3DCG制作や映像編集、オンラインゲームなどをしている際、PCの動きが鈍くなったり急に電源が落ちてしまった経験はないだろうか。クリエイティブツールを使ったり3Dゲームを遊ぶには、ある程度PCの性能が要求される。特にクリエイティブな作業だと、上位クラスのCPUやグラフィックスカードを搭載しているPCでも、メモリ容量が少なめだと作業の快適さが著しく低下してしまう。またゲームの場合は、各タイトルの推奨PCなら快適にプレイできるが、同時に他の作業を行おうと思うと動作が鈍くなってしまう場合がある。こうした問題を解決し、ワンランク上の性能を求めるユーザーの需要に応えてくれるのが、マウスコンピューターのハイエンドノート「MB-P960X2-M64」だ。
64GBメモリ搭載でクリエイターの需要にも応えるハイエンドノート
マウスコンピューターの「m-Book Pシリーズ」は、15.6型ディスプレイを搭載したノートPCだ。マウスコンピューターらしく同じボディで複数の構成をラインアップし、加えてカスタマイズが行えるようになっている。その中で64GBのメモリを搭載した構成が「MB-P960X2-M64」だ。
m-Book Pシリーズ全モデルで共通する仕様は、CPUにIntel Core i7-6700HQを、グラフィックス機能としてGeForce GTX970Mを採用したもの。ここにメモリ容量とストレージで主な変化が加わってくるわけだが、「MB-P960X2-M64」は64GBメモリに256GBのM2.SSD、2TBのHDDという構成になっている。つまり、大容量メモリに加え高速かつ大容量なストレージという構成だ。
この仕様は、ハイエンド構成を求めるユーザーの中でも、特にクリエイターに嬉しい構成だろう。高画質な映像編集やグラフィックス作成、3DCG制作などでは、CPUパワーがあるだけでは作業が滞ってしまう。大容量メモリを搭載したマシンならば、何か処理を加えた時の待ち時間や、最終出力にかかる時間なども大幅に短縮できるのが魅力だ。
シャープで落ち着いたデザインのボディと作業しやすいノングレアディスプレイ
ハイエンドノートというと、ゲーミングノートなど個性のあるデザインが多いが「MB-P960X2-M64」の場合はゲームに加えクリエイティブな利用を見込んでいるだけあって、シンプルな外見だ。ブラックを基調としたマットな質感のボディで、落ち着いた雰囲気を持っている。各辺や角の処理が柔らかな曲線ではなくシャープな形になっているのも、スマートで格好よい。
15.6型のディスプレイは1920×1080ドットのIPS方式フルHDで、表面に光沢のないノングレアタイプのパネルを採用している。実際に見てみると反射やぎらつきがなく、長時間の作業でも疲れづらい。最大で138度まで開くが、かなり視野角が広く、真正面からでなくともしっかりと画面を見ることができる。照明の映り込みなどもあまり気にならないため、自由な姿勢で作業することができそうだ。
使いやすいキーボードと充実のインターフェースが魅力
キーボードはテンキーつきのアイソレーションタイプが搭載されている。キーピッチは約19mmのフルサイズで、キーストロークは約2mm。軽いタッチだがしっかりと押した感触があり、入力がしやすかった。またバックライトが用意されており、消灯の他に5段階の明るさ調整が行える。さらにW/A/S/Dのキーにはカーソルがプリントされている。これらはゲーマーにとって嬉しいポイントだろう。部屋を暗くした環境で迫力のあるプレイを楽しみたいという需要にも、ばっちり応えてくれる。
ポインティングデバイスは、タッチパッドを採用。大きめのタッチパッドに左右独立型のクリックボタンが添えられたタイプで、確実な操作ができる。
クリエイターの場合、マウスやペンタブレット等のデバイスを接続することも多いが、インターフェース面でも「MB-P960X2-M64」は優れている。
本体右側面には有線LAN端子、USB3.0端子×2、マルチカードリーダー、オーディオコネクタ類が並ぶ。左側面にはHDMI端子、USB3.0×1、Mini Display Port端子×2がある。そして背面側に電源コネクタと、USB3.0端子×1だ。
まずUSB端子が左右と後ろにあるおかげで、左右どちら利きでも都合のよい方にマウス等を接続できるし、複数デバイスを接続して使うにも快適だ。背面にある端子は外付けHDDなど、繋いだままになるデバイスを接続するのにちょうどよい。電源コネクタが背面なのも、資料を広げ、細かい作業を多く行なうクリエイターには嬉しい配慮だろう。もちろんゲーマーにとっても、ケーブルなどで手元の動きを邪魔されることなくプレイを楽しめる環境はありがたい。
そして外部ディスプレイ出力機能が充実していることにも注目したい。HDMI端子×1、mini DisplayPort端子×2と用意されており、マルチディスプレイでの作業が行ないやすいのがポイントだ。大型ディスプレイやサブディスプレイを接続すれば作業効率の向上を図れるのに加え、メインの作業を本体画面で行ないながらの片方でメールチェックやSNSを閲覧するといった並行作業も行いやすくなる。