新生活に合わせてノートPCを新調しようと考えている人は多いだろう。せっかく購入するなら、性能が高く、ゲームやエンタメも楽しめるのはもちろん、話題のAIにも対応できるモデルならなお良いというもの。そこでオススメしたいのが、レノボ・ジャパンの最新ノートPC「IdeaPad Pro 5i Gen 9 14型」だ。

AI処理に強いNPUと高い3D性能持つインテル® Arc™グラフィックスを内蔵する、最新の「インテル® Core™ Ultraプロセッサー」を搭載。さらに、高解像度で色の再現性にも優れる14.0型 2.8K OLED(有機ELディスプレイ)、頑丈なボディ、長時間のバッテリー駆動、顔認証などのセキュリティ機能も備え、多彩なニーズに対応できる汎用性の高さが最大の特徴だ。長く頼もしい相棒になってくれる同製品のレビューをさっそくお届けしよう!

  • レノボ・ジャパンの「IdeaPad Pro 5i Gen 9 14型」

AIに強く、ゲームも遊べる「インテル® Core™ Ultraプロセッサー」

「IdeaPad Pro 5i Gen 9 14型」は2モデルが用意されているが、ここでは上位モデル(製品番号:83D20012JP)を取り上げる。

まず注目したいのはCPUだ。最新の「インテル® Core™ Ultra 7 プロセッサー 155H」を搭載。性能のPコア、効率のEコア、省電力のLP Eコアと3種類のコアを組み合わせ、従来のCPUよりも処理効率を向上。Pコアを6基、Eコアを8基、LP Eコアを2基で合計16コア22スレッドという、ノートPCとしては超強力な仕様で、アプリを選ばず高い性能を発揮できる。

さらにAI特化型プロセッサーの「NPU」(インテル® AI Boost)をインテルのCPUとして初めて内蔵し、AI時代への備えができているのも大きなポイント。NPUによって省電力かつ高速にAI処理が実行されるのに加え、その分、CPUやGPUに余力ができるためほかの作業も並行して進めやすくなるというのも大きなメリットだ。NPUに対応するアプリの開発は数多くのメーカーが表明しており、2024年中にはかなりの数が登場するだろう。今後、さらなる活躍が期待できる。

  • CPU-Zの情報。Pコア6基、Eコア8基、LP Eコア2基の仕様であることが確認できる

搭載されているインテル® Core™ Ultra 7 プロセッサー 155Hは、8基のXeコアを持つArc Graphicsを内蔵しているのも大きな特徴だ。CPU内蔵のグラフィックスはゲームで遊ぶには3D性能が不足気味、というのが定番だったが、Arc Graphicsは前世代CPU内蔵の「Iris Xe Graphics」から2倍のパフォーマンス向上をうたっている。実際、どこまでゲームが楽しめるかは記事後半で検証している。

  • GPU-Zの情報。Arc Graphicsは8基のXeコア、8基のレイトレーシングユニット、128基のベクトルエンジンを搭載する

充実したインタフェースやロングバッテリーも魅力的

主なインタフェースは、右側面にヘッドセット端子、4-in-1メディアカードリーダー、USB 3.2 Gen1×2、左側面にHDMI出力、USB 3.2 Gen2 Type-C×1(USB PD、DisplayPort出力対応)、Thunderbolt 4×1(USB PD、DisplayPort出力対応)を備えている。両側面にUSBポートがあるのが便利なところ。インタフェース不足を感じることはないだろう。ワイヤレス機能は、Wi-Fi 6E(IEEE802.11 ax/ac/a/b/g/n 準拠)、Bluetooth v5.3をサポート。

本体サイズは約312×221×15.99mm(最薄部)、重量は約1.46kg。電源は出力100WのACアダプタが付属する。特別軽量というわけではないが、モビリティ性能は極めて高いと言って良いだろう。衝撃や振動など厳しいテストのクリアが必要になるアメリカ国防総省制定のMIL規格(MIL-STD-810H)に準拠したタフなつくりで安心して持ち運べるのに加えて、公称バッテリー駆動時間は最大で約22.7時間(JEITA3.0)と非常に長い。動画再生時でも約10.5時間(JEITA3.0)となっており、一日を通してバッテリー残量をほとんど気にせず使えるのは安心だ。

  • 右側面にヘッドセット端子、4-in-1メディアカードリーダー、USB 3.2 Gen1×2

  • 左側面にHDMI出力、USB 3.2 Gen2 Type-C×1(USB PD、DisplayPort出力対応)、Thunderbolt 4×1(USB PD、DisplayPort出力対応)

  • 本体は筆者実測で1,475gだった

  • 電源として出力100WのACアダプタを付属

  • ACアダプタはケーブル込みで実測370gだった

見やすい14型のディスプレイは、2,880×1,800ドットと高解像度で、リフレッシュレートは120Hzと滑らかな描画が可能となっている。ポイントはOLED(有機EL)であること。バックライトで点灯するため黒の表現が苦手な一般的な液晶とは異なり、OLEDは画素単位で自発光できるので、ハイレベルな黒(点灯しない状態)をつくり出せる。メリハリの効いた映像を楽しめるのも本製品の大きな特徴だ。

  • ディスプレイは14型でOLEDを採用。鮮やかな色を表現できる

  • リフレッシュレートは120Hzと高い

  • 上部にはフルHDの高画質Webカメラを搭載。プライバシーシャッターも付いており、カメラオフ忘れの心配もない。顔認証によるWindowsログインにも利用できる

  • セキュリティ機能として本製品から離れると自動的にロックする「自動スクリーン・ロック・タイマー」も備える

キーボードはオーソドックスな日本語配列。小さくなっているキーもなく、スムーズな入力が可能だった。注目はMicrosoftのAIアシスタント「Copilot in Windows」を呼び出せるCopilotキーを右下に備えていること。Copilot in Windowsはまだプレビュー段階だが、さまざまな質問に答えたり、画像を生成できたりと多彩な機能を備えている。AI時代が近づいていることを感じさせる存在だ。

  • キーボードは日本語配列。テンキーはない

  • キーピッチは筆者の実測で約19mm

  • ホワイトカラーのバックライトも備わっている

  • Copilotキーは矢印キーの横に配置されている

  • Copilotキーを押すと「Copilot in Windows」が起動する

  • タッチパッドは筆者実測で約120×75mm

  • 底面には立体音響技術のDolby Atmos対応のステレオスピーカーも搭載

ビジネスにも重要な即応性やAIへの備え、エンタメへの強さを求める人へ

ここからは実際の使い勝手の部分に触れていこう。まず、“即応性を求める人”にピッタリだということだ。

本製品は、ディスプレイを閉じた状態から片手で簡単に開けられるつくりで、顔認証によるWindowsログインも可能なので、スムーズに作業できる状態となる。また、拡張設定のタッチレスログインをオンにしておくと、電源がオフの状態でも開くと自動で起動するため、電源ボタンを押す必要すらない。

さらに、「インテル® Evo™ プラットフォーム」準拠なのでスリープ状態からの起動が1秒未満と非常に高速。ディスプレイを開いている途中にスリープから復帰する。

なお、インテル® Evo™ プラットフォームは高性能で快適に使える“インテルお墨付きモデル”と言えるもの。スリープからの起動速度のほか、CPU性能、バッテリー駆動時間、Webカメラの画質、急速充電など厳しい基準をクリアした証だ。

  • インテル® Evo™ プラットフォーム準拠しており、即応性に優れている

続いて、動画にしてもゲームにしても“映像美”にこだわる人へも猛烈にプッシュしたい。本製品はシンプルなビジネスライクなデザインだが、ディスプレイは非常に高品質だ。広い色の再現力を求められるデジタルシネマ向けの「DCI-P3」の色域を100%カバー、さらにDisplayHDR 500 True Black認証も取得しており、HDRコンテンツも明暗の効いた映像で楽しめる。ゲームや動画配信サービスではHDR対応のコンテンツは数多くあり、広色域&HDR対応は大きな強みと言って良い。

  • DisplayHDR 500 True Black認証を取得しており、HDRコンテンツを快適に楽しめる

もう一つ。“AI処理”に備えたい人へもオススメだ。インテル® Core™ Ultra 7 プロセッサー 155Hの内蔵されているNPUは「Neural Processing Units」の略で、AI時代に重要となるプロセッサー。まだ対応するアプリは多くないが、AI処理において優れた性能を発揮する。

例えば、「Procyon AI Computer Vision Benchmark」は多彩な推論エンジンを実行して、それをスコア化するベンチマークだが、その中のIntel OpenVINOを使ったテストではCPU、GPUのほかNPUも選択できる。CPUを指定した場合のスコアは「88」だが、NPUでは「280」とその差は歴然だ。AI処理に対する強さが分かる。

  • Procyon AI Computer Vision BenchmarkのIntel OpenVINOテストで上がCPUで処理した場合のスコア、下がNPUで処理した場合のスコア

このほか、音声編集アプリの「Audacity」は「Intel OpenVINO Effects」というプラグインでいち早くNPUに対応。音声からノイズを除去するNoise Suppression処理をCPUで実行すると、CPU使用率は80%近くになり他の処理を平行するのは難しくなる。しかし、NPUで処理すればCPU使用率はほとんど上がらなくなる。仕事やゲームなど、別の作業を実行しやすくなるわけだ。NPUは今後、さまざまな処理で役に立つことになるだろう。

  • Noise SuppressionをCPUで実行するとCPU使用率は80%近くなる

  • NPUを指定すれば、負荷がかかるのがNPUだけになり、CPUやGPUには余力が生まれる

一般用途なら十分過ぎる高性能、人気ゲームも快適に遊べる

最後にパフォーマンスをチェックしよう。CGレンダリングでCPUパワーを測定する「CINEBENCH R23」のCPU(Multi Core)は17,180pts、CPU(Single Core)は1,786ptとインテル® Core™ Ultra 7 プロセッサー 155Hとして、かなり高いスコアだ。冷却システムがしっかりと稼働し、性能をキッチリ引き出せている。デュアルファンによる冷却機能は優秀と言って良いだろう。

3Dのゲーミング性能を測定する「3DMark」のFire Strikeは9,070、Time Spyは4,179とCPU内蔵されているArc Graphicsのスコアとして優れているもの。ここでも本製品の設計のよさが見える。ストレージベンチマーク「CrystalDiskMark 8」のシーケンシャルリード(SEQ1M Q8T1)は5003.85MB/s、シーケンシャルライト(SEQ1M Q8T1)は4664.04MB/sだった。

  • 底面から見たデュアルファン

注目は、PCの基本的な性能を測定する「PCMark 10」の結果だ。総合スコアは6,698、Essentialsは10,635、Productivityは7,825、Digital Content Creationは9,798となった。PCMark 10は、Web会議/Webブラウザ/アプリ起動の“Essentials”で4,100以上、表計算/文書作成の“Productivity”で4,500以上、写真や映像編集“Digital Content Creation”で3,450以上が快適度の目安となっている。Productivity以外は2倍以上のスコアとなっており、幅広い処理に強いことが分かる結果だ。

  • 「CINEBENCH R23」のCPU(Multi Core)は17,180pts、CPU(Single Core)は1,786pt

  • 「3DMark」のFire Strikeは9,070、Time Spyは4,179

  • 「CrystalDiskMark 8」のシーケンシャルリード(SEQ1M Q8T1)は5003.85MB/s、シーケンシャルライト(SEQ1M Q8T1)は4664.04MB/sと高速だ

  • 「PCMark 10」の総合スコアは6,698、Essentialsは10,635、Productivityは7,825、Digital Content Creationは9,798

3DMarkのスコアが優秀なことから、実ゲームでも性能も気になるところ。ここでは、人気ゲームを3本試した。『レインボーシックス シージ』はゲーム内蔵のベンチマーク機能でフレームレートを計測、『Apex Legends』はトレーニングモードの一定コースを移動した際のフレームレートを「CapFrameX」で計測、『ストリートファイター6』はCPU同士の対戦を実行した際のフレームレートを「CapFrameX」で計測した。

  • レインボーシックス シージ

  • Apex Legends

  • ストリートファイター6

レインボーシックス シージはフルHDなら、最高画質設定でも平均104fpsと快適に遊べるフレームレートを出せる。画質を中設定に下げれば、平均134fpsと120Hzのリフレッシュレートを活かし切れるフレームレートまで到達が可能だ。

「Apex Legends」は画質を中設定で平均80.1fpsと十分滑らかな描画で楽しめる。低画質にすれば、最小fpsが上がるのでよりカク付きを抑えることが可能だ。ストリートファイター6は、対戦時は最大フレームレート60fpsのゲーム。画質がNORMAL設定では平均39.9fpsだが、LOWESTにすれば平均59.8fpsとほぼ最大に到達でき、スムーズなプレイが楽しめる。Arc Graphicsを内蔵したことによって、フルHD解像度なら人気ゲームを快適に遊べるようになったのは非常に大きな進化だろう。

仕事にも遊びにも活躍できる万能選手が誕生

「IdeaPad Pro 5i Gen 9 14型」は、高い基本性能、素早く起動できる優れた応答性、OLEDによる高解像度で美しい画面、人気ゲームを遊べるグラフィック性能、NPUやCopilotキーを搭載しAIに対する備えも万全と仕事にも学業にも遊びにも長年使える完成度の高いノートPCに仕上がっている。インテル® Core™ Ultra 7 プロセッサー 155H搭載機としてのコストパフォーマンスも良好で、これから新たにメインとして使うノートPCを探しているなら、ぜひともチェックして損のない1台だ。

主なスペック

製品名 IdeaPad Pro 5i Gen 9 14型 (Intel® Core™ Ultra)
ディスプレイ 14.0型 2.8K OLED (有機ELディスプレイ、2,880×1,800ドット、最大10.74億色、16:10、DisplayHDR 500 True Black、120Hz) 、光沢あり
プロセッサー インテル® Core™ Ultra 7 プロセッサー 155H
グラフィックス CPU内蔵 (インテル® Arc™ グラフィックス)
メモリ 32GB LPDDR5X-7467MHz(オンボード)
SSD 1 TB SSD, M.2 PCIe-NVMe Gen 4 TLC
OS Windows 11 Home 64bit(日本語版)
無線 Wi-Fi 6E対応(IEEE802.11ax/ac/a/b/g/n 準拠) + Bluetooth v5.3
インタフェース USB 3.2 Gen2 Type-C×1(USB PD、DisplayPort出力対応)、USB 3.2 Gen1×2、HDMI×1、Thunderbolt 4×1(USB PD、DisplayPort出力対応)×1, マイクロホン/ヘッドホン・コンボ・ジャック×1、4-in-1メディアカードリーダー
Webカメラ FHD 1,080p(IR カメラ、プライバシーシャッター付き)
バッテリー駆動時間(JEITA3.0) 動画再生時約10.4時間・アイドル時約24.9時間
バッテリー駆動時間(JEITA2.0) 約23.4時間
充電時間 約1.7時間(急速充電)
サイズ 約 312x221x15.99mm(最薄部)
重量 約1.46kg(バッテリー、パックを含む)

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