SSDの登場以降も進化が止まらないストレージ事情。最近のホットな話題といえば、インテルが提供する最新のプラットフォーム「Core i+」だろう。これを導入することによって、PCにはどんな変化が生まれるのか。最先端のテクノロジーを採用したユニットコム(パソコン工房)の最新モデルで、早速レビューしてみたいと思う。

インテルが発表した新しいテクノロジー「Core i+」

「コンピューターは速いほどいい」。PCを触ったことがある人なら、誰でも感じることだ。特にSSDの登場以来、OSやソフトウェアの起動時間が劇的に速くなったため、以前の環境には戻れないという人が続出しているのはご存じの通り。かくいう筆者もその典型で、自分の環境はもちろん、周囲にもことあるごとに啓蒙している。

そんなSSDの周辺事情もNVMe規格の登場以降は少し停滞気味かな、と思っていた矢先にインテルから新しいテクノロジーが発表された。それが、第8世代Core i7/i5とIntel Optaneに対応するメモリまたはSSDの組み合わせで実現される、「Core i+」というプラットフォームだ。ちなみにIntel Core i7プロセッサとIntel Optaneメモリを組み合わせた場合、「Core i7+」と表現する。ちょっとややこしいが、その実力は後ほどじっくりお伝えしよう。

さて、今回紹介するCere i7+を採用した最新モデル「LEVEL-R03A-i7P-RNR」は、ユニットコム(パソコン工房)のゲーミングブランド、LEVEL∞ Rシリーズにラインナップされる製品。同シリーズは基本性能がそもそも高いのだが、これをCore i+にすることで何が大きく変わったのか注目したいと思う。

  • LEVEL-R03A-i7P-RNR

    LEVEL-R03A-i7P-RNR

ハイパフォーマンスをバランス良く組み合わせたモデル

LEVEL∞ Rシリーズは先進機能を採用したミドルタワーのゲーミングPCで、今回のモデルはメインドライブにSSD、さらにデータドライブに、HDDとIntel Optane対応のメモリを組み合わせたCore i+のストレージを採用した、デュアルドライブ構成が特長となる。

すっきりした外観は、ゲーミングPCとしての精悍さと共に、日常での使用でも飽きの来ないシンプルなデザインで非常に好印象。アクセスしやすい外部ポート類はもちろん、メンテナンス性が高いメッシュサイドパネルなど、ケースにもこだわりが見られる逸品だ。

  • フロント

    フロント

  • リア

    リア

  • サイド

    サイド

  • 内部

    内部

  • 外部ポートはフロントパネル裏の上部に位置している

    外部ポートはフロントパネル裏の上部に位置している

  • メインスイッチは正面から見て外部ポート類の右側にある。このくぼみのようなスペースは、エアーの流入口にもなっていてフロントから空気の流れを作る働きもある

    メインスイッチは正面から見て外部ポート類の右側にある。このくぼみのようなスペースは、エアーの流入口にもなっていてフロントから空気の流れを作る働きもある

ベースとなるCPUがそもそもIntel Core i7-8700なので、基本性能の高さは折り紙付き。6コア、12スレッド、さらにターボ・ブースト時は4.60GHzの処理能力で、圧倒的なパフォーマンスを発揮してくれる。グラフィックスにはNVIDIA GeForce GTX 1060(6GB)が採用されており、こちらもゲーミングにおいても十分な実力を発揮してくれるGPUだ。

また本機は、マザーボードのチップセットにIntel Z370を採用。マシンのプラットフォームも最新だ。それもあって、メインメモリはDDR4-2666が搭載でき、容量も十分な16GBが基本構成となっているのも特長。つまり、最新の環境が高次元でまとまり、さらにCore i+に対応することで新たな武器も手に入れた野心作が「LEVEL-R03A-i7P-RNR」となるわけだ。