これまでの医薬品は、低分子医薬が大半を占めていましたが、近年では、抗体医薬、核酸医薬、遺伝子治療、細胞治療・再生医療と、モダリティの選択肢が広がりつつあり、その市場規模も世界的に拡大しています。
こうした新しいモダリティは、先進的な技術や知見を持つアカデミアやスタートアップ企業から生み出されるケースが多く、製薬企業は産官学連携やオープンイノベーションに関する取り組みの一層の推進が求められるようになってきました。
またコロナ禍においては、事業継続計画(BCP)やデジタルトランスフォーメーション(DX)の強化が必要となり、製薬業界は今、大きな転換点にあるといえます。予測不可能な未来を切り拓いていくためには、従来の自前主義から脱却し、製薬関連企業だけでなく、行政、アカデミア、スタートアップ、受託及び分析企業が“ワンチーム”となって新しい医薬品の世界の在り方を描き、持続可能な業界を構築していく必要があるのです。
製薬業界の課題と最新トピックスを解説するバーチャルサミットを開催!
アジレント・テクノロジーは、モダリティで分けた3日間のライブウェビナー「Pharma/Biopharma バーチャルサミット 2021」を開催。医薬品分析を中心に、ニューノーマルで求められる自動化・リモート化、ICHやデータインテグリティなどに関する最新トピックスを紹介し、製薬業界の未来を考える端緒となるサミットを目指しています。
すでにDay 1は2020年12月16日に開催されており、この回では低分子医薬と核酸医薬のCMCにフォーカスしました。原薬、プロセス開発を中心とした話題から、品質管理、規制対応の最新トピックスまでを紹介。高度化する化学合成をベースとするモダリティへどう対応していくべきか、ニューノーマル時代に向けてワークフローをどう最適化していくべきか、課題解決の糸口を探る内容でした。
それでは今後行われるDay 2とDay 3は、どのようなテーマで開催されるのでしょうか? それぞれのテーマと見どころを紹介していきましょう。
【Day 2】1月27日(水)開催 「細胞・遺伝子治療、CAR-Tとゲノム編集」
新しいモダリティは従来の創薬プロセスを大きく変革していきます。2021年1月27日(水)に開催するDay 2では、遺伝子・細胞治療といった新規モダリティをテーマに、細胞解析やゲノム編集をはじめとする創薬プロセスの革新に関する話題をご紹介します。
見どころは、米国コンサルティングABPSグループ/元バイエル薬品株式会社代表取締役会長 栄木憲和氏による基調講演「新しいモダリティが変える医療・医薬品の世界」と、30分の質疑応答です。製薬業界で長く活躍されている栄木氏は、2014年バイエル薬品を退任後、米国に在住されています。講演では、栄木氏の視点で、日本・米国双方の状況を俯瞰しつつ、なぜ米国では革新的なバイオ医薬品が創出されるのか、日本はどうキャッチアップしていけばよいのか、アフターコロナにおける創薬モダリティへの日本の寄与について考えていきます。
■1月27日:Day 2 プログラム詳細
【午前の部】10:00-12:00
10:10-12:00 <基調講演>新しいモダリティが変える医療・医薬品の世界/栄木憲和先生
【午後の部】13:30-16:00
13:40-13:50 アジレントの細胞解析ソリューションのご紹介
13:50-14:10 がん・がん免疫研究におけるリアルタイム細胞代謝エネルギー測定の有用性
14:10-14:30 アジレント・テクノロジーの細胞解析機器を使ったCAR-T細胞開発
14:30-14:45 休憩
14:45-15:15 NGSライブラリ調製を完全自動化Magnis NGS Prepシステム
15:15-15:30 ゲノム編集を効率化するSureGuide化学合成sgRNA
15:30-16:00 アデノ随伴ウィルス(AAV)のLC/MS分析による特性解析ワークフロー
【Day 3】2月24日(水)開催 「抗体医薬、ADC」
バイオ医薬品の開発・製造では、サンプル前処理およびデータ解析が重大なペインポイントとなります。最新のテクノロジーを活用することで、この工程をいかにして効率化・高速化できるでしょうか。2月24日開催のDay 3では、"Fast forward to the Future; From Sample to Answer"をテーマに、バイオ医薬品の要となる抗体医薬を主な対象として、開発から製造および品質管理までの最新トピックを紹介していきます。
また、ファーマトリエ株式会社 代表取締役 岡村元義氏による基調講演も見どころです。「バイオ医薬品を取り巻く動向〜抗体医薬品の製造と品質管理に焦点をあてて〜」と題し、長年バイオ医薬品製造に携わってきた岡村氏の視点から業界の現状を俯瞰し、バイオ医薬品のこれからを展望していきます。
■2月24日:Day3 プログラム詳細
【午前の部】10:00-12:00
10:10-10:20 イントロダクション
10:25-11:05 バイオ医薬品サンプル前処理の効率化・自動化
11:05-12:00 バイオ医薬品特性解析を効率化するソフトウェア
【午後の部】13:20~16:40
13:25-14:15 <基調講演> バイオ医薬品を取り巻く動向〜抗体医薬品の製造と品質管理に焦点をあてて〜 岡村元義氏
14:20-14:50 重要品質特性(CQA)とバイオHPLCカラム
14:50-15:20 多次元LCによるバイオ医薬品特性解析の自動化・省力化
15:20-15:35 休憩
15:35-16:05 LC/MSによるインタクト、サブユニット、ペプチドマッピング分析
16:05-16:35 分析法開発・移管の自動化・省力化とAnalytical QbD
対面型セミナーでは躊躇しがちな質問も、今回のライブウェビナーではチャットで気軽に尋ねることができます。また、ほかの受講者からの質問やコメントを参考にできるというメリットもあるでしょう。本サミットは講師や参加者のみなさんと議論を深め、問題改善や課題解決の端緒をつかむよいきっかけになるはずです。
■「Pharma/Biopharma バーチャルサミット 2021」の概要
●開催日
【Day 2】2021年1月27日(水)
遺伝子・細胞治療、CAR-Tとゲノム編集
<午前の部>10:00~12:00 ※基調講演
<午後の部>13:30~16:00
【Day 3】2021年2月24日(水)
抗体医薬、ADC、組み換えタンパク質
<午前の部>10:00~12:00(予定)
<午後の部>13:20~16:40(予定)
●参加費
無料
-
●対象:
- バイオ医薬品に携わっている方
- CRO/CDMOのお客様
- アカデミア、ライフサイエンス、バイオベンチャーのお客様
- 産官学コラボレーションに関心のある方
- サンプル前処理や特性解析の自動化・省力化に関心のある方
- 新規モダリティなど、バイオ医薬品動向をウォッチされている方
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