マウスコンピューターのノートPCラインナップの中で、ひときわコストパフォーマンスが光る14型スタンダードノート「LuvBook B」シリーズ。15型ほど大きすぎず、13型以下ほどモバイル用途過ぎないそのサイズは、リビングPCやモバイル用のサブPCとしての活躍が期待できる。今回は、SSDを搭載しながらも34,800円(税別)という驚きの価格を実現した「LB-B420EN-SSD32-BG」をご紹介しよう。

14型スタンダードノート「LuvBook B」シリーズのSSD搭載モデル「LB-B420EN-SSD32-BG」

32GBの SSDを搭載した「LB-B420EN-SSD32-BG」

PCのコモディティ化が進み、Windowsを動作させたり、インターネットを楽しむにあたり、PCに過剰なスペックが求められることは少なくなっている。もちろん、資料やコンテンツの作成や、3Dゲームのプレイなどに手を広げるならば、より良いノートPCを選択するのが肝要で、予算を多くするだけ快適な環境が揃う。しかし、自分の用途に合った製品が、お手ごろな価格で手に入るならそれに越したことはない。

そこで紹介したいのが、マウスコンピューターの「LuvBook B」シリーズだ。リビングにもモバイル用途にも使える14型に、1366×768ドットのノングレア液晶を搭載しながらも、3万円台(税別)から購入できる点が最大の魅力だ。しかし、この「LuvBook B」シリーズは、単に安価なパーツを組み合わせたわけではない。同シリーズにラインナップされている5モデルはいずれも内部ストレージにSSDを採用。ストレージの速さによって、他のスペックを補うという明確な設計思想をもった製品となっている。

今回試用機としてお借りしたのは、もっとも安価な「LB-B420EN-SSD32-BG」。32GBのSSDという、必要最低限の容量のみを確保したモデルだ。その分、34,800円(税別)と手に取りやすい価格を実現している。

「LB-B420EN-SSD32-BG」の初期状態。ユーザーが使える30GBほどのストレージ空間をどのように使うかが、本機を活用するにあたっての決め手となるだろう

「LB-B420EN-SSD32-BG」の基本スぺックを確認

「LuvBook B」シリーズのCPUは、5機種共通でIntelの「Celeron N3150」だ。Atomシリーズの系譜であるBraswellコアとなるため、低消費電力での動作が期待できるだろう。4コア/4スレッドを内蔵し、動作クロックは1.6GHzと、インターネット閲覧などの日常用途には十分だ。メモリ容量は2GBと、64bit版のOSが主流となっている現在では少々心もとない。前述したとおり、全機種においてストレージはSSD。「LB-B420EN-SSD32-BG」のみ容量が少ないため、BTOカスタマイズでMicrosoft Officeを選択することができない。

一覧にするとわかるが、上位モデルになるほどメモリとSSDが追加されていくため、より安定した一般的な使い方が可能となっていく。低価格モデルはある意味上級者向けともいえ、用途に見合ったスペックを判断する人ほど快適に利用できるだろう。

「LuvBook B」シリーズ モデル一覧

クラウドサービスのフル活用して高速・低容量なSSDを快適に!

本機は32GBのSSDを搭載しているが、当然その容量のすべてをユーザー領域として使用できるわけではない。Windows 10がインストールされている領域があるため、実際に使用できる容量はさらに少なくなる。そんなストレージ容量という弱点を補うのが、クラウドサービスだ。ファイル置き場はDropbox、メールはGmail、ドキュメント作成はOffice OnlineやGoogleドキュメント、動画鑑賞や音楽鑑賞はYouTubeをはじめとするストリーミングサービス、というように、各種オンラインサービスを活用すれば、ローカルストレージに必要な空き容量は大きく減少するはずだ。

もともとストレージ容量の少ないスマートフォンやタブレットでは、こういったクラウドストレージを保存先とする使い方が主流。すでにこのテクニックを活用しているユーザーも多いだろう。普段使っているスマートフォンでクラウドサービスを利用しているのであれば、ノートPCとモバイル端末間でデータの移動や共有が簡単に行えるため、利便性も向上する。スマートフォンで撮影した写真をノートPCで本格的に加工したり、逆にノートPCで編集したオフィスファイルをスマートフォンで閲覧したりと、クラウドサービスを間に挟んだ連携を行うことで使い方の幅は大きく広がる。