オフィスには実に様々な書類がある。月ごと、部署ごと、プロジェクトごと、あらゆる種類の書類をきれいに整理するのは実に大変だ。そこで多くの企業が、ファイリングされた書類の整理にテープに文字を印刷して種分けする、ラベルライターを活用している。
しかし、「もうちょっと〇〇だったら使いやすいのに……」といった具合に、ちょっとした不満があるのが実情だ。今回はそんなユーザーの不満を一気に解決してくれる工夫を満載した製品「ラベルライター Lateco(ラテコ)」を紹介したいと思う。
【Lateco誕生秘話編】企画担当が語る! 「Lateco」ができるまで
まずは、Latecoの企画を担当した中山雅貴氏に、同製品の開発背景についてお話を伺おう。
――「Lateco」はかなり革新的な製品と伺いましたが、どのよう経緯で開発されたのですか?
まずはラベルライターを利用するお客様アンケートをもとに、データ分析をしました。すると、現状のラベルライターに対していくつか大きな不満があることがわかったんです。
それを解決するために2年半の試行錯誤を繰り返して、作り上げたのが「Lateco」なのです。
――そうだったのですね。実際にお客様からの不満としては、どんなものがあったのですか?
ひとつは「余白」ですね。従来のラベルライターの場合、構造上どうしても十数ミリ程度先頭に余白が生まれます。「この余白がもったいない」、「これをうまく節約できれば、より多くの枚数を印字できるのではないか」という意見が多く挙がっていました。
もうひとつはテープをセットしている「カートリッジ」です。これまでのものはテープが無くなればカートリッジごと交換をしていたのですが、これも「もったいない」や「環境に良くない」といったご指摘をいただきました。
余白に関しては我々も気がついていたものの、カートリッジについては盲点でした。しかし今回のデータ分析によって、ラベルライターに対する大きな課題として、この2点が浮き彫りにできたので、まずはそれを解消していこうと開発を進めました。
――具体的にどのような改善をされたのでしょうか?
まず余白を無くすには、従来のネームランドを改良するだけでは対応しきれない部分があることが分かりました。というのも、余白に関連する機構には印刷用のヘッドとテープをカットするカッターの距離が大きく関わっており、この距離がそのまま余白の長さになります。
これを解消するためには機構から見直さなければなりません。ヘッドとカッターの距離を短くするということも考えましたが、テープの性質上、それが難しかったのです。
そこで従来のラベルライターを起点にするのではなく、まったく新しい発想からラベルライターを開発することにしました。具体的には、テープの送り方を変えることにして、印刷が終わってテープをカットしたら余白分の距離を巻き戻す機構を搭載させたのです。これによって、先頭余白を3mmまで低減することができました。
-
ラベルを印刷する様子
――余白を低減することでどれぐらいのコスト削減効果があるのですか?
例えば5cmのテープを印刷した場合、従来のラベルライターは8mのテープで121枚作ることができました。同じ条件の場合、Latecoは150枚の印刷が可能です。その差は29枚になりますので、たくさん利用する方はそれだけコストに反映されると思います。
※印刷条件:カシオ純正12mm幅テープ/8mm巻き/5cmラベル/ハーフカットあり/テープ毎に印刷枚数が異なる。
※機種:Lateco EC-K10 150枚、従来品NAME LANDO KL-M50 121枚
同時にテープの価格も下げることができたので、それを先ほどの5cmのテープ印刷で反映してみると約35%のコスト削減効果があるという試算がでました(カシオ調べ)。ですから、効果としてはとても大きいと思います。
――それは相当なコスト削減が期待できますね。カートリッジを捨てない工夫はどのように実現されたのですか?
従来のラベルライターは、テープと印刷用のリボンを1組にしてカートリッジに収めていたので、テープを使いきるとカートリッジごと交換する必要がありました。しかし、カートリッジそのものを捨てないようにするには、テープの構造を変更する必要がありました。
そこで考えたのは感熱式の印刷方法です。この場合、インクリボンが不要となるのでカートリッジの中にあるテープだけを交換することができます。しかし、ひとつ問題があり、従来の感熱式のままでは光に弱いため、印刷された文字が黒ずんだり、消えてしまう可能性がありました。
なのでテープも新開発し、発色層をラミネートした複数階層を持つ「ラミネートサーマルテープ」を使うことにしたのです。これによって耐光性を確保しつつ、擦れにも強く十分長持ちする印字ができるようになりました。
同時にカートリッジにテープを収めるだけの詰め替え方式にすることもできましたから、これでカートリッジを捨てずに使い続けることが可能となったのです。
――技術の革新ですね。こうした工夫が凝らされた「Lateco」はオフィスの強い味方になってくれそうですね!
もちろん、自信を持ってオススメできますのでぜひご検討ください!
【Lateco実践編】ラベル作成がもっと簡単になる“活用術4選”
それでは、Latecoを活用したラベル作成がもっと簡単になる方法を紹介していこう。ラベルライターの購入を検討中の方もぜひ参考にして欲しい。
●POINT2:台紙から楽々はがせる「ハーフカット機能」
●POINT3:テープの貼り替え時の糊残りも激減!
●POINT4:保管用の箱にはヒミツあり!
●POINT1:縦横混在表記も可能、便利なフォーマットが登録済み!
ラベルを作るときに欲しくなるのが縦横が同じラベルに入れられる機能。縦置きのファイルの背表紙に通しナンバーは横書き、タイトルは縦書きといった具合に印刷できるとしっくりくるのに、などと思ったことはないだろうか。
従来のラベルライターでこれを実現しようと思えば、それぞれを個別のテープで印刷しておいて、貼るのも別々になってしまい、いまいちスマートではないのが悩みだった。
そこで、あらかじめ縦横同時表記が可能なフォーマットを準備。ユーザーはそれに合わせて必要な文字を必要な個所に入力するだけなので手間いらずでスマートな表現ができるようになった。
合わせて、「ATOK」を採用しているので変換もスムーズ。よく使う文字列は変換候補の上位にくるなどパソコンと同じ感覚で入力作業ができるので効率がすこぶるよい。フォーマットはテープ幅の違いによってそれぞれたくさん用意されているので、好きなデザインを選ぶだけで済むのも特徴だ。
●POINT2:台紙から楽々はがせる「ハーフカット機能」
他にユーザーの声で多かったものに、「台紙からはずしづらい」というものがあった。確かに、ラベルを作るときにテープを台紙からはずそうにもなかなか上手くいかずイライラした経験がある人も多いはず。
そこでLatecoではテープ層にだけ切れ目を入れてはずしやすくした「ハーフカット機能」を搭載。これによって、テープはすいすいはずせるのでストレスはまったく感じなくなっている。
●POINT3:テープの貼り替え時の糊残りも激減!
インタビューからもわかる通り、ユーザーの環境への意識は相当に高く、モノを大切にしてゴミもなるべく出したくないという意識が強まっているのを感じる。そうした背景からか、ファイルホルダーやインデックスも再利用するケースが多くなっており、ラベルの貼り替えも頻発するようになったのだ。
そこで増えてきたのが「糊残り」への不満。確かにきれいにはがれずに糊がべったり残っていると気分的にも良くないし、その上から新しいラベルを貼り付けてもでこぼこしていてあまりきれいではない。
そこで強粘着であるにも関わらず、はがした跡が残りづらい新開発の糊を採用。ファイルの再利用時も快適に行えるようになった。
※紙製ファイルを除く
●POINT4:保管用の箱にはヒミツあり!
購入時にLatecoが入っている箱。実はこれにもヒミツがあり、日常の収納箱として使いやすいよう工夫が施されている。
開けてみると分かる通り、収納スペースごとに何がそこに入っているのかがイラストで示されているのだ。
デザイン性もさることながら、「あれ? 電源アダプターやカートリッジはどんな向きで入ってたっけ?」といった忘れがちなパーツの収納をさりげなくサポートしてくれる。また、通常であれば店舗の陳列棚で目立つよう、フルカラーの派手なデザインを採用しがちだが、Latecoはシンプルそのもの。
これはオフィスの中に置いてあってもインテリアに溶け込むよう考えられているからなのだ。まさに痒い所に手が届く、オフィスで使われることを大前提に考えられているというわけだ。
***
オフィスからの声を受け止め、これまでのラベルライターにはなかった便利機能を満載した「Lateco」。ユーザーの評判は高まるばかりだ。
市販されているインデックスラベルやインデックスカード、ファイルの背表紙などの幅にマッチした6mm、9mm、12mm、18mmのテープが選べ、さらにテープのカラーも全10色と豊富。
カラーやテープの幅を変えながらラベルを作っていけば、どんな書類も効率よく種分けできるし、見栄えのよい扱いやすい書類管理が実現できる。新年度が始まり、何かとオフィスは忙しい時期に差し掛かっている。そんなときにLatecoがあれば、とても頼りになるはずだ。
Latecoの実売価格は1万2,000円前後。この価格でこの機能なら新規購入はもちろん、買い替え検討中の企業でも候補に入れることができるはず。気になる方は今すぐチェックしていただきたい逸品だ。
[PR]提供:カシオ計算機