キッチンの排水トラップを交換する前に
キッチンの排水トラップの交換を考えているということは、何かしらのトラブルが発生していると思いますが、まずは排水トラップ周辺にどのようなトラブルが起きているのかを確認しましょう。
例えば、つまりが発生している場合、排水トラップから繋がっているにも水が溜まってしまっている場合がありますが、排水ホース部分に水漏れが発生していると排水トラップを交換する費用だけではなく、排水ホースも交換する必要があるため、さらに費用がかかる可能性もあります。
そのため、つまりや水漏れ等の被害がどの程度で起きているのか、どの程度の部品・パーツの交換が必要なのかをあらかじめ把握しておきましょう。
ちなみに排水トラップはキッチンだけではなく洗面所・洗面台などでも同じような仕組みであるケースもあるため、洗面所・洗面台の排水トラップでお悩みの方も参考になるかと思います。
キッチン排水トラップ交換【準備編】
そもそも排水トラップとは、排水管から害虫や悪臭が屋内に入ってこないようにするために、排水口か排水管の一部に水をためて塞ぐ構造や器具のことをいいます。
また、その仕組みや溜めた水のことを、封水と呼んでいます。
排水トラップにはいくつかの種類があり、詳しくは後述しますが封水の近くにあるワントラップ(椀トラップ)が一体型になっているものや分かれているものなどがあり、注意が必要です。
そのため、キッチンの排水トラップを交換するための事前準備として、どんな種類の排水トラップなのかを把握するとともに、サイズを測って排水トラップを選んでいきます。
【キッチン排水トラップ】サイズを測る
キッチンの排水トラップのサイズ基準は外径です。
まずは、買うべきトラップを探すために、外径を測りましょう。
キッチンの排水トラップで、よくあるサイズは115mm、180mm、186mm。その次に多いのは114mmです。
その他のサイズもありますが、廃盤になっているものもあります。
サイズが115mm、180mm、186mmであれば、ある程度は排水トラップの選択肢があると考えていいでしょう。
それ以外は、選ぶというよりはサイズが合うものを探して交換することになります。現在使っているものと同じ製品またはその後続品といったものが、主な選択肢になります。
【キッチン排水トラップ】タイプを選ぶ
続いてキッチンの排水トラップのタイプを選びます。
キッチンの排水トラップで、主なタイプは2つ。
- 【深型・浅型】ワントラップ
- 【薄型】Sトラップ、Pトラップ(管トラップ)
実はもう一つボトルトラップというものがありますが、一部のメーカーの一部のブランドだけなのでここでは除外します。
【深型・浅型】ワントラップ
ワントラップとは、大きな器にお椀の形をしたパーツが伏せて被せてある排水トラップのことです。
多くはその上にゴミ受けがあって、ゴミ受けが深めの場合は深型、浅めの場合は浅型と呼ばれています。
お椀と共にかなりのスペースを占有しています。
キッチンのワントラップは、掃除をする面積もパーツも多い上、凸凹していて、汚れやすく掃除が大変です。
キッチン下の排水トラップを横から見ると、以下の様に大きなコップのような形をしていてかなりのスペースをとっていることが分かります。
【薄型】Sトラップ、Pトラップ(管トラップ)
管トラップとは、排水管をS字かP字に曲げて、そこに封水をためる仕組みの排水トラップです。ワントラップと違って、カーブは排水口から離れたところにあります。
排水管が床下に繋がっているのがSトラップ、壁横に繋がっているのがPトラップ。どちらも、排水トラップの本体自体は全く同じものです。
キッチンの下から見ると、スッキリした構造です。排水口にワントラップのようなお椀と大きなゴミ受けがないので、薄型になっています。
排水口は薄く、排水トラップは隅に配置されるので、収納スペースもたっぷり。キッチンの排水トラップを交換するなら、薄型の管トラップが一押しです。
現在、深型ワントラップを使っているのであれば、この機会に薄型菅トラップへの交換を検討してもよいかもしれません。
115mm、180mm、186mmなら、各メーカーから製品が販売されているので交換可能です。
キッチン排水トラップを自分で交換する方法
それでは、キッチン排水トラップの交換の仕方をみていきます。
簡単なようで意外と難しいので、やり方を見て、自分で交換するのかどうか判断してください。
交換するために必要な道具
- 新しいキッチンの排水トラップ
- 排水ホースまたはパイプ(必要なら排水トラップと排水管とのつなぎ用に)
- 排水トラップ用スパナ(締め付け・取り外し用工具)
- 雑巾
- バケツ
これらはホームセンター等で入手することも出来ますし、Amazonや楽天等のECサイトでも購入することができます。
排水トラップの交換手順
1. 【排水口を分解】
排水口から、蓋、ゴミ受けを取り出す。
ワントラップの場合は、トラップを取り出し、ドーナツ状にたまっている水を雑巾で吸い出す。
2. 【濡れないように準備】
キッチンの排水トラップの下に雑巾を敷いておく。
3. 【ホースと排水トラップを分解】
排水トラップとホースの繋がっている部分の歯車のようなナットを回して、ホースと排水トラップを分解する。
4. 【排水トラップと排水口を分解】
トラップと排水口にある大きなナットを外して、シンクからトラップを引き抜く。排水トラップ用スパナを使用。
排水トラップは、床が濡れないようにバケツに入れておいて後で片付ける。
5. 【新しい排水トラップを設置】
穴の縁が汚れていたら、雑巾で拭いて綺麗にしてから、新しい排水トラップをシンクからスポっと入れる。
6. 逆の手順を繰り返し、水がしっかり流れることを確認して終了!
以上が、全く同じ排水トラップを新品にしたときの交換手順です。
違う種類の排水トラップに替えるときは、排水管までの距離などの状況によってはかなりの手間がかかることがあります。
- 排水トラップのタイプを変えたときは、今まで使っていた配管やホースと距離的にうまく繋がらないことがあります。
その場合は、新しい排水ホースかパイプやコネクターなどが必要ですので注意してください。 - 薄型の菅トラップに替えたときは、菅トラップ自体の位置をどこに持っていきたいかを決めて設置しましょう。
キッチン排水トラップの交換費用
キッチンの排水トラップの交換費用は、次の通りです。
部品代・工具代といった必要な物の価格帯と、水道業者に頼む場合の料金を掲載しています。
キッチンの排水トラップ本体・工具・ホース代
製品 | 価格帯 |
---|---|
薄型管トラップ | 5,000円〜20,000円程 |
排水トラップ用スパナ | 2,000円弱 |
排水ホース・パイプ | 500円〜2,000円程 |
水道業者に依頼した場合にかかる料金相場
排水トラップ交換の具体的な料金について、サイト上で公開している業者はほとんど見当たりません。
実績豊富な水道局指定の水道修理業者の費用や事例を何社かを確認したところ、基本料金3,000円または5,000円からに加えて作業代・出張費、または基本料金8,800円から、といった料金が掲載されていました。
これに部品代が加わるとのことです。
もちろん、相談した業者によって金額は代わりますしあくまでも目安ではあるため、詳細な費用は見積もりを確認すべきですが、排水トラップを簡単に交換できるケースと、そうでないケースがあることが想定されます。
業者にキッチン排水口のトラップ交換をお願いしたい場合は、できれば3社ほどから相見積もりをとって、料金を確認するといいでしょう。
業者は、実績豊富な水道局指定の水道修理業者であれば、一定水準以上の技術があり、またぼったくりなどにあうリスクも少ないでしょう。
信頼できるおすすめ水道業者3選
水道局指定業者といわれている指定給水装置工事事業者だと安心して依頼することができます。
以下に、水道局指定で見積もり料金無料のおすすめ業者を表にまとめていますので、参考にまずは公式サイトを確認して相見積もりをしてみてくださいね。
業者 | 水道局指定 | 見積もり | 即日対応 | 作業料金 | 公式サイト |
---|---|---|---|---|---|
イースマイル |
◎ | 無料 | 最短20分 | 8,800円~ | 詳細 |
ハウスラボホーム |
◎ | 無料 | 最短20分 | 6,600円~ | 詳細 |
水110番 |
◎ | 無料 | 最短30分 | 8,800円~ | 詳細 |
各市区町村の水道局から、給水装置工事・排水設備工事を法律法令に基づいてその市区町村内で適正に施工することができる水道業者として認められています。
※水道局指定業者はお住いの市区町村の水道局指定かご確認ください。
※対応エリアは一部市区町村を除く場合があります。詳細は公式サイトでご確認ください。
まとめ
自分で交換を行うにしても業者に頼むにしても、トラブル解消のために少し手間はかかります。
キッチンの排水トラップの交換というよりは、排水トラップ自体がないので取り付けたいと思っている場合は、下記の別記事をご参照ください。
>台所に排水トラップがない!と思ったときの3つのチェックと対処法
まずは無料相談!全国対応&水道局指定のおすすめ業者
※本記事は公開時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。あらかじめご了承ください。
※記事内で紹介した水道業者様は編集部が独自にリサーチを行い、料金や口コミ等、様々な情報を基に
順位付けをしております。