定番ベンチでの基礎体力測定

これだけのスペックを備えているのだから、ベンチマークの数値も高いに違いない。まずはCPU/GPU/ストレージ性能を定番のベンチマークをチェックする。

最初はCPUの馬力を見る「CINEBENCH R15」だ。コア数の多さが高スコアに直結するテストだけに数値も期待できそうだ。

「CINEBENCH R15」のスコア。シングルコアの性能は低めだが、マルチは異常に高い

さすが8コア16スレッドを誇るCore i7-5960Xだけあって、マルチコアテスト時の数値が非常に高い。シングルコアの数値は141ポイントとやや低め(Core i7-4790Kは通常176ポイント近辺)なのは、多コアモデルのためブーストクロックが最大3.5GHzとやや抑えられているためだ。シングルスレッド重視のアプリメインならこの仕様は不利だが、動画編集や最近のCPU依存度の高いゲームをするなら気にする必要はない。

続いてGPU性能を「3DMark」でチェックする。"Fire Strike"と"Fire Strike Ultra"の2つのテストでチェックするが、前者の数値が高いのはGTX 980のSLI構成だから当たり前。4Kゲーミングを意識した後者のスコアに注目だ。

「3DMark」のスコア。Fire Strike Ultraの数値に注目

Fire Strikeでスコア1万ポイント超えはハイエンドGPU搭載なら当たり前だが、シングルGPUではFire Strike Ultraになると負荷が高すぎて3000ポイント台に落ちるのが普通。しかし本機はSLI構成なので、より高負荷に耐えられる。のちほど実ゲームでこのスコアの裏付けを取るとしよう。

最後はストレージ性能を「CrystalDiskMark v4.1.0」で計測する。テスト条件はデフォルトの1GiB×3(ランダムデータ)を使っている。

「CrystalDiskMark v4.1.0」による起動ドライブの読み書き性能

CPUとGPUの強烈な性能に比べると、ストレージの読み書き性能は普通すぎて精彩に欠ける。これは標準搭載のストレージがHDDだから仕方のないところだ。本格ゲーミングPCとしてはもうちょっと性能が欲しいところ。前述の通り、これは"自分好みのSSDを組み込みたい"人向けの仕様と考えるべきだろう。