2030年までに達成すべき持続可能な開発目標「SDGs」。人権、貧困、環境など幅広い課題があり、多くの企業が達成のために取り組んでいます。

G-SHOCKやBABY-Gで有名なカシオ計算機(以下カシオ)も、そんな企業のひとつ。海の未来を守る活動をしている環境団体と協力し、企画・販売をするコラボ製品を通じて、環境保護の大切さを伝えています。

今回は、そんなカシオとコラボしている3つの環境団体、アクアプラネット、ICERC Japan(以下、アイサーチ・ジャパン)、サーフライダー・ファウンデーション・ジャパンの方々に集まっていただき、座談会を実施。団体での活動のほか、環境問題や海の未来について語っていただきました。

<今回座談会に参加していただいた方>

 アクアプラネット 中水 猛博さん

 アイサーチ・ジャパン 相良 菜央さん

 サーフライダー・ファウンデーション・ジャパン 水野 亜彩子さん

海は繋がっている!海の環境を守る行動を意識するためにできること

――皆さんの活動について教えてください。

水野さん サーフライダー・ファウンデーションは、アメリカのカリフォルニアで暮らすサーファーたちが自主的に行った水質調査活動から始まった団体です。カリフォルニアの沿岸部は、良い波があることから、多くのサーファーが訪れる場所です。しかし、雨が降った次の日は、下水処理などの関係で海が茶色く濁ってしまい、バクテリアが増えて海に入れないということがあるそうです。そこから、 海の環境を変えていくべく、海をきれいに保つための活動が始まりました。

相良さん 私たちの団体アイサーチ・ジャパンは1991年の設立から、イルカとクジラを入り口にして、海や自然の素晴らしさ、大切さを伝えている団体です。イルカ・クジラと聞くと、我々とは遠い存在のようにも感じるのですが、“海”で繋がっています。海の水が雨として私たちの住んでいる街に降り、私たちが使った水が海へと流れるという循環があるので、彼らの環境と私たちは、実は身近なんです。このように海を身近に感じていただき、海のために何ができるだろうかを考えるきっかけ作りを行っています。

中水さん 私たちアクアプラネットは、主にサンゴを植え付ける活動を行っています。サンゴが育つ環境を見つけ、サンゴを植え付ける。そして、植え付けたサンゴを育てて産卵させ、そのサンゴが自然環境に着床し、またそこから芽を出して大きくなって産卵させる。このような自然のサイクルを促せるようにサンゴの管理をしています。そのほかにも、サンゴを守るための啓発活動なども私たちの活動のひとつです。

――皆さんの団体の活動は、どのような課題から行われているのでしょうか?

中水さん サンゴが減る原因となる、海水温の上昇や温室効果ガスの増加など、自然環境の問題です。サンゴは海の生きものたちのすみかであり、漁業資源、観光資源としても大切な存在です。そんなサンゴを育てるために、私たちはサンゴを植え付ける活動をしています。ただ、サンゴを育てるということは、自然界に手を加えることになります。なので、活動では極力手を加えすぎないようにすることが重要です。現在、地元の漁師さんをはじめ多くのボランティアの方に協力していただき、管理をしています。しかし、ただ植え付けるだけでは根本的な解決にはなりません。サンゴが育つ環境を当たり前にするためにも、美しい海を守ることが重要です。

だからこそ、私たちの活動を通して問題を知っていただき、地球規模で環境について考えるきっかけとなるように広め、意識してもらうことが大切です。今回のコラボもその活動の一環です。腕時計をしながら、日常的に地球環境やサンゴについて考えてもらいたいですね。

相良さん 私たちも自然環境の問題から、ひとりでも多くの人が海に心を寄せられるようなきっかけ作りを目指しています。残念ながら、まだまだ環境問題を意識する人は少ないです。環境問題の話をすると、難しいと感じてしまう人が多いようで……。だからこそ、クイズでイルカやクジラの生態とか魅力を伝えてから「彼らの棲んでいる海ではこんな問題があってね」と話すことで、より深く心に響いてもらえるようにしています。

アイサーチ・ジャパンは2024年で創立34年目です。長年活動をしていると、人の輪の広がりを感じます。最近だと、参加者として活動してくれていた小学生が中学生になり、ボランティアとして戻ってきてくれました。そんな人との繋がりを感じると嬉しいです。さまざまなイベントを通し、海と環境について楽しみながら学んでいただき、日常的に環境問題を考えてもらえるようにする。これからを担う方々と一緒に未来を紡いでいると思うと、活動のしがいがあります

水野さん 私たちも同じで、環境問題を認知してもらうことが重要だと思っています。意外と知られていないのですが、海のゴミの7〜8割は街から流れ着いたゴミなんです。排水溝から川に流れて、やがて海に流れ着きます。なので身近な生活から、もっと海について考えてもらいたいと思います。だからこそ、やるかやらないかではなく、一人ひとりが日常の生活のなかでやっていけそうなこと。まずは自分でもひとつくらいは出来そうだと思うこと。環境活動に対するハードルを下げられるような発信を根気よく続けていきたいです。そして、将来的には、ビーチクリーンを行う必要がないくらい海がきれいになってほしいですね。

コラボG-SHOCKやBABY-Gから、環境について考える機会に

――今回のカシオとのコラボで、どんなことを期待していますか?

水野さん 環境問題に興味のある人や海の変化が気になった経験がある人が多いと思います。それでも、実際に行動を起こせていない人は多いです。なので、カシオさんとコラボすることで、環境問題や団体の活動を知っていただく良い機会になると思いました。これをきっかけにたくさんの方に知ってもらえると嬉しいです。

中水さん 本当にそうですよね。私たちだけの活動では、どんなに頑張って発信しても限界があります。コラボ製品をきっかけに、サンゴの植え付けだけでなく、根本的な海の環境問題に対して意識を向けてほしいです!

相良さん 私も、コラボ製品で“繋がる”ことが重要だと思っています。大きな企業さんは私たちより圧倒的に人との出会いの場が多いですよね。なので、コラボ製品をひとつのきっかけとして、多くの人に知っていただき、大きな力に結びついていくと嬉しいです。

――コラボ製品で、お気に入りのポイントはありますか?

中水さん アクアプラネットのコラボアイテムはBABY-GのBA-110AQで、とにかくデザインが可愛い(笑)。サンゴが育っていくのがイメージされていて、ワンポイントにフタイロサンゴハゼがいるのがまた良いですよね! あと私はダイバーなので、防水で水に強いのは安心して使えます。

  • BA-110AQ

水野さん 私たちのコラボアイテムG-5600SRFは、ベゼルとバンドが廃棄予定プラスチックを再活用したウレタンを使用しています。ところどころホワイトの不規則な模様が入っていて、オリジナリティがありますよ。また、ベルトに自然との共生に想いを込めた「#Ocean friendly lifestyle」のメッセージも入っているのもポイントです。私はサーフィンで海に入る時もずっと時計をつけているので、水にも衝撃にも強いG-SHOCKは手放せないですね。

  • G-5600SRF

相良さん アイサーチ・ジャパンは今年でコラボを始めて30周年になるので、3種類の記念モデルを作りました。GW-8201KとGW-6904Kはバンドと液晶に30種のクジラ、GMD-W5601Kは30種類のイルカが描かれていています。さらに、先ほどお話した海との繋がりを表現するため、「全てはみんなひとつに繋がっている」という意味の「ALL AS ONE」というメッセージが入っているのもお気に入りです。なかでも、一番のこだわりはパッケージに全くプラを使っていないことです!

  • 左写真…着用モデル:GMD-W5601K 右写真…GMD-W5601K、GW-6904K、GW-8201K

中水さん エコパッケージ良いですよね! バンドがバイオマスプラスチックなのも、細部まで環境について配慮されているなと感じます。

水野さん リサイクル素材を使用したパッケージは理想的です。時計が収納されている巾着袋は、サーフィンに必需品のワックスも入れられて実用的でもありますよ!

――最後に、今後の活動への意欲や展望を教えてください!

水野さん 現地に実際足を運んでいただき、海の現状を知ってもらうきっかけとして、最近では、ビーチクリーンのイベントを行いました。今後も定期的にイベントを実施し、多くの人に参加いただけるようにしたいです。また、コラボデザインのG-SHOCKから、環境問題について知っていただくというように、繋がっていけると嬉しいですね。

中水さん 私も、時計を使うことでたくさんの方に我々の活動を知っていただきたいです。現在、団体の初期に植えたサンゴが産卵し、新しいサンゴが突き出してきています。なので、植えたサンゴを守りつつ、新しくサンゴが育つような環境にしていきたいです。その景観の変化からも、環境問題について考えるきっかけになってほしいと願っています。

相良さん そうですね。時計での出会いが増えて、環境について、話をする場所ができたら嬉しいです。全ての生物を繋ぐ海に「ありがとう」という気持ちを届ける活動を、これからも続けていきたいと思います。

将来の大切な人を守るために。オシャレに使いながら、海の環境の意識を高めよう

忙しく暮らしていると、自然環境の変化や問題についての意識をつい忘れがちになります。「環境問題」と聞くと身構えてしまったとしても、オシャレや機能性で身につける時計なら、見るたびに少しだけ生活で意識できるかもしれません。

将来の自分や大切な人たち、生物の未来を守るためにも、まずはお気に入りのG-SHOCKやBABY-Gを身につけながら、今できることから始めてみましょう。

今回お話を伺った3つの環境団体とのコラボアイテムは、GW-8201K/GW-6904K/GMD-W5601KとG-5600SRF、BA-110AQの3モデル。ぜひ店頭やオンラインでチェックしてみてください!

カシオの環境保護団体とのコラボレーションについて

GW-8201K/GW-6904K/GMD-W5601Kをチェック

G-5600SRFをチェック

BA-110AQをチェック

[PR]提供:カシオ計算機株式会社