アウトドアウオッチにとって、「高機能/多機能化」と「小型/薄型化」という相反する要素を両立させることは、永遠のテーマではないだろうか。高精度な方位や高度の計測、LEDライト、ソーラー充電、電波受信、GPS……。搭載される機能が多くなれば、アウトドアで遭遇するさまざまなシーンで活躍してくれるが、一方で本体のサイズはどうしたって大きく、厚くなり、腕時計としての装着性が損なわれてしまうからだ。

カシオのアウトドアウオッチ「PRO TREK」(プロトレック)シリーズの歴史を振り返ってみても、まさにその両者を両立させるための試行錯誤の連続であった。そして、今年2018年5月に発売された最新モデル「PRW-60」は、ハイスペックな機能と大幅なダウンサイジングを実現した、現時点で“もっとも使い勝手のよい”PRO TREKだといっても過言ではない。

  • カシオのアウトドアウオッチ「PRO TREK」(PRW-60)

    PRO TREK「PRW-60」シリーズ(価格は税別)。左から、PRW-60-2AJF(52,000円)、PRW-60-7AJF(52,000円)、PRW-60Y-1AJF(54,000円)、PRW-60YAE-1AJR(57,000円・このモデルのみ「交換用カラビナアタッチメント」付属)

  • カシオのアウトドアウオッチ「PRO TREK」(PRW-60)

    PRW-60-2AJF

  • カシオのアウトドアウオッチ「PRO TREK」(PRW-60)

    PRW-60-7AJF

  • カシオのアウトドアウオッチ「PRO TREK」(PRW-60)

    PRW-60Y-1AJF

  • カシオのアウトドアウオッチ「PRO TREK」(PRW-60)

    PRW-60YAE-1AJR

PRW-60の機能や装着性を試してみるべく、埼玉県中西部、奥武蔵の東に位置する日和田山へと向かった。日和田山は、標高305mと手軽に登れる低山ながら、広大な関東平野を一望にできるとあって、初心者に人気の山だ。

メンバーは、PRO TREKの開発者であり、登山ガイドの資格も取得したというカシオの牛山和人さんをリーダーに、マイナビニュース・デジタルの林編集長、カシオ広報担当の村田さんと柳原さん、そしてライターの私(谷山)という計5人。牛山さんと私以外の3人は登山初心者である。

みんながPRW-60を受け取り、手首に装着させた瞬間、まず感じたのは「すごくフィットするな」ということ。これまでPRO TREKの新しいモデルが出るたびにフィールドで使用してきたが、PRW-60の装着感のよさ、手首との一体感は圧倒的である。

その秘密は、現行モデルでは最小のケースサイズ(50.5×47.2mm)はもちろん、裏ぶたとラグ(時計本体とバンドを連結する部分)を一体化させた新構造や、柔らかなシリコン素材を使用したデュラソフトバンドにある。

  • カシオのアウトドアウオッチ「PRO TREK」(PRW-60)

    コンパクトなケースサイズと柔らかなデュラソフトバンドで女性の細い腕にもフィットする

牛山さんによれば、PRO TREKアンバサダーを務める登山家・山岳ガイドの花谷泰広さんも「PRW-60の装着感をかなり気に入ってくれている」そうだ。

牛山さん「花谷さんにはPRO TREKのアナログタイプの歴代モデルを使っていただいているのですが、これまでは1日の行動を終えてテントに入ると、少しでもリラックスするために腕時計は外していたそうです。ところが、このPRW-60は、春のヒマラヤ登山で使用してもらったときに『テント内でもずっと着けていました』とおっしゃっていただけたんです。嬉しかったですね」

小型化を実現した一方で「機能性や視認性はどうか?」と懸念される方もいるかもしれないが、さすがはPRO TREKと言うべきか、機能面やデザイン面での妥協はない。

PRW-60が搭載している機能は、高機能モデルとして人気が高い『PRW-6100』と同レベル。高精度の方位、高度/気圧、温度計測を実現する「トリプルセンサー ver.3」をはじめ、世界6局の標準電波を受信して時刻を自動修正する「マルチバンド6(電波受信機能)」、ソーラー充電システム「タフソーラー」、暗所での視認性を高める「ネオンイルミネーター+LEDライト」、液晶表示の視認性を確保する「針退避機能」など充実の機能を備えているのだ。