トイレがつまったら業者選びの前に、まずやること
もし、これを読んでいるあなたが、今にも水が溢れそうなトイレをどうにかしようとWeb検索をしたのだとしたら、まずはトイレの「止水栓」を閉めましょう。
トイレタンクにつながる給水管を辿り、その壁側に付いている根本付近にあるネジやレバーが止水栓です。
止水栓についてはこちらの記事で紹介していますので参考にしてください。
![](https://news.mynavi.jp/mizu-trouble/wp-content/uploads/2021/03/01-160x90.jpg)
その次に、可能な範囲で何を流したかを思い出し、トイレをつまらせた原因を予想しましょう。なぜなら、トイレの修理は故障の原因によっても対応方法がさまざまあり、同時に必要な料金にも差があるほか、原因によっては、自分で簡単に直せる場合もあるからです。
「流せるもの」がつまりの原因なら自分で対処が可能
実は、トイレのつまり原因として、一番多いのがトイレットペーパー。一度に便器の許容量を超えるトイレットペーパーを流してしまうと、一時的にトイレがつまってしまうことがあります。
また、最近では製品の種類が増えてきている「流せる」アイテムが原因の場合も。こちらも、流す際の水量が足らず、便器の排水路を塞いでしまうことがあります。
日常的に排泄物を流す際の水量が足りていないと、排水管の中で排泄物が少しずつ溜まっていたり、尿石などの汚れが蓄積したりして、内部が狭くなっているところに、最終的にトイレットペーパーと排泄物がつまってしまった、という場合もあるでしょう。
この場合、トイレに流してはいけない製品や、固形物などが入り込んでしまっているわけではないため、自宅ですぐに用意できるもので、つまりを解消することが可能です。
もし、一時的なつまりであれば、わざわざ業者を呼ぶまでもなく、解消できる可能性が高いでしょう。
尿石などの蓄積した汚れもつまりの一因であったとしても、一時的に解消することができれば、根本的なつまりを解消するためにプロを呼ぶとしても、どこの業者に頼むのか、しっかりと吟味することができますよね。
固形物が原因なら迷わずプロの手配を
一方で、オムツや生理用品、うっかり便器に落としてしまった固形物などを流してしまった場合は、無闇に触らず、早めにプロの手配をしましょう。
便器のくぼみにその姿が見えているなら、しっかりとゴム手袋を装着して、手で確実に引き上げてください。手を入れるのを避けようと割りばしなどを使ったら、余計に奥に入り込んでしまった、ということも少なくはないので、慎重に対応を。
固形物を流した記憶がなくても、トイレに飾っていたインテリア小物がなくなっていないか、子どもが遊んだ形跡がないかなどを確認してみてください。地震で揺れた拍子に、芳香剤のキャップが落ちたことに気付かないケースや、子どもが知らないうちにおもちゃを流していた、ということも珍しくはありません。
もし固形物が原因の場合、トイレットペーパーのつまりを解消するような方法を試してしまうと、さらに事態を悪化させ、結果、余計な費用や時間が必要になることがありますので、注意してくださいね。
流せるものが原因の場合の対処法や、つまりの原因になるものは、下記の記事で詳しく解説していますから、合わせてチェックしてみてください。
![](https://news.mynavi.jp/mizu-trouble/wp-content/uploads/2022/04/t006-160x90.jpg)
トイレのつまり解消、業者の料金相場
さて、ここからは、トイレの簡単なつまりから重度のつまりまで、業者に頼むとどのくらいの料金がかかるのかを解説していきます。まず押さえておきたいのは、業者の料金体系。多くの場合、下記の項目の合計で総額が決まります。
- 1. 基本料金 0円~5,000円
原因調査費・作業費・技術費などと呼ばれることもあります。最低限、必要になる料金です。 - 2. 出張費 0円~8,000円
出張無料としている業者でも、無料エリアが限定されている場合もあるので、よく確認すると良いでしょう。 - 3. 夜間または早朝出張費 0円~10,000円
まれに24時間対応で夜間・早朝の出張費が無料の業者もありますが、営業時間内に依頼した方が費用が抑えられる場合が多いです。 - 4. 修理費 内容により変動
下記で詳細を解説します。 - 5. 部品代 商品により変動
安価なものではパッキンなどの消耗品や、タンク内の部品など。便器自体が損傷し、交換の必要があれば、便器そのものの料金が加算されます。商品自体の価格も業者によりけりなので、高価なものほど複数の業者に見積もりを取り、比較検討すると良いでしょう。
修理業者から買い取りをすれば、修理費が割安になるケースもあります。 - 6. 廃材引き取り料 2,000円~10,000円
交換した部品を引き取って、処分してもらうための費用です。
修理費は内容によって価格はさまざま
トイレのつまり状況により、価格が大きく変わるのが修理費です。次は、代表的な施工の料金目安を紹介していきます。
便器内の異物除去・つまり改善の費用目安:3,000円~30,000円
簡単なトイレのつまりを直す場合、その原因によって料金に差はありますが、3,000円~30,000円が相場です。その際に薬剤での洗浄を行なった場合は、4,000円程度の料金が加算される場合があります。
併せてトイレの汚れ具合により、尿石除去が必要な場合は18,000円~25,000円、ハイスパットなど、つまり抜きの専用器具が必要な場合は11,000円~15,000円の料金を想定しておくと良いでしょう。
排水管のつまり洗浄の費用目安:7,000円~20,000 円
便器の先につながる排水管でつまりが発生した場合、その洗浄費用の目安は7,000円~20,000円です。例えば戸建てでワイヤーブラシを使用した場合なら7,000円程度でも、飲食店でワイヤーブラシを使用した場合は12,000円になるなど、建物の特徴によって料金に差がある場合も。
また、高圧洗浄が必要になった場合、戸建てであれば8,000円~35,000円、集合住宅なら12,000円~50,000円が目安です。状況によっては10万円程度の費用が必要になる場合もあるので、こちらも複数の業者から見積もりを取ることをおすすめします。
タンクからの水漏れ修理の費用目安:6,000円~15,000円
タンク内部の部品交換作業の目安は6,000円~15,000円。タンクの脱着があるかないかで料金に差が出ます。また、パッキンの調整のみなど、部品の交換が必要ない場合は4,000円程度で済む場合もあります。
これらは修理の作業費になるため、プラスして交換した部品代や廃材の引き取り料が発生する場合がありますので、頭に入れておくと良いでしょう。
洋式便器交換の費用目安:25,000円~50,000円
高圧洗浄と同様、大きく料金に差があるのが便器の交換。選ぶ便器のタイプによっても差が出ます。一般的な目安としては25,000円~50,000円。高額になる場合だと15万円前後になることもあるので、商品と合わせて、施工費も事前にきちんと確認することが大切です。
また、便器の交換をしなくても、便器の脱着が必要になった場合は、10,000円~30,000円が目安。ウォシュレットの取り付け目安は7,000円~18,000円です。
トイレのトラブル、修理費用の総額目安は?
基本料金から廃材引き取り料まで、合計した一般的な費用の目安は5,000~50,000円。これを大きく下回ったり、上回ったりするような見積もり料金であれば、何か特別な作業が必要ではない限り、別の業者とよく比較し、不安であれば利用を見送ることをおすすめします。
また業者によっては、キャンセル料が発生する場合もあるので、事前に確認しておきましょう。
悪徳業者を見抜くためのチェック項目は3つ
トイレつまりを業者に依頼した際の料金相場を知ったら、念の為、悪徳業者に引っかからないためのチェック項目も知っておきましょう。
1.水道局の指定業者から選ぶ
トイレのつまりを解消したり、便器を交換したりするような作業は、仮に持ち主がDIYでやったとしても違法にはなりませんが、その先の排水管や給水管の交換や新設などは、水道局が指定する業者でなければ施工することができません。
水道局の指定業者であれば、国家資格を取得した給水装置主任技術者が営業所ごとに在籍し、またきちんとした研修を受け、経験を積んだ主任技術者が出張してくれますから、信頼して任せることができます。
また、万が一トラブルになっても、水道局の指定業者であれば、各自治体に相談も可能です。悪徳業者を避けるために最低限必要な確認ですので、見逃さないようにしてください。
水道局指定の業者を確実に見分けるには、住んでいる地域の水道局に問い合わせられるほか、Webサイトで確認することができます。下記の記事で詳しく解説していますから、チェックしてみてくださいね。
![](https://news.mynavi.jp/mizu-trouble/wp-content/uploads/2022/07/画像2-160x90.jpg)
2.複数の業者から見積もりをとる
基本的には、トイレのつまり状況に限らず、複数の業者から見積もりを取るのがベスト。それを比較することで、必要な作業や料金の相場を伺い知ることができますし、突出して料金が安かったり高かったりする業者を最初から避けることで、悪徳業者に出会う確率を下げることができます。
ただし、見積もりを発行すること自体に料金を設けているケースや、出張見積もりの無料エリアを限定しているケースも珍しくはありませんから、完全に無料なのか、料金が発生するのかどうかは、事前にしっかりと確認しましょう。
3.勝手に作業を始めさせない
最初にきちんと見積もりを取ろうと思っていたのに、気付いたら作業を始めていて、高額な料金を請求されたというケースや、最初の見積もりから、勝手に作業を追加されて予定よりも高額な料金を請求されたというケースは、ぼったくり被害のよくある例。
現場に業者を呼んだら、勝手に作業を始めないよう先に約束をすると良いでしょう。また、追加の作業が必要になった場合も、必ず事前に説明をするよう、しっかりと確認を。見積もりを取った後も、作業内容や価格に納得がいくまで、作業を許可しないことが大切です。
トイレのつまり修理でぼったくりに合わないための注意事項は、下記の記事でも解説していますから、合わせて読んでみてくださいね。
![](https://news.mynavi.jp/mizu-trouble/wp-content/uploads/2022/06/画像11-160x90.jpg)
まとめ
トイレが使えないと不便ですし、気持ちが焦るのも当然ですが、もし少しでも変だな、と感じたら、そのまま契約をせず、一度別の業者に見積もりを依頼する勇気を!
慌てずに、ベストな業者を見つけてくださいね。
まずは無料相談!全国対応&水道局指定のおすすめ業者
※本記事は公開時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。あらかじめご了承ください。
※記事内で紹介した水道業者様は編集部が独自にリサーチを行い、料金や口コミ等、様々な情報を基に
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