かんたん洗浄丸とは

かんたん洗浄丸とは、小林製薬が販売する家庭用の排水口洗浄剤です。
白い丸い錠剤タイプで、トイレやキッチン、洗面所などの排水口にポンと投入するだけで使える手軽さが特徴です。
排水管内で発生しがちないやな臭い(ニオイ)やヌメリ(ぬめり)を化学の力でスッキリ洗浄し、つまりの予防・解消に役立てる目的で開発されています。
使い方は後述しますが、基本的には排水口の水たまり部分に錠剤を入れて一定時間放置し、水で流すだけという非常に簡単なものです。
小林製薬の公式製品情報によれば、かんたん洗浄丸は住宅用洗浄剤に分類され、家庭内の様々な排水口に使用できるよう設計されています。
トイレのほか、キッチンのシンク排水口やお風呂場・洗面台の排水口など、水が溜まっている排水トラップ部であれば幅広く使える万能タイプです。
特にトイレでは、便器内の水が溜まっている部分に錠剤を入れることで、配管内に作用しやすくなっています。
かんたん洗浄丸の成分・効果
かんたん洗浄丸の主成分は塩素化イソシアヌル酸塩(ジクロロイソシアヌル酸塩)という塩素系化合物と、発泡剤(炭酸塩と有機酸)です。
水に溶けると発泡剤同士が反応して炭酸ガスの泡を発生させ、錠剤がしゅわしゅわと泡立ちながら溶けていきます。
この泡が排水口内部の隅々まで行き渡り、こびり付いた汚れやヌメリを物理的に浮かせて落とす効果があります。
また塩素化合物が水中で次亜塩素酸を放出し、除菌・漂白作用を発揮して雑菌由来の悪臭を除去します。
簡単に言えば、「泡の力で汚れを落とし、塩素の力で菌を殺して臭いを消す」という二段構えの洗浄効果があるのです。
液性は弱酸性~中性で、家庭用浄化槽(簡易下水槽)を傷めない処方になっています。
これは浄化槽内のバクテリアへの影響が少ないことを意味し、定期的に使っても下水処理に支障をきたしにくいメリットがあります。
以上のように、かんたん洗浄丸は除菌・消臭・洗浄の三つの効果を合わせ持っており、軽度の排水トラブルであればこれ一つで対処可能なように作られています。
「かんたん洗浄丸」という名前の通り、トイレに投入すれば普通に水を流すだけでは取り切れない汚れを化学的に洗浄してくれる頼もしいアイテムです。
かんたん洗浄丸のメリット・デメリット
かんたん洗浄丸のメリット・デメリットには以下のようなものがあります。
メリット | デメリット |
---|---|
・使い方がかんたん ・手を汚さずに衛生的 ・除菌消臭効果で一石二鳥 ・軽いつまりに効果的 ・定期メンテナンスに使える ・入手しやすく経済的 |
・重度のつまりには無力 ・即効性が低い ・つまりが直らない場合もある ・取り扱いに注意が必要 ・配管や便器を痛めるリスク |
メリット
- 使い方が簡単:個包装の錠剤を排水口に入れるだけでOKなので、工具や専門知識が不要です。初めてでも戸惑うことなく扱える手軽さは大きなメリットです。
- 手を汚さず衛生的:直接汚物に触れたり、便器に手を突っ込んだりする必要がありません。錠剤投入と水洗だけなので清潔に作業でき、嫌な思いをせずに済みます。
- 除菌消臭効果で一石二鳥:つまり解消だけでなく、菌の繁殖を抑えてトイレの臭いも消してくれます。つまりが起きていない時でも、定期的に使えば悪臭やヌメリの予防になり、一石二鳥です。
- 軽いつまりに効果的:トイレットペーパーの詰まりなど水に溶けるものが原因の軽度なつまりであれば、高い効果を発揮します。力を入れずに化学の力で溶かして流せるため、非力な方やご高齢の方にも優しい方法です。
- 定期メンテナンスに使える:2週間~1ヶ月に1回程度、予防目的で使用することで排水管内の汚れ蓄積を抑え、つまりそのものを起こりにくくできます。普段からのケア用品として常備しておくと安心です。
- 入手しやすく経済的:ドラッグストアやホームセンターで手軽に購入でき、価格も数百円程度(12錠入りで数百円前後)と経済的です。1錠あたり数十円とコストパフォーマンスに優れ、業者を呼ぶ費用と比べれば格段に安上がりです。
デメリット
一方で、かんたん洗浄丸のデメリットには以下のような点があげられます。
- 重度のつまりには無力:スマートフォンやオモチャ、生理用品など水に溶けない異物が原因のつまりには効果がありません。固形物や大量の紙詰まりなど深刻なケースでは、化学的に溶かせず逆に状況を悪化させる恐れもあります。
- 即効性が低い:錠剤を溶かして効果が出るまでに30分以上の放置時間が必要です。今まさに水が溢れそうな緊急事態には不向きで、応急処置としてはラバーカップ(スッポン)など物理的手段に比べ即効性に欠けます。
- つまりが直らない場合もある:原因やつまりの程度によっては効果が得られないこともあります。特に排水口が完全につまって水が全く引かないような状態では、錠剤の成分が奥まで届かず期待した効果が出ません。この場合、錠剤を無駄に消費して時間を浪費する結果になり得ます。
- 取り扱いに注意が必要:塩素系の薬剤であるため取り扱いを誤ると危険です。皮膚に直接触れると刺激を受けますし、酸性洗剤と混ざれば有毒なガスが発生します。使用時にはゴム手袋・換気が必須で、手軽な反面「劇薬」であることも理解しておく必要があります。
- 配管や便器を痛めるリスク:成分が塩素系のため、金属製の配管や古い陶器の便器では腐食・劣化を招く可能性があります。メーカーも銅・真鍮・鉄など金属部品やトイレタンク内では使わないよう注意喚起しています。古い住宅では配管素材に注意が必要です。
かんたん洗浄丸で解決できるトイレつまり
かんたん洗浄丸は万能ではありませんが、以下のような原因で起きた軽度のトイレつまりであれば解決が期待できます。
- トイレットペーパーの流しすぎ
- 人の排泄物(大便)が詰まったケース
- 水に流せる掃除シート・ティッシュペーパーなど紙製品
- 流せるタイプの猫砂など、水に溶ける性質の異物
- 食べ物の残滓(嘔吐物など、有機物)
これらは水に溶けやすい性質のものばかりです。
かんたん洗浄丸はその化学成分で有機物を分解し、排水管内で自然に溶かす作用があるため、トイレットペーパーや少量の食品カス程度であれば比較的短時間で柔らかく崩して流すことができます。
特にトイレットペーパー詰まりは家庭で頻発するトラブルですが、水に浸けておけばいずれ崩れる性質を持つため、かんたん洗浄丸のような塩素+泡の力でその過程を早めてあげればスムーズに解消できるわけです。
ただしあくまで「軽度のつまり」に限る点は注意が必要です。
例えば何日も放置されてガチガチに固まった大量の紙詰まりや、排水管の奥深くで塊になった尿石(尿の成分が固まったもの)によるつまりなどは、かんたん洗浄丸だけで解決するのは難しいでしょう。
また前述したように、おもちゃやプラスチック片など化学反応しない異物が詰まっている場合も効果は期待できません。
そのようなケースでは無理に洗浄丸を使わず、後述する他の方法や専門業者への依頼を検討してください。
かんたん洗浄丸でトイレつまりを直す手順
それでは実際に、かんたん洗浄丸を使ってトイレのつまりを直す具体的な手順を説明します。
以下のステップに沿って安全に作業しましょう。
使用手順
かんたん洗浄丸は以下のような手順を使います。
- 換気をする:作業前にトイレの窓を開け、換気扇を回して十分に換気してください。塩素系のガスは充満すると危険なので、室内の空気がこもらないようにします。可能であればトイレだけでなく隣接する部屋の窓も開けておくと安心です。
- 水位を調整する:便器内の水が多すぎると薬剤が薄まって効果が落ちます。水位が通常より高い場合はバケツや紙コップで水を汲み出し、水たまり部分の高さを普段と同じ程度に減らしてください。また、水中に見えている異物(紙片など)があれば、この段階で可能な限り取り除いておきましょう。
- 錠剤を投入する:ゴム手袋を着用し、かんたん洗浄丸の錠剤を1錠取り出します。個包装を開封したらすぐに、便器の水たまり部分に静かに投入してください(標準的な家庭用洋式トイレであれば1錠で十分です)。勢いよく投げ入れると水が跳ねて薬剤が皮膚に付く恐れがあるので注意しましょう。錠剤には触れず、包装から直接落とすか器具を使うと安心です。
- 30分程度放置する:錠剤が水に溶けて泡を発生し、徐々につまりの原因に作用します。最低でも30分、可能なら1時間程度はそのまま何もせず待ちます。この間、他の洗剤を追加したり、熱湯を注いだりしないでください。
- バケツの水で流す:放置時間が経過したら、いきなりトイレのレバーで流さずに、用意しておいたバケツの水を勢いよく便器に注ぎ込みます。バケツで水を流すことで、一気に多量の水圧をかけて残った詰まりを押し流す効果があります。また万一つまりが解消していなかった場合でも、レバーを使った通常の水洗より少量の水で様子を見られるため、水が溢れるリスクを抑えられます。
以上が基本的な使用手順です。
バケツの水がスムーズに流れていけばつまりは解消しています。
逆に水が流れず逆流してくるようなら、残念ながらこの方法では直らなかった可能性があります。
その場合は次に紹介する他の方法で対処してみましょう。
頻度の目安
かんたん洗浄丸は必要に応じて使う製品ですが、予防目的で定期的に使うのも効果的です。
メーカー推奨の使用頻度は「菌の繁殖や汚れの蓄積を防ぐためには週に1回程度が望ましい」というものです。
毎週使うのが理想ではありますが、現実的には月に1~2回、もしくは「最近トイレの流れが悪いかな?」「臭いが気になるな」というタイミングで使うのでも十分でしょう。
要は汚れが溜まってからより、溜まる前に定期洗浄しておいた方が良いということです。
ただし頻繁に使用しすぎる必要はありません。
公式Q&Aでも「汚れを防ぐ目的ではなく除去する洗浄剤なので、異臭やヌメリが気になったときに使えばよい」とされています。
ご家庭の使用状況に合わせ、例えば2週間に1度など適度な頻度で実施すると良いでしょう。
かんたん洗浄丸を使用する際の注意点
かんたん洗浄丸は便利な反面、取り扱いを誤ると思わぬ事故やトラブルに繋がります。
以下の注意点を必ず守って、安全に使用してください。
- 塩素系洗剤と併用しない
- 金属管や古い便器が腐食するリスクがある
塩素系洗剤と併用しない
かんたん洗浄丸は塩素系の成分を含む洗浄剤で、「まぜるな危険」の表示がある通り、他の洗剤と一緒に使うことは絶対に避けましょう。
特に酸性タイプの洗剤(トイレ用酸性洗剤・尿石落としなど)やアルカリ性の塩素系洗剤(台所用漂白剤、カビ取り剤等)と混ざると、化学反応を起こして猛毒の塩素ガスが発生します。
実際、酸性洗剤と塩素系漂白剤を同時使用して中毒事故が起きた事例は少なくありません。
また、仮に同時でなくとも、かんたん洗浄丸を使用中・使用直後に別の洗剤を投入するのも危険です。
成分が残っている状態で混ざり合えばやはり有毒ガス発生のリスクがあります。
どうしても他の洗剤を使いたい場合は、かんたん洗浄丸使用後に十分水で洗い流し、時間をおいてからにしてください。
それでも極力同時併用は避け、「かんたん洗浄丸単独」で使うのが基本です。
金属管や古い便器等が腐食するリスクがある
かんたん洗浄丸は塩素系成分のため、金属やゴムなど一部の素材に対して腐食性があります。
メーカーも公式に「銅・真鍮・鋳鉄・アルミ・軟質塩ビ・木・ゴム製のもの、及びトイレタンクには使えない」と注意喚起しています。
これは例えば古い住宅で配管が金属製の場合、錠剤の成分が金属を錆びさせたり劣化させたりする恐れがあるということです。
またトイレタンク(上部の水が溜まるタンク)に入れてしまうと、中の金属部品が腐食したりゴムパッキンが傷んだりして故障に繋がります。
基本的に現代の住宅の排水管は耐薬品性のプラスチック(塩ビ管)が多いので過度に心配はいりませんが、築年数の古い家屋では注意が必要です。
使用後は成分が残らないよう十分に水を流す、どうしても不安な場合は使用を避けるなどしてください。
便器自体への影響は通常ありませんが、ひび割れなど劣化した陶器は強力な薬剤で表面加工が痛む可能性もゼロではありません。
心配な場合は目立たない箇所で試すか、メーカーや専門業者に相談すると安心です。
かんたん洗浄丸以外のトイレつまり解消法
もし、かんたん洗浄丸を使ってもつまりが解消しない場合や、手元に洗浄丸が無い場合には、以下のような他の方法も試してみましょう。
いずれも一般的な家庭でできるトイレつまりの対処法です。
- ラバーカップを使う
- お湯を使う
- 真空式パイプクリーナーを使う
ラバーカップを使う
いわゆるスッポンと呼ばれるラバーカップは、トイレつまり解消法の定番中の定番です。
半球状のゴムカップを排水口に押し当て、真空状態を利用して詰まりを吸引・押し出す道具で、多くの家庭に一つは常備されているでしょう。
使用手順として、まず便器の水が多すぎる場合は半分程度に減らします(多すぎると飛び散り、少なすぎると吸引できないため)。
次にカップ部分を排水口にしっかり密着させ、勢いよく押し込んでから一気に引っ張ります。
この押し引きを数回繰り返すことで、詰まっている物を水圧で揺さぶり動かして除去します。
詰まりが抜けた感触がしたら、バケツで水を流すかトイレのレバーで少量流してみて、水がスッと引けば成功です。
ラバーカップを使うコツは、とにかく排水口との密着です。カップと便器の隙間から空気が漏れるとうまく力が伝わらないので、しっかり押し付けましょう。
また、押し込むというイメージではなく引き抜くというイメージで作業を行いましょう。

また途中でカップがめくれて空気を吸ってしまうと効果半減なので、常にゴム部分全体が水に浸かっている状態で操作します。
作業時は汚水が飛び散る可能性があるので、床に新聞紙を敷いたりマスク・メガネを着用したりすると安心です。
ラバーカップは手動ですが適切に使えば非常に強力で、トイレットペーパー詰まりや多少の異物なら大抵抜くことができます。
かんたん洗浄丸で効果がなかった場合でも、ラバーカップを試したら一発で直ったというケースも多いです。
ただし、おもちゃなど大きな異物が原因の場合は無理に圧力をかけると奥へ押し込んでしまう危険もあるので注意してください。
ちなみにラバーカップに関してはこちらの記事で詳しくご紹介していますので参考にしてください。

お湯を使う
すぐに道具や洗浄剤が用意できないときは、適度な温度のお湯でつまりを解消できる場合があります。
方法は簡単で、50℃前後のお湯(熱すぎない程度)をバケツいっぱいに用意し、便器にゆっくり注ぎ入れてしばらく放置するだけです。
お湯の熱によって紙類がふやけて繊維がほぐれ、また油脂分を含む汚れも柔らかくなって流れやすくなります。
トイレットペーパーの詰まりなどは、この方法で数十分放置すると自然に流れてしまうことが意外と多いものです。
ポイントは、沸騰したお湯は使わないことです。
熱湯をそのまま流すと陶器の便器が割れたり、排水管(塩ビ管)が変形する恐れがあります。
人体に触れても安全なくらい(40~60℃程度)の温度に冷ましてから注ぎましょう。
また一度に大量に注ぎすぎると溢れる危険があるため、様子を見ながら少しずつ注ぐようにします。
投入後しばらく待って水位が下がればつまりが緩和された証拠です。
最後に普通に水を流してみて、きちんと流れれば成功です。
お湯による方法は、軽い紙詰まりや尿石が原因のつまりに有効ですが、異物が詰まっている場合は効果がありません。その場合は無理せず他の手段を試しましょう。
お湯を使ったトイレつまり解消法についてはこちらの記事でご紹介していますので参考にしてください。

真空式パイプクリーナーを使う
ラバーカップよりも強力な吸引力でつまりを除去できるのが真空式パイプクリーナー(通称:真空ポンプ)です。
ホームセンターなどで数千円程度で売られている手動ポンプで、先端にゴムカップがついた筒状の器具です。
使い方はラバーカップと似ていますが、基本は同じですが、真空式パイプクリーナーではハンドル操作が加わります。
先端のゴムカップを便器の排水口にしっかり密着させたら、カップ部分が水に浸るように少し水を足します(隙間から空気を吸わないようにするため)。
準備ができたらハンドルを一気に引き上げて負圧を作り出し、つまりの原因を吸い上げます。
そのままハンドルを押し戻し、再度引き上げる動作を繰り返して吸引と圧力を何度もかけます。
徐々に抵抗が軽くなってくれば、詰まっていた物が取れて流れ始めたサインです。
最後にバケツの水やレバーの「小」で水を流し、正常に排水できるか確認しましょう。
真空式パイプクリーナーはラバーカップより効果的ですが、少しコツが要ります。
密着が甘いと空気ばかり吸ってしまい効果ゼロなので、しっかり押し付けて操作しましょう。
また、引き上げる時に強い抵抗(水圧)を感じるくらいが理想です。
何度か試すうちにコツが掴めるはずですが、難しい場合は無理せずプロに任せることも検討してください。
ちなみに真空式パイプクリーナーに関してはこちらの記事で詳しくご紹介していますので参考にしてください。

以上、代表的な家庭でできるつまり解消法を紹介しました。
これらを組み合わせれば、大抵のつまりは解消できるでしょう。
たとえば軽い紙詰まりなら「お湯+かんたん洗浄丸」で柔らかくしてからラバーカップで抜く、といった応用も有効です。
状況に応じて試してみてください。
トイレつまりを予防する方法
最後に、そもそもトイレをつまらせないための日頃の予防策をお伝えします。
- トイレットペーパーを使いすぎない
- トイレットペーパー以外を流さない
- 定期的に掃除を行う
上記のような要素を日常生活でちょっと気をつけるだけで、つまりの発生を大幅に減らすことができます。
トイレットペーパーを使いすぎない
トイレつまりの最も多い原因がトイレットペーパーの使いすぎです。
一度に大量のトイレットペーパーを流すと、水に溶ける紙とはいえ一時的に排水が追いつかず詰まってしまうことがあります。
特に高品質で厚手のトイレットペーパーは水解けが遅いものもあるため注意が必要です。
一度の使用量は適切な範囲にとどめ、たくさん使ったときは途中で何度かに分けて流す習慣をつけましょう。
また節水のために「大」でなく「小」で流す人もいますが、水量が不足して紙が流れきらないこともありますので、適切な水量で流すことも大切です。
トイレットペーパー以外を流さない
トイレにはトイレットペーパーと人の排泄物以外は流さないのが鉄則です。
例えばティッシュペーパーやキッチンペーパーは水に溶けにくく、少量でも詰まりの原因になります。
生理用品、おしり拭きシート(たとえ「流せる」と書いてあっても)、紙おむつ、綿棒、ペットの糞や猫砂など、流してはいけない物は絶対に流さないでください。

これらが原因でつまった場合、かんたん洗浄丸でも溶かせず、結局プロに頼る羽目になります。
また子供のいる家庭では、誤ってオモチャや衣類、小物類を落としてしまうケースも少なくありません。
日頃からトイレのフタをきちんと閉めておく、幼児には「トイレに物を入れない」よう教えるなどの対策をしましょう。
定期的に掃除を行う
トイレを定期的に掃除することも、つまり予防には欠かせません。
便器内の汚れ(尿石や水垢)が蓄積すると排水の流れが悪くなり、そこに紙くずが引っ掛かってつまりやすくなります。
市販のトイレ用洗剤やブラシで便器をこまめに清掃し、縁の裏や排水路も磨いておきましょう。
また本記事で紹介したかんたん洗浄丸を月1回程度投入しておくのも効果的です。
排水管内のヌメリや汚れを除去・除菌してくれるため、悪臭防止にもなって一石二鳥です。
さらに、水に流すタイプのトイレ用消臭剤(青い液やタブレット)をタンクに入れている方は、その成分にも注意しましょう。
まれにそれ自体が詰まりの原因になることも報告されています。
定期的に取り出して点検するか、使用を控えるのも一案です。
ちなみにトイレの掃除に関してはこちらの記事でご紹介していますので、参考にしてください。

まとめ
トイレつまりは放っておくと日常生活に支障をきたす困ったトラブルですが、軽度のものであれば小林製薬『かんたん洗浄丸』を使って自分で解消することも十分可能です。
錠剤を投入して待つだけという手軽さで、嫌な臭いも一緒に取り除いてくれるのは初心者には嬉しいポイントです。
ただし本記事で述べたように、かんたん洗浄丸は万能薬ではありません。
効くケース(トイレットペーパーなどの軽い詰まり)と効かないケース(異物や重度の詰まり)があることを理解し、状況に応じてラバーカップや真空式パイプクリーナー、お湯など他の対処法も検討しましょう。
また、そもそも詰まらせない日頃の心がけ(紙の使いすぎに注意、異物厳禁、定期清掃)も忘れずに実践してください。
いざという時に慌てないためには、普段からトイレ周りの対策をしておくことが大切です。
本記事の内容を参考に、適切な方法でトイレつまりに対処し、清潔で安心なトイレ環境を保ちましょう。
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※本記事は公開時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。あらかじめご了承ください。
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