トイレ掃除の基本的なやり方
トイレ掃除の基本は、便器掃除から始まり壁が終わってから床へ移るという順番です。雑菌を広めない工夫が必要で、奥から手前・上から下に掃除するやり方が基本になります。
必要な道具
トイレの掃除に必要な道具には以下のようなものがあります。
- トイレ掃除用ブラシ
- トイレ掃除用シート
- トイレ用中性洗剤
- クエン酸水スプレー
- ゴム手袋
トイレ掃除用ブラシ
必要な道具1つ目は、便器を掃除するブラシです。ドーム型のブラシは接地面が広く、360度どの面でも使用できるので便器内を広く磨くことができとても便利です。
先が曲がって細いタイプは、便器のフチや水溜まりの奥など細かい部分の汚れを落とすときに使用します。
プラスチックなどの硬いタイプは、汚れを落としやすく水切れがいい反面、水跳ねしやすいです。
柔らかいスポンジタイプは表面にしっかり密着しますが、頑固な汚れには向かないため、汚れ具合によってブラシも変える必要があります。
トイレ掃除用シート
必要な道具2つ目は、トイレ掃除用シートです。使い捨てタイプなので使用後はトイレに流せて衛生的で便利です。近くに置いておくと、ちょっと汚したときや毎日の簡単なお掃除にぴったりです。
破れにくい厚めのシートを選び、乾燥を防ぐよう専用の密閉できる容器で保存しましょう。
トイレ用洗剤・クエン酸水スプレー
必要な道具3つ目は、洗剤です。尿の飛び散りのような軽い汚れは中性洗剤が適しています。その理由は主な成分である界面活性剤が汚れに交じり落とす働きがあるからです。
また人体にも優しいので、安心して使うことができます。
中性洗剤でも落とせない尿石のようにこびりついたアルカリ性の汚れには、酸性であるクエン酸が効果的です。酸の成分が尿石をやわらかくし、汚れが簡単に落ちます。
ゴム手袋
トイレ掃除には必ずゴム手袋を付けましょう。菌やウイルス感染の予防になりますし、ほこりの中にはダニなども含まれているからです。
手によくフィットし破れにくい丈夫なものや、滑り止めが付いているものや、腕までカバーできるものなど種類も豊富にありますので、自分に合ったゴム手袋を探してください。
便器内
便器内は以下の手順で掃除をします。
- 便器のフチをトイレ掃除用シートで拭く
- トイレ用中性洗剤をスプレーする
- 数分置いておく
- トイレ用掃除ブラシでこする
- 便器内に水を流す
掃除の手順は、便器内全体にトイレ用洗剤をかけ、ブラシでこすって汚れを落とします。汚れが残りやすい便器のふちの裏や黒カビが発生しやすい水溜まりの際は、集中的にこすって汚れを落としましょう。洗剤の液だれが心配なときは、トイレブラシに直接洗剤を付け便器のふち裏などのこすり洗いすることをおすすめします。
尿石や黒ずみなどの頑固な汚れは、クエン酸水などをスプレーし、しばらくの間放置してからこすり洗いをすると比較的簡単に汚れを落とすことができます。
便座
便座には座る面である表面と裏面があります。表面には主に皮脂汚れや尿の飛び散りが多いので、掃除の際はトイレ掃除用シートで拭き取るだけで汚れは落ちます。
便座の裏面は尿石による黄ばみや汚水などが付着しやすい場所です。固まった尿石は落ちにくいのでクエン酸水をスプレーしたり、クエン酸水を染み込ませたシートを便座裏に貼り付けてしばらくの間放置しておくと、貼り付けたシートで簡単に汚れが拭き取れます。
便座にカバーをしている場合は、雑菌やウイルスが付着していますので定期的に洗ってください。洗濯が面倒な人には、シールで取り外しができる使い捨ての便座シートがありますので、そちらを活用してもいいでしょう。
フタ
トイレのフタは除菌シートや除菌スプレーを使って表面から裏面へと拭き取っていきましょう。なぜならトイレのフタ裏面は、フタを閉めて水を流したとき便器内の細菌が飛び散ってフタの裏に付着するため、裏面を拭いたシートで表面を拭くと、拭き取られた細菌が表面に付着し表面を汚す原因になるからです。
なお、トイレのフタはメーカーによって取り外せる場合があります。取り外し可能な場合は、先に外しておくと掃除しやすいのでトイレのフタを外せるか確認しておきましょう。
また、汚れを防ぐためにフタの部分にカバーをしている場合は、見た目はきれいと思われがちですが、衣服の上げ下げ時の繊維やトイレのタンクの上で手を洗ったときの水はねなどでほこりや汚れがついているので、カバーを洗いフタをきれいに拭き取りましょう。
壁
トイレの壁の汚れの原因は、尿の飛散と水の飛び跳ねです。簡単な掃除方法は、市販のトイレ用洗剤やトイレ掃除用シートを使用して拭き取りをすることです。特に壁の下の方は、汚れやすく放っておくと頑固な汚れになってしまうので、入念に拭き取りを行ってください。
掃除の原則は上から下へです。壁の下の方は雑菌やほこりが付着しているので、それらの菌を上部に付着させないよう、拭き掃除は上から下に行います。
黄ばみや黒ずみなどの汚れは、飛び散った尿が固まったものなので、トイレ掃除用シートでは落とせない可能性があります。重曹やクエン酸を溶かしたぬるま湯を、雑巾やお掃除シートに湿らせて使用すると汚れも落ちやすいです。湿らせたものを汚れに貼り付け、しばらくの間放置しておくと、より簡単に拭き掃除をすることができ便利です。
トイレの壁掃除についてはこちらの記事も参考にしてください。

床
トイレの床の汚れは、尿はねとほこりが主な原因です。汚れてないように見えても、床は尿はねだらけです。放置しておくと尿石となり頑固な汚れになってしまうので、面倒でもサッとひと拭きするように心がけてください。
また、髪の毛・衣服の繊維・トイレットペーパーの細かい紙屑などがほこりの原因となって、隅にたまっていきます。床の掃除のやり方は、トイレ掃除用シートを使って手前から奥(便器の方)へ拭いていくことです。
においや汚れのひどいところは、クエン酸スプレーを噴射して拭き取るといいでしょう。クエン酸には除菌・消臭効果があるので、トイレの床掃除には最適です。尿の飛散の汚れはアルカリ性なので、酸性であるクエン酸は尿の汚れにも効果的です。
意外と見落としがちなところは、便器と床のすき間です。尿が垂れてきたりほこりがたまりやすいので、においの原因にもなりやすい場所です。トイレ掃除用シートでは落としきれないので、古い歯ブラシなどの使用してこするのが良いでしょう。
トイレの臭いが気になる方はこちらの記事も参考にしてください。

また床掃除についてはこちらで詳しくご紹介していますので参考にしてください。

トイレ掃除におすすめの洗剤
トイレ掃除の洗剤は数多く売り出されています。汚れの種類や効果によっても使う洗剤は違ってきます。「何が一番いいのか分からない」「種類がありすぎて分からない」と思っている人も少なくありません。
本章ではトイレ洗剤の売れ筋ランキング上位の人気商品「トイレマジックリン」と「スクラビングバブル」について詳しく解説していきます。
トイレマジックリン
中性洗剤のトイレマジックリンには以下の3つのタイプがあります。
- クレンザータイプ
- スプレータイプ
- 置くだけタイプ
クレンザータイプ
クレンザータイプは研磨剤を含んでいるので、頑固な汚れもこすり洗いできれいに落ちます。中性洗剤なので肌にやさしく安心して使用でき、ユーカリの葉のさわやかな香りが特徴です。
内容量は500g、定価税込220円(販売店によって変動あり)、取扱店はスーパー・ドラッグストア・ホームセンター・ネット通販と幅広いので、購入しやすい商品です。
スプレータイプ
スプレータイプは、万能タイプの洗剤です。これ1本で便器内や便座や壁床の掃除・消臭と何にでも使えてとても便利です。便器内の掃除は、スプレーした後ブラシで軽くこするだけ。便座や壁床は、雑巾やトイレットペーパーにスプレーしてふきとるだけ。使用前後に便器にスプレーすると消臭効果も期待できます。
香りは、エレガントローズ・シトラスミントなどがあり、定価は商品により異なりますが400円弱です。取扱店は、スーパー、ドラッグストア・ホームセンター・ネット通販と幅広く対応しています。
置くだけタイプ
置くだけタイプは、その名の通り置くだけで完了するタイプです。タンクの穴の上に置き、水を流すたびに防汚コートと抗菌効果が期待できます。
香りは、ライトブーケ・エレガントローズ・シトラスミントで、定価は500円です。こちらも、スーパー、ドラッグストア・ホームセンター・ネット通販などで購入可能です。
ただし、手洗いつきタンク専用であるためトイレの形によって使用できない場合がありますので、ご注意してください。
スクラビングバブル
スクラビングバブルには以下の2つのタイプがあります。
- ジェルタイプ
- スタンプタイプ
ジェルタイプ
ジェルタイプは高濃度ジェルなので成分が密着し、こすらず汚れが落ち、99.99%除菌なので便器を清潔に保つことができます。価格も店舗によりさまざまですが、1本400gで300円以内の価格設定が多いです。
スタンプタイプ
スタンプタイプは汚れやにおいを防ぎ抗菌効果があり、便器内に直接ポンっとスタンプするだけの驚きの手軽さで1回分のスタンプで1日10回流した場合約12日間使用できます。水を流すたびに防汚成分が便器内に広がり、汚れを防ぎ清潔に保ってくれます。
香りはホワイティーシトラス・クリアジャスミン・シャインミント・アロマティックブロッサム・オーシャンシャワー・クリスピーシトラス・リフレッシュシトラス・リフレッシュブーケなどです。効果は漂白成分プラス・消臭成分in・最強抗菌・悪臭ブロック・黒ズミケア・最強抗菌とさまざまあります。
販売店舗はスーパー、ドラッグストア、ホームセンター、ネット通販などで購入可能です。価格は店舗により異なりますが、目安として本体ハンドルと詰め替え4本入で1,000円ちょっとです。
トイレ掃除の頻度
トイレは場所によって掃除の頻度が変わり、手軽に掃除できる場所は毎日、それ以外は手間を考えて週1や月1で掃除をするのが良いでしょう。
便器の内側や外側は、汚れやすいので毎日掃除をすることをおすすめします。また便座も直接肌に触れる場所であるため汚れや細菌がつきやすい傾向にありますので、毎日掃除をしましょう。便器と便座は1分ほどの短時間でサッと手軽に掃除ができるので、毎日続けやすい場所です。トイレ掃除用シートやスプレータイプの洗剤を使うと便利です。
少し手間のかかる床や壁は、週に一度のペースで掃除することをおすすめします。見た目は汚れていなくても、尿が飛散し付着しているので悪臭の原因にもなります。尿が固まり頑固な尿石になると落とすのも大変なので、早めの掃除を心がけましょう。
手間がかかり面倒な換気扇やタンクは、月に一度程度でいいので掃除をしましょう。タンク内は常に水が入っているためカビや水垢が付着しやすいです。詰まり予防のためにも、定期的に掃除をすることをおすすめします。また換気扇にほこりがたまると室内換気が十分にできないため、においや湿気がこもり悪臭の原因にもなります。掃除機でほこりを吸い取ったり、トイレ掃除用シートで拭くなどしてキレイにしておきましょう。
トイレの汚れを防ぐポイント
トイレの汚れを防ぐには以下のポイントがあります。これをやるだけで掃除の回数が減り、楽になります。詳しく内容を解説していきますので参考にしてください。
- 便器内のコーティング
- 座って用を足す・フタを閉めてから流す
- 見える場所に掃除用具を置く
これをやるだけで掃除の回数が減り、楽になります。詳しく内容を解説していきますので参考にしてください。
便器内をコーティングする
便器内をコーティングすることで、普段から汚れを防ぐことができます。そもそもコーティングとは便器の表面をツルツルにする加工のことで、コーティングをすることで便器内の汚れをつきにくくし、また汚れを落としやすくするといった効果があります。
そのようなコーティング効果のある商品は、流すだけのタイプ・スプレータイプ・スタンプタイプなどさまざまあります。どれも手軽で便利な商品なので、自分に合ったものを試してみてください。
さらに忘れがちな便器内のふちの裏も汚れがたまりやすいので、コーティングすることをおすすめします。
座って用を足す・フタを閉めてから流す
座って用を足す・フタを閉めてから流すことでトイレの汚れを防ぐことができます。大手生活用品メーカーであるライオンの調べによると、立って用を足すことでトイレの床に約2,300滴の尿はねが起こるためです。
尿汚れに着目した、ライオンの調査では、立って小用をされる人がいる場合、家庭のトイレの床には約2,300滴もの尿ハネが飛び散っています(男性1人1日あたり。ライオン調べ)。
また、フタを開けたままでトイレを流すことで、水はねが起こるため壁や床が汚れやすくなってしまいます。
そのため、きれいで衛生的なトイレを保つには、座って用を足しフタを閉めて流す事を意識すると良いでしょう。
見える場所に掃除用具を置いておく
手の届く範囲に掃除道具が置いてあると、普段掃除しない人でも汚れに気づくとサッと掃除できるので便利です。また、デザインに凝った掃除道具は、インテリアの一部としてあえて見せることもおしゃれです。掃除も楽しくなるかもしれません。
徹底的に綺麗にするなら業者を利用するのもあり
便器・床・壁などはこまめに掃除をすることで衛生的に保つことができます。しかし換気扇やタンクの中は、手が届きにくかったり、汚れが落ちにくかったりで、積極的に掃除をしようとは思わない場所です。自分でできないところは、専門業者に依頼することも一つの方法です。専門業者ならではの掃除方法や洗剤などもありますので、たまにトイレの大掃除をしてピカピカにしてもらうのもいいでしょう。
おすすめ業者4選
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