TOTOのトイレの特徴
そもそもTOTOのトイレには3つの大きな特徴があります。
- きれい除菌水
- セフィオンテクト
- トルネード洗浄
それぞれTOTOが特許を取得する代表的な機能ですが、一部の機能については注意点があります。
きれい除菌水
「きれい除菌水」とは水に含まれるイオンから、除菌・殺菌効果のある次亜塩素酸を含んだ水をつくる技術です。
きれい除菌水が黒ずみのもとになる菌や尿の汚れを分解し、汚れの付着を抑えます。一定の時間が経過すると元の水に戻るため環境にも配慮したやさしい水です。
セフィオンテクト
「セフィオンテクト」とはナノレベルで凹凸をなくし、表面を滑らかに仕上げた陶器の事です。
純度の高いガラス層を高温で焼き上げて作った陶器で、親水性が高いため、便器に汚れが付きにくいのが特徴です。
汚れが付きにくいことで、掃除時間の短縮や手入れの頻度が少なくなり、掃除が楽という点でも注目を集めています。
トルネード洗浄
「トルネード洗浄」とは、従来の洗浄方式と違い渦を巻くような形で水が流れる機能のことです。
少量の水で汚れやすいエリアまでしっかりと洗浄することができるため節水効果があり、「節水型トイレ」と言われることもあります。
注意すべき点として、トルネード洗浄は少量の水で流すため従来型の洗浄方式のトイレと比べ、つまりが起きやすいと言われています。
そのため、1回の使用で全てを流すのではなく、複数回に分けて排泄物やトイレットペーパーを流すという人もいます。
TOTOのトイレトラブルの原因・対処法
TOTOに限らず、トイレには以下のようなトラブルが良く知られています。
- トイレつまり
- トイレ内の水の減少、におい
- 水の流れが悪い、弱い
- 便器と床の間から水漏れがしている
- ウォシュレットの水が出ない
ご自身でできる対処法やチェック方法をご紹介しますが、この記事を読んでわからないもしくはできないという場合は無理にやろうとせずにメーカーや水道業者に頼るのがよいでしょう。
トイレつまり
トイレつまりの原因としては大量のトイレットペーパーや水に溶けない異物を流してしまったという事が考えられ、トイレのトラブルの中でもよくあるトラブルです。
ラバーカップを使用し簡単に解決できる場合もありますが、場合によってはメーカーや修理業者でないと解決することができません。
対処するために必要な道具は、ラバーカップ・灯油ポンプ・マイナスドライバーとバケツは用意し、作業中の汚れ防止に雑巾やゴム手袋、10L程のビニール袋も準備しておくとよいでしょう。
ラバーカップの使い方は、便器の排水口にラバーカップを密着させ静かに押し付けたら勢いよく引き、この作業を排水が引き込まれるようになるまで繰り返しましょう。
水位が便器すれすれまで上がっている場合は先に灯油ポンプを使って水を吸い取り、水位を低くしてから作業に取り掛かってください。
作業後はつまりが取れたと思ってもすぐにタンクの水を流さず、バケツに汲んだ水を少しずつ流して、きちんと流れるかどうかをチェックし、スムーズに水が流れるようであれば通常通りにトイレを使用することができます。
ラバーカップでつまりが引き出せない場合は、排水管にトラブルが生じている可能性がありますので、その場合は無理せずに専門の水道業者に依頼しましょう。
ただし、水に溶けないものや本来流してはいけないものを流してしまった場合はラバーカップを使うと異物を余計にトイレや配管の奥に押し込んでしまいより状況が悪くなることがあるため注意しましょう。
ちなみにトイレのつまりに関してはこちらの記事でもご紹介していますので参考にしてみてください。
トイレの水の減少、におい
TOTOのトイレには「水面が大きく下がっているタイプ」と「水面に変化がないタイプ」の2種類がありますが、ここでは後者のタイプの便器についてどのようにセルフチェックをするかを紹介します。
水位がいつもよりも急に低くなったと感じた場合、トイレに何らかの異常が起こっている可能性があり、考えられるのはつまりや排水管の劣化といったトラブルです。
簡単なセルフチェック方法は、2~3回、水だけで洗浄して水が正常に戻るかを観察、水位の変化が良くわからない場合はバケツに汲んだ水を流し込み水位の変化を見ます。
この時に水たまりの水位が上がらなければ正常だと判断できます。
TOTOのトイレには水たまりの給水量を調整できるものがありますが、調節してもまたすぐに元の状態に戻ってしまう場合や、設定の調整ができないタンクを使用している際はメーカーや業者に問い合わせを行ってください。
水の流れが悪い、弱い
水の流れが悪い・弱い原因として、タンク内に十分な水量がないことや便器内または排水管のつまりがトラブルの原因であると考えられます。
タンクの給水量がない場合は止水栓の調整のみで簡単に改善することが可能ですが、その他の場合はタンク内の部品の点検を行う必要があります。
点検の前にはマイナスドライバーで止水栓を閉め、レバーハンドルを操作してタンクの水を抜いてください。
タンクのフタを外し、洗浄レバーについているボールチェーンの長さを確認します。何らかの理由で正規の位置からずれてしまうと、洗浄に必要な水の量が便器に送り込まれません。
次に、水位調整リングの位置を見ます。水位調整リングはボールタップの付け根付近に設置されています。水位が低い場合には、リングを引き上げて右方向にまわせば水位を上げることができます。
ボールタップの浮き球に破損があると正しい水位が維持できません。ボールタップはホームセンターなどで購入できるので自分で交換することも可能です。
ひと通りの作業が終わったら、止水栓を開けてレバーを操作しタンクの給水を行います。筒状のオーバーフロー管にある、「WL」という表示まで水がたまるようになればトラブルは解消できています。
ゴムフロートのチェーンの長さは少したわみが出来てレバーが少し動いても水が流れず完全に引いた時にきちんとゴムフロートが上がる長さが目安です。
ゴムフロート自体は手で触ってみて黒い粉がつくようであれば交換時期と考えましょう。
便器と床の間から水漏れがしている
ウォシュレットの機能が付いている便座の場合は、給水管との接続不具合により漏れた水が便器を伝って床へと流れることがあり、この場合は部品のゆるみや給水管・ホースの劣化なども原因のひとつと考えられます。
他にも、便器がひび割れてしまった際にも水漏れが発生しますがこれは非常に稀なケースです。
また、床下排水のトイレの場合、便器と床下の配管を繋いでいる「フランジ」と呼ばれる部品や、その接続部に使われる「ガスケット」と呼ばれるパッキンに問題が発生している場合が多いです。
この場合、交換するために便器の取り外しが必須となってしまうため、メーカーや水道業者に依頼をする必要があります。
ウォシュレットの水が出ない
ウォシュレットが正常に作動しない場合には、まずは電気が通っているかどうか、水が出るかどうかをチェックしましょう。
コンセントが正しく挿してあり電源ランプが点灯している場合はリセットボタンを押します。
次に止水栓を確認し、もし止水栓が閉まっている場合はマイナスドライバーで左に回すと開きます。
便座やフタにカバーを使用しているとセンサーが誤作動を起こすことがあります。また便座に浅く腰掛けると着座スイッチが入らないため、深く座るようにしてください。その他にリモコンの電池切れも考えられます。
これらの点検を行っても改善しない場合には故障の可能性が考えられますので、症状が悪化する前にメーカーや水道修理業者に問い合わせてみましょう。
トイレのトラブルではない症状
トイレのトラブルではない症状として代表的なものには以下があります。
- 水を流した時に音がする
- タンク下や便器表面から水滴が落ちる
- 便座に座ると音がする
これらはトイレのトラブルと勘違いする人もいますが、トイレ以外の部分が原因で起こるトラブルです。
水を流した時に音がする
水を流すとボコボコと音が鳴るのは排水管の異常です。
便器の奥にある排水管に水に溶けないものや大量のトイレットペーパーがつまっているとこのような音を立てます。
つまっているのがトイレットペーパーなら時間の経過で徐々に溶け解消されるかもしれません。
しかし、子どものおもちゃなど異物がつまっている場合には、業者の専用機材を使用して洗浄・除去する必要があります。
タンク下や便器表面から水滴が落ちる
タンクや便器内の水温と、外気の温度差が大きくなると、結露が発生してタンクや床を濡らしてしまうことがあります。
これはトイレの故障ではなく、暖房を使う冬場や湿気の多い夏に起こりやすい現象です。室内とトイレタンクの温度差をなくすと解決できるため、窓を開ける等の換気が有効です。またそれ以外にも結露防止アイテムの利用も効果的です。
便座に座ると音がする
結論から言うと、便座に座ったときの音は、ほとんどの場合がトイレの故障と関係のないものです。便座に座るときしむような音がする原因は、便座とフタの接合部がずれる際に鳴るものです。
また、メーカーやモデルによっても異なりますが便座に座るとシャワー洗浄の水の音、ノズルが作動する音、脱臭ファンの音などもします。
これらとは別の異常な音がする場合は、トラブルの可能性が考えられますので、製品に詳しいメーカーや取扱業者に相談してみるとよいでしょう。
こちらの交換はタンクの取り外しなど大変な作業が必要になってくるので可能であれば業者に任せたほうが安心です。
自分でできる処置 / 業者に修理を依頼すること
トイレのつまり・水漏れトラブルは止水栓を閉めることで応急処置が可能です。
例えば、大量のトイレットペーパーがトイレつまりを引き起こしてしまった場合、慌てて何度も水を流すのではなく、1時間ほど放置して水を流せば症状が改善することもあります。これは時間が経つことでトイレットペーパーの繊維が水でほぐれるためです。
このように自分で部品の調整・交換を行う事でトイレ修理業者に依頼しなくても解決できるケースがあります。
しかし、自分で処置をする場合は必要なパーツ・部品を探す必要があり、それ以外にもパーツの交換方法を調べたりと意外と手間がかかります。
そのため、故障を起こしている箇所が特定できない場合や、自分で作業を行う自信がない、というような場合は迷わず業者に相談しましょう。
メーカーと修理業者の違いとは
メーカーと修理業者ではそれぞれメリット・デメリットがあります。
メーカー | 修理業者 | |
メリット | ・純正パーツで修理 ・安心感がある |
・無料で見積もりが出せる ・訪問までがスピーディ ・修理費用が比較的安い ・業者によっては割引がある |
デメリット | ・修理をしなくても費用がかかる ・深夜早朝等は対応していない ・修理費用が高い |
・自分で業者を選ぶ必要がある ・悪質な業者もいる |
TOTOに依頼する場合
TOTOではトイレ修理自体はグループ会社である「TOTOメンテナンス株式会社」という会社が修理を担当しており、以下のようなサポート体制になっています。
- 訪問修理が可能
- 電話、FAX、WEBから修理依頼が可能
- 修理受付センターは8:00~18:00(ネット申し込みは24時間対応)
- 訪問修理時間は9:00~17:00
- 標準修理料金は「技術料」+「部品代」+「訪問料金」
電話での受付はオペレーター対応が8:00~18:00ですが、時間を過ぎても音声自動受付であれば24時間受付が可能です。
TOTOメンテナンス株式会社では純正のパーツで修理対応をしてくれる、そして修理スタッフ自身が働くメーカーのトイレなので、深い知識を持つスタッフが修理を担当してくれる安心感があります。
しかしデメリットとして、スタッフが自宅に訪問して点検を行った場合は必ず出張・点検費用がかかることを覚えておきましょう。(実際に修理に至らなかったとしても費用がかかります)
また、それ以外に深夜や早朝に発生した緊急を要するトイレのトラブルには対応することができず、受付・訪問開始時間まで待つ必要があります。
TOTOへの修理依頼はこちらから(公式サイトへ遷移します)
修理業者に依頼する場合
修理業者には大きく分けて、「地域密着型の水道業者」「その他の一般的な水道業者」の2種類があります。地域密着型もその他の一般的な水道業者もメリット・デメリットは変わりません。一番大きなメリットとしては見積もりにかかる費用が無料です。
そのため、TOTOメンテナンスに依頼する前に必ず修理業者に依頼し、無料の見積もりは出してもらった方が良いです。(TOTOメンテナンスは修理をしなくてもお金がかかるため)
可能であれば複数の業者に連絡し相見積もりを行い比較するのがベストでしょう。
また修理にかかる費用も比較的安く済むことや、業者によっては「ホームページを見た」と伝えることで3,000円割引というような割引サービスがある事です。
一方でデメリットとしては、修理業者の数は非常に多いため、どの業者が良いのかを探す手間がかかることと、万が一悪質な業者に依頼した場合、詐欺や高額請求の被害に遭う可能性があります。
悪徳業者についての実例をご紹介している記事がありますのでこちらも参考にしてください。
おすすめの業者3選
水道局指定業者といわれている指定給水装置工事事業者だと安心して依頼することができます。
以下に、水道局指定で見積もり料金無料のおすすめ業者を表にまとめていますので、参考にまずは公式サイトを確認して相見積もりをしてみてくださいね。
業者 | 水道局指定 | 見積もり | 即日対応 | 作業料金 | 公式サイト |
---|---|---|---|---|---|
イースマイル |
◎ | 無料 | 最短20分 | 8,800円~ | 詳細 |
ハウスラボホーム |
◎ | 無料 | 最短20分 | 6,600円~ | 詳細 |
水110番 |
◎ | 無料 | 最短30分 | 8,800円~ | 詳細 |
各市区町村の水道局から、給水装置工事・排水設備工事を法律法令に基づいてその市区町村内で適正に施工することができる水道業者として認められています。
※水道局指定業者はお住いの市区町村の水道局指定かご確認ください。
※対応エリアは一部市区町村を除く場合があります。詳細は公式サイトでご確認ください。
修理よりもトイレを買い換えた方が良い場合
実はトイレにも寿命があるため、故障したタイミングによっては買い換えた方が良い場合もあります。
トイレは大きく分けて以下の3つの部品に分けることができます。
- 便器やタンク等の陶器
- パッキンやパイプ等の内部部品
- ウォシュレット
この3つはそれぞれ耐用年数に違いがあります。
便器やタンク等の陶器
便器やタンクなどの陶器は、ひびが入らなければ100年は使えると言われています。
そのため、外部からの強い衝撃などでひび割れない限りは基本的には大丈夫ですが、長く使っていくうちに、汚れが付きやすくなる・便器が変色するという事もあります。
ですので、掃除では落とせない黄ばみや黒ずみが目立ってきたり、使用していくうちに快適ではないなと感じた時が買い替えを検討する時期かもしれません。
パッキンやパイプ等の内部部品
パッキンやパイプなどの内部部品は陶器と違い経年劣化があるため、早いと5~6年、長くても7~10年程で寿命を迎えてしまいます。タンク内の部品が寿命を過ぎると水漏れやつまりなどの不具合が起こりやすくなります。
そのため、頻繁に不具合が起こるようであれば買い換えたほうが安く済む場合もあります。新しい機種は、節電・節水機能にも優れているためランニングコストの低減も期待できるでしょう。
ウォシュレット
内部部品と同じくウォシュレットも経年劣化は起き、製品にもよりますが7~10年程と言われています。
ウォシュレットも家電製品の一つですので、故障した際に使用する修理部品が製造終了してしまうケースもあります。
使用しているウォシュレットが製造終了し、メーカーが修理部品を保有していられる年数は「6年」程と言われているため、一つの基準として使用して6年を超えたウォシュレットが故障した際は買い替えの方が良いかと思います。
TOTOでおすすめのトイレ
トイレの買い替えを考えている方におすすめのTOTOのトイレを紹介。商品紹介とどういう方におすすめかを解説します。
- ネオレストNX
- FD
- ピュアレストEX
- アプリコット(ウォシュレット)
ネオレストNX
TOTO独自の「びっくリーン」技術を搭載した便器です。
使用するたびにきれい除菌水が便器やノズルを洗浄しトイレを清潔に保ちます。ナノレベルでなめらかな表面のセフィオンテクト素材とプレミスト、トルネード洗浄で美しさと清潔さを維持するのが特徴。
洗面所の掃除の楽なフチなし形状もTOTOならではのデザイン設計です。また、人の動きにあわせて作動するオート機能も搭載しています。
FD
すっきりとしたトイレ空間を演出する壁掛け便器はデザインにこだわってリフォームを行う方におすすめのモデルです。
給水管などが見えない設計になっており、掃除も楽に済ませることができます。
TOTOが特許を取得するきれい除菌水が便器の汚れや目に見えない菌を分解し清潔な便器を維持します。
つるつるで汚れの付きにくいセフィオンテクトとフチなしの形状で掃除がしやすく、トルネード洗浄により節水効果も期待できる機種です。
ピュアレストEX
手洗いありタイプの楕円形のコンパクトなタンクは、水ハネのしづらい設計になっています。
凹凸をなくした便器のデザインや、給水管・ホースなどの器具もすっきり納められる設計で、従来型に比べ清掃性が高くなっています。
少ない流量で汚物を効率よく流すトルネード洗浄のほか、新品の美しさが長持ちするセフィオンテクト素材を使用しています。
アプリコット(ウォシュレット)
フラットなフォルムで、便ふたの着脱も簡単にでき掃除のしやすいデザインが特徴です。オート機能が搭載されており、室内にいる人の動きを感知します。
例えば便器に近づくと蓋の開閉ができたり、ライトの点灯ができたりと、さまざまな機能を設定できます。
まとめ
TOTOトイレの仕組みを理解しておくと自分で対応できる処置と、メーカーや業者に相談した方がいいケースの判断もつきやすくなります。
ただ、トイレの故障は急を要する場合が多いので焦ってしまいまい、業者をあまり比較せずに依頼してしまう可能性もあります。
そのため、全国エリアに対応したおすすめのトイレ修理業者をピックアップしていますので、ぜひ参考にしてみてください。
まずは無料相談!全国対応&水道局指定のおすすめ業者
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