最後にG-Tune H5のパフォーマンスをチェックしよう。電源設定は「パフォーマンスモード」、使用するGPUはNVIDIA Control PanelからGeForce RTX 3070Laptop GPUを設定している。

まずCINEBENCH R23はMulti Coreが10302pts、Single Coreが1232pts。8コア16スレッドもあるためマルチコアのスコアは10000を超え、ターボブースト時のクロックも5GHzに達するため、シングルコアのスコアも1000を超える。ノートPCとして見ると、かなり高スコアといえる。

ゲーミングPCというとグラフィックボードの性能にとらわれがちだが、グラフィックボードの性能を引き出すためにCPUの性能の高さが関係するRTX 3070 Laptop GPU搭載だからこそ、見合ったコア数のCPU Intel Core i7-10870Hが採用されているのも効果的に働いている。

  • CINEBENCH R23

PCMark 10(Standard)の総合スコアは6084。個別に見ても、Essentialsが9483、Productivityが7746、Digital Content Creationが8321とそれぞれ高スコアでまとまっており、ゲーミングがメインであるが、デザインや動画編集作業などでも万能な高性能ノートPCといえる。

  • PCMark 10

3DMarkはFire デスクトップ向けRTX 3070の75~80%ほどのスコアだが、本機のフルHDパネルでゲームをプレイするのであれば十分すぎるスコアだ。タイトル次第では外部ディスプレイに出力しての4Kプレイも視野に入るだろう。

スコアからおよそ分かるのは、本製品がハイエンドゲーミングPCと呼べる性能であることだ。Time Spyは重量級ゲームでの快適さを推し量るテストだが、10000に近いスコアであればフルHD、高画質で60fpsというプレイのボーダーラインを満たすだろうと予想できる。

一方、Fire Strikeも20000を超えているため、eスポーツタイトルならフルHDかつ最高で100fps、200fpsといった高いフレームレートが得られると想定する。

  • 3DMark。Fire Strike(左)とTime Spy(右)

VRMarkはOrange Roomが8013、Cyan Roomが9113、Blue Roomが3031。Orange、Cyanあたりの要求フレームレートは満たしている。高性能ゲーミングノートPCをVR用として検討している方も多いが、新しいG-Tune H5ならそうした用途にも十分応えられる。

  • VRMark。左からOrange Room、Cyan Room、Blue Room

続いてゲームタイトルでのテスト。比較的軽量のタイトルから順に紹介していこう。World of Tanks enCore RTは、フルHDの画質「超高」プリセット時で39365ポイント、「素晴らしい結果」という評価だ。軽量なので当然だが、レイトレーシングも「超高」としたカスタム設定で計測しても27572ポイントで「素晴らしい結果」が維持できている。

  • World of Tanks enCore RT。画質超高時(左)、超高(+レイトレーシング超高)時(右)

Tom Clancy's Rainbow Six SiegeはフルHD、最高画質プリセットで235fps。つまり240Hzパネルを十分に堪能できる。また、画質プリセットを低とした際には平均271fps、最低232fpsとなった。このあたりの設定であればV-SYNCをオンにしてもよさそうだ。

  • Tom Clancy's Rainbow Six Siege。画質最高時(左)、低時(右)

そして比較的重量級のTom Clancy's Ghost Recon Wildlands。これは60fpsがターゲットのタイトルだが、最も高画質・高負荷の「ウルトラ」プリセットで70.25fps(最低54.62fps)、その下の「非常に高い」プリセットでは平均96.9fps(最低77.61fps)というフレームレートだった。最新FPSタイトルではまた少し事情が異なるものの、おおむね高画質設定でのプレイが望める結果といえるだろう。

  • Tom Clancy's Ghost Recon Wildlands。画質ウルトラ時(左)と非常に高い時(右)

240Hz、2.5GbE、メカニカルキーボードにRTX 3070。遊び尽くすためのフルスペック

G-Tune H5は、外観こそ前世代モデルからあまり大きな変化はないが、ベンチマークスコアが示すとおり、3D性能を中心に性能が飛躍的に向上している。確かにeスポーツ向けと呼ばれるタイトルでは240fpsに近い平均フレームレートが得られるので、120Hzや144Hzではなく、より高速の240Hzパネルを組み合わせたのは正解だろう。

また、60fpsタイトルに関しても、あえてWQHDや4Kパネルにしなかったことで悩むことなく高~最高画質で楽しめる。価格は執筆時点で241,780円(税込)から。このスペックなので20万円半ばではあるが、性能を考えればコストパフォーマンスは十分で、なおかつ現在はデスクトップ向けPCパーツ、特にグラフィックスカードが高騰していることもあり、ゲーミングノートPCで代用するという考えも十分に成立する。G-Tune H5は、ハイエンドゲーミングノートPCを選ぶ際の間違いない選択肢といえるだろう。

「G-Tune H5」の詳細はコチラ

※ここで紹介した各パーツは、今回試用した機種のものです。出荷時にメーカー、型番などが変わる可能性もあります。ご了承ください。

標準スペック

メーカー マウスコンピューター
型番 G-Tune H5
ディスプレイ 15.6型フルHDノングレア(1,920×1,080、240Hz)
CPU Intel Core i7-10870H
メモリ 16GB DDR4-2666 SO-DIMM
M.2 SSD 512GB(NVMe対応)
チップセット モバイル Intel HM470
光学ドライブ
グラフィックス NVIDIA GeForce RTX 3070 Laptop GPU
OS Windows 10 Home 64ビット
LAN Intel Wi-Fi 6 AX201(802.11ax/ac/a/b/g/n)+
Bluetooth 5モジュール内蔵無線LAN
インタフェース USB 3.1×2(左側面 Type-A×1/背面 Type-C×1)、
USB 3.0×2(右側面 Type-A×2)
サイズ 約W359.8×D243×H26.8mm(折り畳み時/突起部含まず)
重量 約2.23kg
バッテリー
駆動時間
約11.5時間
価格 241,780円(税込)~

上記スペックは、あくまで構成の一例だ。BTOを駆使して、ぜひ自分好みの一台を作ってみてほしい。

価格・構成については、2021/4/19(記事作成日)現在の情報です。最新情報についてはマウスコンピューターのサイトにてご確認ください。

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