去る2021年6月、マイクロソフトから次世代OS「Windows 11」が発表されました。ナンバリングが変更になる大型アップデートだけあって、見た目から使い勝手まで、さまざまな要素が従来から大きく進化しています。正式リリースは10月5日からですが、新しいOSになって何が変わるのか不安を感じている人も少なくないでしょう。

そこでここでは、マウスコンピューターの高性能デスクトップPC「G-Tune XP-Z」を使って、新旧のOSを比較。Windows 10を使用していたユーザーがWindows 11に触れた際に戸惑いやすい基本操作の変更点や、新たに搭載された便利な機能などをチェックします。

マウスコンピューター「G-Tune XP-Z」

  • G-Tune XP-Z(549,780円~/税込)
    【基本スペック】CPU:Intel Core i9-11900Kプロセッサー、グラフィックス:NVIDIA GeForce RTX 3090、メモリ:32GB、M.2 SSD:2TB(NVMe対応)、サイズ:約W215×D490×H481mm

G-Tune XP-Z」は、CPUにIntel Core i9-11900Kプロセッサー、グラフィックスにNVIDIA GeForce RTX 3090を採用したフルタワー型ゲーミングPCのフラグシップモデル。底面と背面に設けられた通気孔や120mmの大型リアファンなどで、効率的なエアフローを実現し、持てる性能を最大限に発揮できるよう設計されています。ダーククロム強化ガラスや、ヘアライン処理されたアルミパネルなど、素材や加工にまでこだわった筐体デザインも大きな特徴です。

POINT1:スタートボタンがタスクバーの中央に

Windows 11を起動して、まず目に留まるのが刷新されたユーザーインタフェースでしょう。従来はタスクバーの左にあったスタートボタンの位置が中央付近に変更されていたり、Cortanaが見当たらなかったりと、さまざまな変更が加えられています。まずはデフォルトで用意されているタスクバー項目をチェックしておきましょう。

  1. [スタート]アイコン:ここからアプリや設定画面を開いたり、スリープやシャットダウンなどの電源メニューを選択したりすることができます。
  2. [検索]アイコン:ローカルファイルやアプリの検索、Web検索などを行うことができます。
  3. [タスクビュー]アイコン:起動中のアプリを一覧表示したり、仮想デスクトップの追加・切り替えなどができます。
  4. [ウィジェット]アイコン:天気やニュース、株価など、さまざまな情報をまとめて表示し、素早くチェックすることができます。
  5. [チャット]アイコン:家族や友人とチャットやビデオ会議でコミュニケーションをとることができます。
  6. [エクスプローラー]アイコン:ローカルファイルやネットワーク上のファイルなどにアクセスできます。

[スタート]アイコンをクリックすると[スタート]メニューが開くのは従来と同じですが、その見た目や機能は大きく変化しました。最初に表示されるのはピン留め済みのアプリとおすすめ項目で、[すべてのアプリ]をクリックすることで全アプリの一覧が表示されます。検索フィールドにアプリ名を直接入力して探すことも可能。なお、従来のタイル表示は廃止されています。

  • Windows 10の[スタート]メニューはアプリ一覧の右側にタイルが表示されるようになっていました

  • Windows 11の[スタート]メニューには、よく使うピン留め済みのアプリやおすすめ項目が表示されます。[すべてのアプリ]や[その他]をクリックすることで、それ以外のアプリや項目を表示可能です

  • [スタート]メニューの検索フィールドをクリックすると[検索]画面が表示され、アプリだけでなくローカルファイルやWebページなどを探し出すことが可能です。画面上の[アプリ]や[ドキュメント]などのカテゴリーのタブをクリックすることで、その検索結果を絞り込むことができます

  • [スタート]メニューの電源ボタンをクリックすると、スリープやシャットダウン、再起動などを選ぶことができます

  • [スタート]メニューを右クリックすることで、システム関連の機能を表示できるのは従来通りです

POINT2:仮想デスクトップが使いやすくなったタスクビュー

従来からあったタスクビューは、機能が整理されて見た目もスッキリとし、使い勝手が向上しています。タスクビューを使うには、タスクバーの[タスクビュー]アイコンをクリックするか、Windowsキー+Tabキーを押せばOK。起動中のアプリのサムネイルが一覧表示されて、その下に仮想デスクトップが表示されます。なお仮想デスクトップは、個別に壁紙を設定できるようになりました。また、Windows 10にあったタイムライン機能は廃止されています。

  • タスクビューの画面。上部に起動中のアプリのサムネイルが、下部に仮想デスクトップが表示されるようになりました

POINT3:ニュースなどを手軽に確認できるウィジェット

Windows 10には[スタート]メニューのタイルにアプリ内コンテンツを表示できる「ライブタイル」機能や、タスクバーにニュースを表示できる「ニュースと関心事項機能」などがありましたが、Windows 11では廃止され、代わりに「ウィジェット」機能が搭載されました。表示する情報は好みに合わせてカスタマイズすることができます。

  • ウィジェットの画面。天気やニュース、株価などの情報を手軽に素早くチェックすることができます

  • 気になるトピックを指定することで、ウィジェットに表示する情報を自分好みにカスタマイズできます

POINT4:ウィンドウのスナップ機能も使いやすく

Windows 11ではウィンドウのデザインが少し変更され、角が丸く親しみやすい印象になりました。そのウィンドウを複数表示している際に便利なのが、「ウィンドウのスナップ」。これは、複数のウィンドウをリサイズして整列してくれる機能です。Windows 10にも同様の機能は搭載されていましたが、Windows 11では最大化ボタンにカーソルを合わせると表示される、スナップレイアウトを選ぶだけで簡単に利用できるようになり、使い勝手が向上しています。

  • Windows 11ではウィンドウの角が丸みを帯びて親しみやすいデザインに

  • ウィンドウの最大化ボタンにカーソルを合わせると、スナップレイアウトメニューがポップアップ表示されます

  • 好みのレイアウトを選ぶと、それに合わせてウィンドウがリサイズされて整列します

POINT5:ほかにも便利な機能や改善点が盛りだくさん

このほかにも、Windows 11にはさまざまな機能や改善点が盛り込まれています。例えば、タスクバーの日付や時刻の部分をクリックすると、通知やカレンダーなどの頻繁にチェックする情報がまとめて表示されます。

  • Windows 11の通知とカレンダー。アプリ通知とカレンダーが一緒に表示されるのは地味に使いやすそうです

また、音量調節やネットワーク選択、各種モードの選択もまとめて表示されるようになりました。

  • 音量調節やネットワーク選択、機内モードのオンオフなどがまとめて表示されるのが便利です

ちなみに、10月5日の正式リリース時点では利用できないようですが、後日のアップデートでAndroidアプリへの対応も予定されています。Androidスマートフォンやタブレットを利用しているユーザーは、日頃使っているアプリをWindowsでシームレスに利用できるようになるわけで、楽しみな機能ですよね。