古くから広告サインを手掛け、大型インクジェットプリンターを利用したアウトドア向けサイン出力を得意とする株式会社サインアーテック。サイン業界をリードしている同社は、ターポリンをメインに出力、縫製加工までをワンストップで手掛ける企業だ。同社で制作した都内ビルディングのラッピング、スポーツやコンサートなどのイベント横断幕、映画撮影に用いられる背景幕など、多くの方が目にしていることだろう。

2014年8月に竣工したサインアーテックの新工場

サインアーテック 専務取締役 山林資和氏

サインアーテックは2014年8月に現在の新工場に移転。敷地面積5,500平米、延床面積2,353平米という新工場で新しいスタートを切った。翌年に、OKIデータ・インフォテックの低臭気インクを搭載した大判インクジェットプリンター「ColorPainter H3-104s」と「ColorPainter M-64s」を導入し、生産効率を大幅に向上させることに成功している。今回は、OKIデータ・インフォテックのエコソルベントプリンターを導入した理由について、同社の専務取締役である山林資和氏にお話を伺った。

エコソルの常識を超えた高生産性を実現する「ColorPainter」シリーズ

以前よりOKIデータ・インフォテックのプリンターの特長は「画質も良く、"とにかく速い"」という印象を持っていたと山林氏は語る。新工場の稼動が軌道に乗った2015年冬にいままで稼動していた100インチ超の大型プリンターをリプレースする際に、低臭気ソルベントインク「SXインク」が搭載された「ColorPainter H3-104s(以下H3-104s)」と「ColorPainter M-64s(以下M-64s)」を初導入。採用に至った最大のポイントは、この実用プリントスピードと低臭気のSXインクだという。

新工場で活躍しているColorPainter M-64s。取材当日もフル稼働していた

山林氏は、この2機種を「ターポリンを主に扱い、短納期を売りとしている当社にとって、プリントスピードが重視されたH3-104sとM-64sは非常に相性の良いプリンターです。 とにかく昨今のインクジェット出力関連の短納期ニーズはすさまじく、『データを入稿したその日に制作物を納品してほしい』といったご要望も増えています。こうしたニーズに対応するためにも、OKIデータ・インフォテックさんのプリンターには非常に助けられています」と語った。

そこから得られる生産性の高さだけでなくランニングコストの低さ、サポート体制も心強い点だという。さらに、同社では大規模な建築現場で用いられる外観保護用の外壁シートなどの取り扱いもあるため、メッシュ地のメディアにプリントできるH3-104sがラインアップされていた点も重要だったと述べる。

ColorPainter H3-104sとオペレーターの大野氏。現場における信頼性の高さも垣間見ることができた

高評価を得たH3-104sとM-64sは、2016年に各1台が追加導入され、サインアーテックでは現在、計4台の「ColorPainterシリーズ」が稼働している。

実際に現場でプリンターを使用している出力部の大野氏もH3-104sやM-64sのクセのない使用感に好感触を示しており、「大きな仕事を無事終えたときには達成感があります。ColorPainter シリーズはオペレーションが容易で生産性も高いので、短納期が求められる色々な仕事をより効率良く正確にこなせるようになりました。あくまで個人的な感想ですが、ColorPainterの台数を増やしてもらえればうれしいなと思います」と語った。