起している等)をしているところもあります。

自宅で最初のバリウム便を流して詰まらせるくらいなら、病院の設備で流してしまったほうが安心と考える人もいるでしょう。

もっとも、職場や他人の家のトイレで出してしまうとそれはそれで困りものなので、安全に流せる環境を選んで排便するという観点が大事です。

検査当日はなるべく早めに排便を促し、できれば病院か公共施設のしっかりしたトイレで出してしまうと、自宅トイレの負担が減るでしょう。

携帯用トイレの利用も検討する

過去に何度もバリウム便でトイレを詰まらせて苦労した…という方には、思い切って「トイレに流さない」選択肢もあります。

それは、非常用の簡易トイレ(携帯トイレ)を活用する方法です。

災害用やアウトドア用に市販されている使い捨てトイレ袋を便器にセットし、バリウム便をそちらに排泄して処分すれば、そもそもトイレにバリウムを流さずに済みます。

最近は100円ショップでも簡易トイレキットが手に入るため、毎年バリウム検査を受ける方でトイレ詰まりに悩まされた経験があるなら、事前に準備しておくのも一つの解決策です。

使用後の処分方法は各自治体の指示に従う必要がありますが、トイレつまりを完全に回避できる方法として覚えておいて損はありません。

以上、バリウムによるトイレ詰まりの主な予防策を挙げました。

ちょっとした注意と準備で、「バリウムが流れない!」という事態を避けられる可能性が高まります。

ぜひ次回の検査時には実践してみてください。

まとめ

バリウム検査後の便がトイレに付着して流れない場合の原因と対処法、および予防策について解説してきました。

バリウム便は水より重く固まりやすいという特徴があるため、一度便器に付着すると自然にはなかなか流れてくれません。

しかし、適切な方法で対処すれば自分でも十分解消可能です。

毎年の健康診断で胃の検査を受ける方にとって、バリウムと下剤によるお腹の不調とトイレ詰まりの二重苦は避けたいものです。

本記事の内容を参考に適切な対処と予防を行い、バリウム検査後も安心して日常生活を送れるようにしておきましょう。

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