コストコのトイレットペーパーの特徴

引用:コストコオンライン
コストコのプライベートブランド「カークランドシグネチャー」のトイレットペーパー(通称バスティッシュ)は、日本の一般的なトイレットペーパーとはいくつか異なる特徴があります。
特に厚みのある2枚重ね(ダブル)で、表面にエンボス加工(凹凸の模様)が施されている点が大きな特徴です。1ロールあたり幅約114mm・長さ約43m程度とボリュームがあり、大容量パック(30ロール入り)で販売されています。そのためふんわり柔らかな使い心地で、コストパフォーマンスも良いと評判です。
しかし、この優れた厚みや加工が原因で「トイレが詰まりやすいのでは?」と心配する声もあります。まずはこのトイレットペーパーの具体的な特徴を見ていきましょう。
厚みのあるデザインとエンボス加工
コストコのトイレットペーパー最大の特徴は、その厚みと柔らかさです。2枚重ね構造で紙質がしっかりしており、触るとふかふかしています。加えて、エンボス加工(表面の凹凸模様)が入っており、高級感のある見た目と肌触りの良さを実現しています。
エンボス加工により紙と紙の間に空気を含み、吸水性やクッション性が高まっているため、使用時の快適さにつながっています。
ただし、この加工によって紙の繊維が強固になり、水に濡れても破れにくくなっている側面もあります。つまり、使いやすさを重視した厚みとエンボス加工が、皮肉にもトイレに流す際には溶けにくさにつながっている可能性があります。
JIS規格外のサイズ感
日本国内で製造・販売されているトイレットペーパーには、多くが日本工業規格(JIS規格)に準拠したサイズ・品質があります。
例えば「JIS P 4501」という規格では、トイレットペーパーのロール寸法や溶解性能などが定められており、ロール全体の直径は120mm以下とされています。
一方でコストコのバスティッシュは直径約127~128mmとかなり大きく、この点でJIS規格から外れたサイズになっています。幅は約114mmで日本製と同等ですが、ロールが大径なぶん巻き取られている長さも多く、紙自体の厚みも増していると考えられます。
実際、以前は海外生産品だった影響もあってか、現在国内生産に切り替わった後も海外規格のままの仕様を受け継いでいるようです。
つまり、日本の基準で保証された「水に溶けやすさ」を必ずしも満たしていない可能性があり、このようにサイズ感や仕様が日本標準と異なることが、トイレ詰まりのリスクに影響しているかもしれません。
なぜコストコのトイレットペーパーは詰まりやすいのか
コストコの厚手なトイレットペーパーが「詰まりやすい」と言われる理由、そのポイントは、紙そのものの強度・厚みと、日本のトイレ設備との相性の問題です。
「厚手で丈夫=水に溶けにくい」ため、日本の水洗トイレで流す際に処理しきれず詰まるケースが考えられます。また日本のトイレは近年節水型が主流で、一度に流れる水量が少ないことも要因の一つです。以下でそれぞれ解説します。
紙の強度や厚みの違い
コストコのバスティッシュは、紙が厚く丈夫である反面、水に入れた際に繊維が解けほぐれるまで時間がかかる性質があります。
一般的な日本製トイレットペーパーは、水に浸すと短時間でボロボロに崩れるよう設計されていますが、コストコのものは溶けにくく崩れにくいことが水道業者による実験でも確認されています。実際に水の中で溶けるスピードを比べた検証では、普通のダブル紙よりも明らかに溶解に時間がかかったとの報告があります。
紙が丈夫すぎるため、水中でも形が残りやすく、複数枚重なったままだと塊状になって配管を塞ぎやすいのです。特にエンボス加工で繊維が押し固められている分、繊維間に水が染み込みにくく、結果として水に馴染むまで時間がかかります。加えて、厚みのある2枚重ね構造なので1回に使用する紙の量(体積)も自然と増えがちです。
これらの要因から「紙が水に溶けにくい=詰まりやすい」という現象が起こり得ます。なお、コストコのトイレットペーパーは元々海外仕様で作られた歴史があり、前述のように日本のJIS規格に沿った溶けやすさ試験をクリアしていない可能性があります。
JIS規格外の紙は水に溶ける能力が日本製とは異なるため、日本のトイレで使うと溶け残りが発生しやすいと指摘されています。実際、インターネット上でも「コストコのトイレットペーパーを使ったらトイレがつまった」という報告がいくつか見られます。
日本のトイレとの相性
トイレットペーパー自体の性質に加えて、日本のトイレ設備との相性も詰まりやすさに関係します。近年の日本の洋式トイレは節水型が多く、1回の洗浄で流れる水量が昔よりかなり少なくなっています。
例えば、大(※レバーの「大」)で流す場合でも5~6リットル程度、場合によってはそれ以下の超節水型もあります。水量が少ないと、紙を押し流す力(水圧)も弱くなるため、溶けにくい紙だと配管内に留まりやすくなります。実際、業者の声として「最近の節水型トイレは特に詰まりやすい。水の量が少ないので厚手の紙は流れにくい」という指摘もあります。
また、日本の住宅の排水管径や配管の長さ・曲がり具合も影響します。排水管が細かったり、トイレから下水枡までの距離が長かったりすると、紙が途中で引っかかったり蓄積しやすくなります。とくにリフォームで便器だけ最新型に替え、水量は減ったものの古い細い配管はそのまま…という場合、詰まりが起きやすい例があります。
実際「普通のダブル紙でも詰まる家もある」との声があり、家ごとの配管状況で差が出るようです。
以上のように、紙自体の特徴と日本のトイレ事情が相まって「コストコのトイレットペーパーは詰まりやすい」と言われる理由になっているのです。
ただし「必ず詰まる」というわけではなく、設備環境や使い方次第では問題なく使用できるケースも多いようです。実際「長年使っているが詰まったことがない」というユーザーもいます。そのため重要なのは、次章で述べるような正しい使い方と対策を取ることです。
コストコのトイレットペーパーが詰まった際の応急処置
万が一トイレが詰まってしまった場合でも、慌てずにまず被害を最小限に抑える応急処置を行いましょう。特に水が溢れ出すような事態を防ぐことが重要です。ここでは、トイレが詰まった直後にまず取るべき3つのステップを紹介します。
- 止水栓を閉める
- 温水洗浄便座の電源プラグを抜く
- 便器内の水を汲み出す
止水栓を閉める
まず真っ先に行うのは、トイレへの給水を止めることです。
トイレには給水管から水を供給する途中に「止水栓」と呼ばれるバルブが付いています。一般的にトイレタンクの脇の壁や床面に、小さなマイナスネジ状またはハンドル状の栓があります。それが止水栓です。

これを時計回り(右方向)に回してきつく閉めます。止水栓を閉めることで、タンクへの水補充が止まり、これ以上便器内の水位が上がらなくなります。
もしトイレが詰まったままタンクから水が流れ続けたり、誤ってレバーを操作してしまうと、便器から汚水が溢れて床が水浸しになってしまう恐れがあるため、それを防ぐためにも、最初に必ず止水栓を閉めて水をストップしましょう。
止水栓の場所が分からない場合は、家全体の元栓(水道メーター付近にあるバルブ)を一時的に閉めてもOKです。とにかくトイレへの給水を断つことが最優先です。
なお、タンクレスタイプなどで止水栓が見当たらない場合も、壁の中や床下に必ずありますので、焦らず探してください。閉め方が分からなければ無理せず元栓を締めましょう。
温水洗浄便座の電源プラグを抜く
次に、トイレに温水洗浄便座(ウォシュレット)や暖房便座など電気機器がついている場合は、念のためコンセントから電源プラグを抜きましょう。
これは二次被害を防ぐための措置です。万一トイレから水があふれた際、電装部に水がかかると感電やショートの危険があります。また作業中に誤って洗浄ノズルが作動したり、自動洗浄機能が動いて水が出てしまう可能性もゼロではありません。
そうしたリスクを避けるため、電気系統の電源を落としておくことが大事です。コンセントが見当たらない一体型の便器の場合は、分電盤からトイレ回路のブレーカーを落とす方法もありますが、基本的にはコンセントプラグを抜けばOKです。
電源を切っておけば、作業中に濡れた手で触ってしまっても感電する心配がなく、安心して対処できます。
便器内の水を汲み出す
止水と電源断ができたら、次は便器内の水位を下げる作業です。
詰まって水が引かないトイレでは、便器の中に汚水が溜まったままになっていることがあります。このままでは後続の対処(お湯を入れる・ラバーカップを使う等)がやりづらいため、余分な水を汲み出して減らす必要があります。
手順としては、ゴム手袋を着用し、底が浅めのバケツや洗面器、または大きめのコップなどを使って便器内の水を静かにすくい取ります。汚水なので取り扱いに注意し、床に新聞紙やビニールシートを敷いて養生(汚れ防止)しておくと良いでしょう。
汲み取った水は別のバケツに移し、後でトイレが直った際に再度流すか、浴室の排水口などへ捨てます。
完全に空にする必要はありませんが、ラバーカップ(スッポン)を使う際にカップ部分がしっかり水に浸かる程度は残しておきます(後述するラバーカップは、水がないと空気ばかり押して効果が出にくいため)。
また、お湯を注ぐ場合も水位が高すぎると溢れてしまうので、余裕を持ってスペースを確保します。
以上3つの応急処置、「止水」「電源OFF」「水位低下」により、ひとまず被害拡大の心配は減らせます。床が濡れていないか確認し、必要ならモップや雑巾で拭いておきましょう。ここまでできたら、次はいよいよ詰まりそのものを解消する方法に取りかかります。
コストコのトイレットペーパーが詰まった場合の対処法
応急処置が終わったら、可能な範囲で自分で詰まりを直す対処法を試してみましょう。トイレットペーパーが原因の詰まりであれば、多くの場合は専用の道具や身近な方法で解消できます。
ここでは代表的な2つの方法、「ラバーカップを使う」と「お湯で溶かす」を解説します。いずれも比較的簡単に実践できますので、落ち着いて取り組んでみてください。
- ラバーカップを使う
- お湯で溶かす
ラバーカップを使う
最も一般的な詰まり解消法は、ラバーカップ(通称:スッポン)を使う方法です。ホームセンターやドラッグストアでも売っている、先端に半球状のゴムカップがついたあの道具です。使い方は次の通りです。
- カップ部分を排水口に密着させる: 便器の排水口(奥の穴)にゴムカップをしっかり押し当てます。このときカップが全体で水に浸るよう、水位が足りなければ少し水(またはぬるま湯)を注ぎ足してください。ゴムが空気を噛まないよう密着させるのがポイントです。
- ゆっくり押してから一気に引く: 最初にカップをゆっくり押し込み、詰まりの先に少し圧力をかけます。続いて勢いよく手前に引き抜きます。引く動作で真空状態が生まれ、詰まりの原因物を引き出す効果があります。押す時はゆっくり、引く時は素早く、を繰り返します。
- 数回繰り返す: 一度で直らない場合は、押し引きを数回繰り返しましょう。ゴボゴボと音がして少しずつ水位が下がったり動きが出てくるはずです。完全に詰まりが取れると、水位がスーッと引いていきます。
- 改善したら水を流して確認: 手応えがあったらバケツの水かタンクの水を少量流してみて、スムーズに流れるか確認します。問題なく流れれば成功です。
ラバーカップ使用時の注意点として、勢いよく押しすぎないことが挙げられます。強く押し込みすぎると汚水が飛び散ったり、詰まった紙をかえって奥に押し込んでしまう恐れがあります。
あくまで「押すは控えめ、引くとき勝負」のイメージで操作しましょう。また床への飛散防止に便器周囲に新聞紙を敷いておくと後片付けが楽です。
ラバーカップが無い場合、応急的にペットボトルで代用する方法もあります。底を切った2Lペットボトルを逆さにして排水口に押し込み、ラバーカップ同様に圧力をかける方法ですが、多少コツが要りますので可能ならラバーカップを入手するのが確実です。
ちなみにラバーカップによるトイレ詰まり解消はこちらの記事で詳しくご紹介していますので参考にしてください。

お湯で溶かす
ラバーカップを使わずに比較的簡単に試せる方法として、ぬるま湯を注いで紙を溶かす手段があります。トイレットペーパー詰まりであれば、水温を上げて紙をふやかすことで自然に流れることが期待できます。やり方は以下の通りです。
- 適温のお湯を用意: ポットやヤカンでお湯を沸かします。ただし熱湯はNGです。沸騰したては便器を傷める可能性があるため、少し冷まして約50℃程度(触って熱いがおしるこ程度に冷めたくらい)にします。40~60℃くらいが目安で、60℃を超えないよう注意してください。
- 高い位置からゆっくり注ぐ: 用意したお湯をバケツ等に移し、便器の排水口めがけて少し高めの位置から静かに注ぎ入れます。高い位置から注ぐことで勢いがつき、紙に当たる衝撃で崩れやすくなります。ただし一度に大量に入れすぎると溢れる恐れがあるので、様子を見ながら加減します。
- しばらく放置する: お湯を注いだら、そのまま30分~1時間程度放置します。すぐに流そうとせず、温度と水分で紙がふやけて崩れるのを待ちます。時間をおくほど紙はどんどん繊維がほぐれていきます。
- ゆっくり水を流す: 十分待ったら、バケツの水やタンクの水で少しずつ流してみます。ゴボッと音を立てて一気に流れたり、水位が下がれば成功です。完全に流れたことを確認できたら、通常通り水を流してみてください。
この方法は、道具が無いときでも実践しやすいのが利点で、お湯+時間の効果で紙詰まりが解消するケースは多く報告されています。
重曹とお酢(クエン酸)を併用して発泡させる方法もありますが、トイレットペーパー程度であればお湯だけで十分なことがほとんどです。
注意点として、繰り返しになりますが熱湯を直接かけないこと。陶器の便器は急激な温度変化に弱く、ヒビ割れする可能性があります。また配管も樹脂製の場合変形する恐れがあるため、必ず適温まで冷ましたお湯を使いましょう。
ちなみにお湯をつかった詰まり解消法は以下の記事で詳しくご紹介しています。

今回はコストコの紙が原因という前提なので有効な方法ですが、異物(おもちゃやナプキンなど)が詰まっている場合はお湯では解決しません。その場合は無理せず次章の業者依頼を検討してください。
以上、「ラバーカップ」と「お湯」の二つの対処法をご紹介しました。これらを試しても改善しない場合や、自分での対処が難しい場合には、無理せずプロに任せることをおすすめします。
対処が難しければ業者に依頼
自分でできる方法を試しても詰まりが解消しない場合、無理に続けると状況を悪化させる恐れがあります。そのようなときは、水道修理の専門業者に依頼するのが安全かつ確実です。
プロの力を借りる際に気になるのが「費用」と「どの業者を選ぶか」でしょう。ここではトイレ詰まり修理の料金相場と、信頼できる業者の選び方について解説します。悪質業者に当たらないためのポイントもしっかり押さえておきましょう。
トイレ詰まりの料金相場
まず費用面ですが、トイレ詰まりの修理料金相場はおおよそ5,000円~20,000円程度とされています。これは詰まりの原因や深刻度によって幅があります。具体的には以下のようなイメージです。
- 軽度の詰まり(紙詰まりなど): 業者がラバーカップや簡易的な器具で対処できる場合、5,000~10,000円前後で収まるケースが多いです。例えば紙や排泄物が原因なら1万円以内で直ることも珍しくありません。
- 中度の詰まり: トーラー(ワイヤー式の詰まり取り器具)やローポンプといった専用工具が必要な場合、10,000~30,000円程度になることがあります。異物除去や配管奥の洗浄が必要な場合もこのレンジです。
- 重度の詰まり: 高圧洗浄機を使用したり、便器を取り外して作業するような場合は30,000円以上かかることもあります。配管の損傷修理を伴うようなケースでは5~10万円以上になる例もあります。
ただし、大抵の場合は2万円未満で収まるケースが多いようです。ある調査では「トイレつまり修理の実際の平均費用は約16,500円」と報告されています。
実際回答の中央値をとると【16,500円】で、これはローポンプ作業費の最多回答でもありました。
引用元:PR TIMES
また、「○○円~」と数百円の低価格を謳う広告を見かけますが、実際には出張費や作業費を合わせて数万円請求されるのが普通です。
要は、極端に安すぎる宣伝に惑わされず、上記のような相場感を知った上で依頼することが大切です。
詰まりが軽そうに見えても、無理に自力で直せず業者を呼ぶなら「1〜2万円くらいはかかるかも」と心づもりしておくと良いでしょう。適正な価格でしっかり直してもらえれば、結果的に安心かつ再発防止にもなります。
信頼できる業者の選び方
業者に依頼する際は、信頼できる業者かどうかの見極めが肝心です。水道修理業界には残念ながら悪質な業者も一部存在し、高額請求などのトラブルも報告されています。そこで、以下のポイントをチェックして業者選びをしましょう。
- 水道局指定業者
- かかる費用
- これまでの施工実績
- 口コミや評判
水道局指定業者
まず注目すべきは、その業者が「水道局指定工事店」かどうかです。
水道局指定工事店とは、各自治体の水道局(または市町村)が指定した水道工事業者のことで、厳しい審査基準をクリアした信頼の証です。指定工事店であれば法令順守や技術力が一定水準以上であると見て間違いありません。

例えば給水装置工事主任技術者など有資格者が在籍していることも条件となっています。ホームページや広告に「〇〇市指定第△△号」などと書かれている業者は、この指定を受けている可能性が高いです。
もちろん指定でない業者が全て悪いわけではありませんが、迷ったら水道局指定の会社から選ぶと安心感が違います。自治体のウェブサイトで指定工事店一覧が公開されていることも多いので、確認してみると良いでしょう。
かかる費用
次に費用の透明性です。問い合わせた際に、概算でも料金を教えてくれる業者は信頼できます。逆に「現場を見ないと何とも言えない」とだけ言い、出張後に高額な見積もりを出すところもあるので注意が必要です。
とはいえ実際に見なければ正確な費用は出せないのも事実ですので、出張見積もり無料の業者にお願いし、納得できる見積額なら依頼する形が安心です。
また、見積書の内容が明瞭かもチェックしましょう。作業費○円、部品代○円、出張費○円…と項目がきちんと分かれている業者は良心的です。一方でぼんやりと「一式△万円」とだけ書かれているような、不明瞭な請求は後でトラブルになりがちですので詳しい内訳を尋ねるようにしましょう。
さらに先述の通り、極端に安い基本料金をうたう広告には注意します。例えば「基本料金¥1,000~」などの業者は、実際には作業内容に応じて追加料金が発生し、結果的に相場程度の請求になることが多いです。
最初から「つまり除去○○円」等のモデルケース料金を提示している業者のほうが安心でしょう。
最後に、可能であれば相見積もり(複数社に見積もりを取る)も有効です。一社だけだと価格妥当性が判断しづらいですが、2~3社比べれば相場感が掴めます。特に口コミで評判の良い数社に問い合わせて比較すれば、安心かつ適正価格の業者を選びやすくなるでしょう。
これまでの施工実績
次に実績や経験年数も判断材料になります。
創業して長い会社、年間○件以上の修理実績がある会社などは、それだけノウハウが蓄積されています。
例えば「累計○万件以上の作業実績」や「○○エリアで○○年」などの記載があれば、一朝一夕には得られない信頼を築いている証拠と言えます。
また、大手メーカーや公共機関の仕事を請け負っていたり、水道局指定で長年活動している場合も信用度が高いです。
一方、新規参入で実績不明な業者は慎重に見極めたほうが無難です。もちろん新しい業者でも優良なところはありますが、判断材料が少ない分、他のポイント(料金や口コミなど)で補完しましょう。
口コミや評判
最後に利用者の口コミや評判をチェックしましょう。
最近ではインターネット上に業者の口コミサイトやGoogleマップのレビューなどが多数あります。そこで評価が高く、良いコメントが多い業者はやはり安心感があります。特に「対応が迅速で丁寧」「料金説明が明確」「また困ったらお願いしたい」といった声がある業者は信頼できます。
反対に「法外な料金を請求された」「説明がなく高額な追加費用が発生した」「作業後すぐ再発した」など悪い評判が多い場合は避けるべきでしょう。
口コミは完全に鵜呑みにできるものではありませんが、複数の評判を総合的に見ることで傾向は掴めます。口コミサイトで上位に紹介されている業者や、地域で評判の水道屋さんなどから検討するとよいでしょう。

以上の点を踏まえ、信頼できそうな業者に連絡してみてください。電話やメールでの問い合わせ時の対応も一つの指標になります。丁寧に状況をヒアリングし、親身に相談に乗ってくれる業者であれば、実際の作業対応も期待できます。「これはお手上げだ」と感じたら無理をせず、早めにプロの手を借りることも大切です。
日頃からできるトイレ詰まりの予防策
コストコのトイレットペーパーを安心して使い続けるためには、詰まらせないための工夫が欠かせません。厚手の紙でも適切に使用すれば、詰まりのリスクを大きく減らすことができます。ここでは初心者の方でも実践しやすい予防策を紹介します。ポイントは「紙の使い方」「水の流し方」「設備のメンテナンス」の3つです。
- トイレットペーパーを適量使う
- 水量・水圧や排水状況の確認
- 排水管を定期的にメンテナンスする
トイレットペーパーを適量使う
まず何より重要なのは、一度に大量の紙を流さないことです。コストコの厚手の紙は少ない枚数でも十分な拭き取り性能がありますので、できるだけ少ない長さで使うよう心がけましょう。
目安として、大手メーカーTOTOが公表しているトイレットペーパー使用量のガイドラインがあります。それによれば以下が一度に流せる目安量とされています。
- 大洗浄時(レバー「大」):シングルなら約10mまで、ダブル(2枚重ね)なら約5mまで
- 小洗浄時(レバー「小」):シングルなら約3mまで、ダブルなら約1.5mまで
これ以上の長さを一度に流すと、どんな紙でも詰まる危険性が高まると言われます。コストコの紙は溶けにくい分、この目安よりさらに短めに抑えるのが安全で、手に巻き取る際はつい沢山取ってしまいがちですが、4〜5周(約1m程度)巻き取ったら一度切るように意識しましょう。
足りなければ何度かに分けて拭き、複数回に分けて流すことも有効です。一度に大量の紙を流さず、小分けに流すことで配管への負担が軽減します。
また、紙を使う際の工夫として、手に巻き付けず折りたたんで使う方法があります。手にぐるぐる巻くと長く出し過ぎる原因になるため、適当な長さで切って何折かに折り重ねると必要以上に紙を使わずに済み、詰まり予防につながります。
水量・水圧や排水状況の確認
次に、流すときの水の量にも気を配りましょう。節水のために普段「小」で流している方も多いかもしれませんが、コストコのトイレットペーパーのような厚手の紙を流すときは基本的に「大」で流すようにします。
小洗浄では水量が少なく、ダブル紙だと1〜1.5m程度でも流し切れない場合があります。実際、コストコの溶けにくい紙を少ない水で流すと詰まる危険性が高まると指摘されています。従って、多少もったいなく感じても水量はケチらず、しっかり多めの水で流しましょう。
また、各家庭のトイレタンクには給水量を調整する止水栓があります。極端に水圧が弱かったり、タンク内の水位が低く設定されすぎている場合、流す力が不足して紙詰まりを起こしやすいです。トイレの流れが悪いと感じる場合は、一度止水栓の開度やタンクの水位調整を確認すると良いでしょう。説明書やメーカーサイトを参考に適正な水量に調整することで、紙を押し流す力を確保できます。
さらに、排水管の状態にも注意が必要です。長年使用しているトイレでは、排水管の内側に汚れ(尿石や石鹸カスなど)がこびりつき、断面が狭くなっていることがあります。その状態だと少量の紙でも引っかかりやすく、厚手の紙ならなおさら詰まりやすくなります。
水の流れが悪い・ボコボコ音がするといった兆候がある場合は、早めに専門業者に相談して内部を清掃してもらうのも一つの手です。定期的に市販のパイプクリーナー(パイプ洗浄剤)を使って、排水管の汚れを落としておくことも予防につながります。
排水管を定期的にメンテナンスする
詰まりを未然に防ぐため、排水管の定期メンテナンスも心がけましょう。先述の通り、排水管内の汚れは詰まりのリスクを高めます。年に1〜2回程度、以下のようなメンテナンスを行うと安心です。
- パイプクリーナーの使用: 酸性やアルカリ性のパイプ洗浄剤を排水口から流し込み、配管内の汚れや紙くずを溶解・除去します。特にトイレットペーパーの繊維や尿石が溜まっているときに効果的です。ただし薬剤の使用上の注意を守り、換気を十分に行ってください。
- 定期的な大量洗浄: 普段はタンクの水で流していますが、時々バケツ一杯分の水を一気に流す「バケツ洗浄」を行うと、配管内を勢いよく洗い流せます。※水位に注意し、溢れない程度に実施してください。
- 専門業者による点検: 数年に一度はプロに排水管を点検・清掃してもらうのも安心です。高圧洗浄などで管内を綺麗にしてもらえば、紙が引っかかりにくくなります。
また、トイレットペーパー以外の異物を流さないのも基本です。厚手のコストコ紙に加えて、流せないもの(紙おむつや生理用品、掃除用シートなど)を誤って流すと高い確率で詰まりますのでトイレには基本トイレットペーパー以外流さないというルールを徹底しましょう。
コストコ紙自体の使用を工夫しつつ、設備面のケアもしておけば、詰まりのリスクを大幅に低減できます。以上の予防策を実践すれば、コストコのトイレットペーパーでも過度に心配せず快適に使えるでしょう。
詰まりやすいのは本当だからこそ、対策を理解しておきましょう
コストコのトイレットペーパー(カークランドシグネチャー・バスティッシュ)は、その厚みと柔らかな使い心地で人気の商品です。一方で日本のトイレ環境では「溶けにくく詰まりやすい」という側面も持っています。
この記事では、その原因として紙の強度・厚みや日本の節水型トイレとの相性を解説し、詰まらせないための予防策を詳しく紹介しました。ポイントは「適量の紙を使い、十分な水で流す」こと、そして日頃から排水管の状態に気を配ることです。
万一詰まってしまった場合も、まずは慌てずに止水栓の締めや電源OFFなどの応急処置を行い、その後ラバーカップによる除去やお湯での溶解といった対処法を試してみましょう。トイレットペーパー詰まりであれば、多くの場合これらの方法で解決できます。
それでも改善しないときは、無理をせず信頼できる水道業者に依頼してください。費用相場は¥5,000~¥20,000程度で、大抵は早期にスムーズな修理が可能です。
マイナビニュース水まわりのレスキューガイドでは地域ごとに信頼できる業者をピックアップしてご紹介していますので、ぜひそちらも参考にしてください。
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