メタル素材を多用したCMF戦略を強力に推進するカシオのG-SHOCK。「CMF」とは、Color(色)、Material(素材)、Finish(仕上げ)によって新しい価値を創造するプロダクトデザインの考え方だ。その中心を担うのが、初代G-SHOCKのスクエアフォルムを受け継ぎつつ、ケースやバンドをフルメタル化した「GMW-B5000」シリーズ。9月10日に新作、「GMW-B5000PB-6JF」(以下「GMW-B5000PB」)(8万2,500円/税込)が発売された。

GMW-B5000PBは、外装ケース部分に新開発のパープルIPを採用。バンドはこのパープルIPとブルーグレーIPのコマを組み合わせたバイカラー仕様で、時計全体で「黄昏の都会の情景」を表現している。

そこで今回は、この商品企画を担当された田部宏和氏と、デザインを担当された中村夏海氏をオンラインで直撃。その見どころについて聞く。

  • 左からカシオ計算機 技術本部 デザイン開発統轄部 第一デザイン部 Gデザイン室 中村夏海氏、技術本部 開発推進統轄部 プロデュース部 第一企画室 田部宏和氏

G-SHOCKで表現する「黄昏の都会」

---まず、今回のテーマである「黄昏の都会の情景」について、このテーマを選んだ経緯を教えてください。

  • ミラー処理された見切りがキラリと輝く「GMW-B5000」

田部氏「カシオには商品企画の部署が『営業サイド』と『開発サイド』の両方にあって、それぞれの立場から新商品の提案が行われます。GMW-B5000PBを製品化するきっかけは開発サイドが新技術提案として開発中だったパープルIPを採用した商品企画でした。つまり、技術先行型の企画ですね。そこで、この色を引き立てるテーマを考えることになりました。そうして生まれたのが『黄昏の都会の情景』です。都会は、やはり東京をイメージしました」

中村氏「私はパープルIPのサンプルを初めて見たとき、この深い色味がすごく印象に残って、夕刻から夜に向かっていく黄昏の時間という発想にはスムーズに繋がりました。今までにない大人の雰囲気が、『大人のG-SHOCK』であるフルメタルオリジンのイメージにも合う。バンドをバイカラーにするというアイディアも、黄昏の空のイメージからです。パープルIP一色で仕上げることも考えましたが、より印象的な表現に挑戦してみようと。」

  • 移ろいゆく黄昏の空を表現したバイカラーのバンド

---今までのG-SHOCKは「タフネス」や「強さ」といったコントラストが強いカラーの印象がありました。今回の「黄昏の都会の情景」という情緒的なイメージは、G-SHOCKとどのように結び付くのでしょう。

中村氏「ケースの仕上げ、たとえばヘアライン処理のとなりにミラー面を作ったり、ダイヤル周囲の見切りをミラー面にすることでキラっと光る輝きを演出しました。薄暮のなかに灯る都会の明かりのイメージで、都会に生きる人々の息づかいを表現したかったんです。フェイスに配置したアクセントカラーを何パターンも試作を重ねて検討しました。夜の帳が下りつつあるなかでも、都会に生きる人々の活気や希望を感じてほしいと思ってデザインしています」

  • シックな雰囲気のなかにも、フェイスデザインには人々の「活気」や「希望」のイメージを込めた

  • 下の3つが試作パーツ。上2つの見切り同等幅のメタルパーツで色味を確認しながら、何度も試作を重ねたという(一部)

  • ヘアライン処理されたベゼルとケースサイドを繋ぐ面にミラー面を配置。このコントラストがお互いを引き立てる

---なるほど。G-SHOCKは、常にカルチャーやスポーツとともにありますもんね。情緒的ななかにも人の強さ、タフネスを込めた、と。GMW-B5000PBの最大の見どころは、やはり新開発のパープルIPかと思いますが、バンドに使用されているブルーグレーのIPも新色なのですか?

田部氏「いえ、これはすでに使用したことがあります。しかし、これまでは非常に落ち着いた印象の使い方しかしておらず……。じゃあ今回は大胆に使ってみようかと思い、採用しました。結果的に多くの方々に『今までにないオシャレな配色だね』といっていただけました」

  • ボリューミーなサイドビューも、カラーのおかげで落ち着いて見える

  • ミラー処理されたケースバック。普段は見えないところに凝るのがオシャレというもの

フルメタル+CMFで広がるG-SHOCKの新しい世界観

---光沢の具合もいいです。ヘアライン処理が多いので一見マットにも見えるのに、よく見るとIPだから被膜が光を反射するんですね。この控えめな光沢が絶妙ですよ。

中村氏「狙い通りです(笑)。でも、ここに至る過程、とくに2色の組み合わせは苦労しました。どちらかの色が主張しすぎたり目立たなすぎたりしないように、仕上げや配色の試作検討を重ねました。」

  • とても2色のIPで構成されているとは思えない、複雑な色調!

田部氏「赤系や青系のIPは、とにかく色ブレしやすいんです。ちょっと条件を変えたり、処理する時間が秒単位で変わっただけで色味が変わってしまう。さらに、G-SHOCKには被膜としての強度など、厳しい社内基準があります。それも含めて、精密な調整をしなければなりませんでした」

  • 精密な調整が繰り返された絶妙な色味

---バンドといえば、すごく感心した部分があるんです。三つ折れ式ムクバックルのフレーム部分の色が、パープルIPなんですよね。バックルカバーはともかく、このフレームは普通ブルーグレーだろう、と思い込んでいて。でも、時計を外すときにバックルを上にしてロックを外してカバーを開けるじゃないですか。するとパープルのフレームが出てくる。これは気分がアガるものがありますね。

中村氏「ありがとうございます。ここはこだわった部分ですね。細かい部分ですが、時計好きの人はこういうところもちゃんと見てくれるはず、と思っていたので……。GMW-B5000PBはシリーズのなかでもやや高額なので、こういった高級時計寄りな楽しみも意識しました」

  • 普段見えないパーツにもパープルIPが使用されている

---私がこの時計をオシャレだなと思うのは、これをパッと見て「○○色」とひとことで表現できないところにもあります。単純に「赤」とか「黒」とかでは語れない。バイカラーというのもありますが、そもそもこのパープルIPも明確に説明しにくい。周囲の景色の映り込みでも印象が変わって、ピンクに見えることもあれば、黒っぽく見えることもある。でも、それが目をひくんですよね。「その時計、何色なの?」って、脳が軽く混乱する感覚。パッと見て判別できないもの、って意外に目をひきますよ。

  • ひと目では何色かはっきりとわからない。だからこそ目を引く!

  • 以前紹介した「GMW-B5000RD-4JF」のボルドーIP同様、今回のパープルIPも干渉色を生む。ラグ部分のパープルIPが青く輝いて見えるのはこのため

田部氏「そうですね。G-SHOCKのなかでもシックな色調というのもありますし、テーマ通り都会的なシーンにマッチする上質な雰囲気でまとめることができたと思います。いつものG-SHOCKよりオシャレでキレイ目なファッションにも合いますし、少々かしこまった場所にも着けて行けるアイテムです。G-SHOCKファンの方々はもちろん、G-SHOCKにあまり触れたことがない方々にもぜひ手に取っていただいて、フルメタルG-SHOCKの新しい世界観に触れていただけたらと思います」

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新開発の美しいパープルIPを採用したフルメタルG-SHOCK「GMW-B5000PB」。大人なG-SHOCKをぜひ試してみてはいかがだろうか。

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[PR]提供:カシオ計算機