カスタマイズもできる7インチの大型液晶タッチパネル

7インチという大画面を採用し、液晶タッチパネルは大幅に見やすく、使いやすくなった。ただ単に大型化しただけでなく、さまざまな機能が搭載されている。特に、機能のタブ分けは複合機を共有する場合に便利だ。部署ごとにタブを設定し、頻繁に使用するショートカットを登録しておくことで、機能に習熟していない人でも素早く簡単に操作できる。

液晶タッチパネルのインターフェースをカスタマイズし、タブを部署ごとに分けた例。写真では"人事G"タブに登録したショートカットを表示

ビジネスに欠かせないFAXはクラウド転送も可能

いまだにビジネスシーンで欠かせないFAXには、さまざまな送受信機能がある。例えばPCの画面から直接FAX番号を入力して送信できたり、用紙に印刷することなくパネルやPCで受信したFAXの内容を確認できたりと、コスト削減が可能だ。

また、受信したFAXを指定したEメールアドレスに自動転送する「ファクス to Eメール送信」を使えば、外出先からでもFAXの内容を確認できる。さらに、受信したFAXを登録済みのクラウドやEメールに転送できる「ファクスクラウド転送」、「ファクスEメール転送」機能を新たに搭載。ペーパーレス化だけでなく、業務効率も大きく向上させられるだろう。

「ファクスクラウド転送」の設定画面。「OneDrive」や「Dropbox」、「Google Drive」、「EVERNOTE」といった各種クラウドサービスに自動転送が可能

両面同時スキャンに対応したADFは枚数が増加し高速化

高速なスキャン&コピーを実現するべく、ADFは標準搭載。最大連続読み取り枚数は80枚にも及び、また両面同時スキャンにも対応している。両面原稿の読み取りを高速化できるため、業務効率の向上に大きく貢献するだろう。読み取った両面原稿のデータは、自動両面プリント機能で印刷できる。もちろん、フラットベッドスキャナも使えるため、厚みのある原稿にも対応可能だ。

両面原稿を一回の用紙搬送で裏表同時にスキャンする、両面同時スキャン機能を搭載。スキャンやコピー、FAXの読み取り速度が向上している

店舗での身分証明書コピーも原寸のままでOK

販売店などの店頭で便利な機能も搭載されている。この「2 in 1 IDカードコピー」は、身分証明書やIDカードの裏表両面を、原寸大のまま一枚の用紙にコピーする機能。1回目に表面を、2回目に裏面をスキャンし、A4用紙に同時に印刷できる。店舗だけでなく、医療・介護現場でも重宝しそうな新機能だ。

M「2 in 1 IDカードコピー」を利用して、運転免許証の裏表両方をA4用紙にコピーしたところ。身分証の確認が必要な店舗や医療機関などで重宝するだろう