クリエイター向けPCということで、肝心のクリエイター向けテストと3D性能の指標となるゲームベンチマークもいくつか紹介しよう。

まずは3Dモデリング&アニメーション制作で代表的なBlenderを用いたBlender Benchmark 2.0.4。1つはCPU演算のもの、もう1つはGPU演算(NVIDIA OptiX)のもの。より短時間で処理を終えるGPU演算は、さすがアッパーミドルGPUという結果だが、CPU演算側もノートPCとしては十分に速い結果だ。

  • Blender Benchmark 2.0.4。左がCPU演算のもの。右がGPU演算のもの

もう1つは同様に3DレンダリングのV-Ray Next Benchmark。CPUを利用するV-RAYスコアは12,622ksamples。GPUを利用するV-RAY GPUは209mpaths。

  • V-Ray Next Benchmarkのスコア

写真編集などはシステム性能を総合的多角的に検証できるPCMark 10の詳細テストから読み取っていこう。まずOverallの5047ポイントは、ノートPCとしては十分に高めのスコアだ。そのうえでクリエイターに関係するテスト結果は、Digital Content CreationシナリオのPhoto Editing(写真補正)テストが8828ポイント。Video Editingテストが3916ポイントだった。

Photo Editingテストはいうまでもなく高スコアだ。Video Editingテストは低めに感じるかもしれないが、ここで高スコアを出せるのは16コアや32コア、64コアといったワークステーション向けCPU。8コア16スレッドの一般向けCPUでのスコアとして見れば優秀だ。

  • PCMark 10のスコア

ゲームベンチマークはTom Clancy's Ghost Recon Wildlandsグラフィックス重視でGPU負荷が高いタイトルでテストした。

解像度はフルHD設定で、画質プリセット、非常に高いでは平均77.57fps。最低fpsでも66.14fpsなので、60Hzパネルの本製品ならパネル性能を十分に引き出すことが可能だ。これよりも高画質の特別モード「ウルトラ」もある。60fpsを多少割り込んでも構わないのであれば、より美麗な映像を楽しめる。

  • Tom Clancy's Ghost Recon Wildlandsのスコア。左はプリセット:非常に高いのもの、右はウルトラ時のもの

ゲームベンチマークから見た3D性能も、おおむねアッパーミドルGPUらしくフルHDで高画質を狙っていける結果だ。もちろん、ハイエンドGPUを選択するに越したことはないが、高性能なぶん価格は大きく跳ね上がる。そしてクリエイター向け用途で重要なのは3D性能だけというわけではない。CPUとGPUの性能、そして価格を考慮するとバランスのいい構成といえるだろう。

リモートワークからモバイルまで1台でカバーする、アクティブなクリエイターへ

DAIV 5Nは、Officeなしモデルの標準構成で179,800円(税別)。税/送料込みでも20万円代で収まる。この価格帯で8コア16スレッドのCore i7、アッパーミドルのRTXシリーズGPUを搭載しており、ここまで見てきたとおりの高い生産性を発揮する。

加えて、スリム&コンパクトな筐体デザインなのが特徴だ。性能最優先の場合は、マウスコンピューターでも1つ上の7Nクラスが適当だが、そうなるとサイズも重量も少し大きく重くなる。DAIV 5Nは、リモートワークでは自宅を中心に、モバイルでは出社日に事務所へ持ち込む、取引先でプレゼンテーションを行うというようなモバイル性を求めつつ、アクティブに利用するシーンに最適。まさに今の時代に、クリエイターが求めているニーズにマッチした製品ではないだろうか。

※ここで紹介した各パーツは、今回試用した機種のものです。出荷時にメーカー、型番などが変わる可能性もあります。ご了承ください。

標準スペック

メーカー マウスコンピューター
型番 DAIV 5N
ディスプレイ 15.6型フルHDノングレア(1,920×1,080)
CPU Intel Core i7-10875H
メモリ 16GB PC4-21300 DDR4 SODIMM
M.2 SSD 512GB(NVMe対応)
チップセット モバイル Intel HM470
光学ドライブ
グラフィックス NVIDIA GeForce RTX 2060/
Intel UHD グラフィックス
OS Windows 10 Home 64ビット
LAN ギガビット(10/100/1000)LAN、Intel Wi-Fi 6 AX201(最大2.4Gbps/ IEEE802.11ax/ac/a/b/g/n)+Bluetooth 5モジュール内蔵無線LAN
インタフェース Thunderbolt 3×1(背面)、
USB 3.1×1(Type-A/左側面×1)、
USB 3.0×2(Type-A/右側面×2)
サイズ W355.5×D236.7×H19.9mm
(折り畳み時/突起部含まず)
重量 約1.77kg
バッテリー駆動時間 約5.5時間
価格 179,800円(税別)~

上記スペックは、あくまで構成の一例だ。BTOを駆使して、ぜひ自分好みの一台を作ってみてほしい。

価格・構成については、2020/8/3(記事作成日)現在の情報です。最新情報についてはマウスコンピューターのサイトにてご確認ください。

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