ユニットコムが、パソコン工房ブランドとして販売しているオリジナルPC「iiyama PC」。その中でも、日常用途で必要とされるスペックを重視した、エントリークラスのスタンダードノートPCを取り揃えているのが「STYLE∞ N-Class Pシリーズ」だ。今回はその中から、17.3型HD+液晶を搭載しながら6万円からと安価に購入できる、「STYLE-17HP043-C-UCDS」を紹介する。

  • STYLE-17HP043-C-UCDS
    価格:56,980 円(税別)~
    インテル® Celeron® プロセッサー

ではまず、本体デザインをチェックしていこう。本機のボディカラーはブラックで、見た目は非常にシンプルな印象だ。低価格なエントリークラスの製品ということで、ボディ素材には樹脂を採用しており、奇抜な装飾などは一切なく、飽きのこないシンプルで落ち着いたデザインとなっている。ビジネスシーンでの利用はもちろん、自宅の書斎やリビングで利用する場合でも、インテリアの印象を崩すことなく安心して利用できるだろう。

サイズは約W418mm×D283mm×H31mmと、17.3型液晶搭載ノートとしては標準的なサイズとなっている。売れ筋の15型クラスのノートPCと比べると、一回り以上大きいが、画面の見やすさは圧倒的に17型のほうが有利。画面サイズとのバランスを考えると、十分に満足できる大きさといえる。また、重量は約2.48kgと、こちらも標準的だ。この程度の重量なら、家の中で部屋を移動して使う場合でも、それほど苦にはならないはずだ。

高速SSDを標準採用することで、エントリークラスながら快適な利用が可能

近年、CPUは性能が底上げされており、エントリークラスのパソコンに搭載されるCPUでも、処理能力が高まっている。本機に搭載されるCPUはCeleron N4100。低価格なエントリークラスPCで広く採用されているものだ。

Core iなどの上位CPUに比べると処理能力は劣るとはいえ、Webアクセスやストリーミング動画視聴、Microsoft Officeなどのビジネスアプリの利用、カジュアルゲームのプレイといった用途であれば、不満なく利用できるだけのパワーは備えている。実際に実機を利用してみても、アプリの起動やアプリを利用した作業などで、動作が遅くて不満を感じる場面はほとんどなかった。

この快適さには、CPUの処理能力以外にも大きな要因がある。それは、内蔵ストレージに高速なSSDを採用しているからだ。低価格PCの場合、内蔵ストレージにHDDや低速なeMMCを採用することが多く、ストレージ速度の遅さがPC利用時の快適度を大きく低下させている。しかし、高速なSSDを採用する本機では、内蔵ストレージの速度に起因する動作の遅さが発生せず、快適に利用できるというわけだ。

併せて、パソコン工房ブランドのオリジナルPCは、購入時にスペックをカスタマイズできる点も魅力の一つ。本機の標準的なスペックは以下の表にまとめたとおりだが、予算に合わせてメモリや内蔵ストレージの容量を増量できる。今回の試用機では、容量240GBのSSDが搭載されていたが、500GBの大容量SSDも選択できるので、用途や予算に合わせて選択すればいい。

そして強くオススメしたいのが、メモリ容量の増量。メモリ容量は、標準では4GBとなっており、これでも問題なく利用できる。しかし、倍の8GBに増量することで、CPUの性能を最大限に引き出せるとともに、アプリが利用できるメモリ容量も増え、快適度が大きく向上する。そのため予算に余裕があるなら、メモリの増量はしておきたい。

STYLE-17HP043-C-UCDSの標準スペック

CPU Celeron N4100(1.1GHz、最大2.4GHz)
グラフィックス Intel UHD Graphics 600(CPU内蔵)
メモリ DDR4-2400 4GB(最大8GB)
SSD 120GB
光学ドライブ DVDスーパーマルチ
OS Windows 10 Home 64ビット