明治13年創業という長い歴史を歩んで来た老舗通商企業「長田通商株式会社」(以降、長田通商)。古くは竹素材をメインとした海外取り引きからはじまり、現在では産業機器や潤滑油、化成品などを中心に幅広く世界と交易を続けている。そんな同社がクライアントPCにSSDを導入することで、実に効果的な運用を体現しているという。同社のITシステムを管理する管理部 係長 関口貴之氏(以降、関口氏)に話を伺った。

長田通商株式会社

1880年に創業された、産業機器や潤滑油、化成品などを中心に幅広く世界と交易を行う老舗の通商企業。Webサイトはこちら

Windows XPのサポート切れを良い契機と捉える

長田通商のITシステムは貿易管理システムが基幹となる。社員のすべては、日常的にこのシステムを使った業務をメインに、顧客とメールでのやり取りやドキュメント制作などを行っている。貿易管理システムと社員のクライアントPCに関し、関口氏は「貿易管理システムのリプレースも間近であり、なおかつそれまでクライアントPCのOSとして使っていたWindows XPのサポート切れに対応するのも緊急の要件でした」と語る。

クライアントPCの導入時期は個々に違っていた。また、一部のクライアントPCはメーカーのサポート切れが間近というタイミングもあり、貿易管理システムを含めたITシステム全体のリプレースをいかに効率よく行うかが大きな課題だったのだ。

「全部で、60台ぐらいのクライアントPCがありますが、つい最近買い替えた機種にはWindows7搭載機もあります。今回のリプレースを考える上で、世代が古いため新規導入しなければならないPCとそうでないPCが混在していたのが現実です」と語る関口氏。同社のクライアントPCは、貿易管理システムと連携しているが、リモートデスクトップ経由のアクセスとなる。また、日常的にスタッフが使うツールもMicrosoft Officeが中心となるので、それほど負荷が掛かる作業ではない。「買い替え対象のPC以外は、まだまだ使えるという感覚はありましたね」と関口氏は語る。

多くの企業がそうであるように、課題が生まれるたびにクライアントPCを刷新していくのはコスト負担が大きい。負荷の高い作業ならそれも仕方がないが、同社の日常的な作業を考えれば、現状維持でも問題は無いといえるだろう。しかし、「OSのサポート切れは切実な問題です。なんとか最低限のコストでOSをWindows7へ移行する手段を考えてみたのです」と関口氏が語るように、セキュリティの観点から、企業としてどうしても刷新が必要なケースも存在する。

効率よくSSDの種類を配置する

「最低限のコストでOSをWindows 7へ移行する手段」として関口氏が採用したのが、買い替え対象以外のクライアントPCのストレージをSSDへ換装し、OSを刷新するという方法だ。ここには2つの大きな狙いがあった。「一つは現在使っているプライマリディスクをそのままの状態で保管しておけること。もちろんバックアップは厳重に行ってからの作業になりますが、万が一Windows XP環境へ戻したくなった場合でも、ストレージを取り替えるだけなのですぐに復旧できます。また、業務をストップさせないためにも、インストールやアップデートに掛ける時間を最小限にすることもポイントでした。これを実現するにはSSDしか選択肢はありません」と関口氏。

迅速な復旧と、素早い交換作業。通常であれば、企業のITシステムの環境移行はそれなりの時間が掛かる。一方で同社は、結果的に60台中、27台のクライアントPCの環境移行を、業務の合間を縫って関口氏が一人で作業するという条件下にもかかわらず、わずか1ヶ月足らずで終えている。「移行作業においてSSDの効果は絶大でしたね。OSのインストールだけなら15分程度もあれば終わっていますから」と明るい表情で語る関口氏。

長田通商が導入したSSDは、サムスンの「Samsung SSD 840(250GB)」(以下、SSD 840)が10台と、「Samsung SSD 840 PRO(128GB)」(以下、SSD 840 PRO)が12台、他SSDが5台となっている。SSD選定時に関口氏がとった戦略が実にユニークだ。保証期間が5年と長いSSD 840 PROをデスクトップPCに、保証期間3年で容量が大きいSSD 840をノートPCに導入したのだ。

その理由について関口氏は、「デスクトップPCはセカンダリに容量の大きなHDDを簡単に増設できますし、スペック的な変更もそれほど頻繁に行いませんから、保証期間の長いものを。ノートPCに関しては基本的に本体にストレージを追加することはできないので、余裕を持ったディスクサイズのSSDにしました。また、ノートPCの場合、液晶のバックライトやバッテリーの経年劣化、落下による故障率の高さなどハードウェアとして長寿命とは言い難く、保証期間も短めで良いだろうという判断です」と語る。

OSの更新を行ったクライアントPC。ノートPC(写真左)にはSSD 840が、デスクトップPC(写真右)にはSSD 840 PROが、それぞれストレージとして採用されている。なお、ノートPCの内蔵HDDについては、HDDケースを用いることで外付けのストレージとして運用しているという。

デスクトップPCに採用されたSamsung SSD 840 PRO 128GB。デスクトップPCのCPUはIntel Core2Duo E8400(3.0GHz)で統一されているが、通常の業務範囲内であれば、数年前のスペックでも十分に対応可能だという。

Samsung SSD選定の理由は、要件に合ったコストとサポート体制

容量とサポートの面で、ノートPCとデスクトップPCそれぞれのストレージに求める要件が異なっていた同社だが、一方でクライアントPC一台あたりにかけられるコストは決まっていた。そこに対応できるSSDとしてSamsung SSDは採用されたという。

採用時、市場価格でSSD 840(250GB)とSSD 840 PRO(128GB)の価格差はそれほど無かったため、使われるコストはほぼ同等であった。しかし、保証期間とそれぞれの環境に合わせて製品を使い分けることで、容量への課題と、万が一のトラブル時の保証という問題を一度に解決する方法を見つけて実践したのである。また、万が一トラブルが発生した場合に国内にSamsung SSD専用のサポートセンターがある点も採用理由として大きかったという。

SSDの速度も体感できる快適な環境へ

OSの更新は、単なるOSの買い換えではなく、業務効率化の好機として取り上げられることが多い。長田通商で使われるクライアントPCのリプレースは、関口氏の知略もあって無事完了した。業務効率化という観点においても、「業務の性質もあって効率がどれぐらい上がったという測定はできませんが、移行後のアンケートをみると、ほとんどのユーザーがOSやアプリケーションの起動速度が上がったと喜んでいます」という関口氏のコメントから、同計画が、最小限のコストで最大限の効果を生んだリプレースであったことがうかがえる。

「ほとんどのユーザーがOSやアプリケーション起動速度の向上を喜んでいる」というコメントからは、PCの稼働効率と業務効率の改善の模様がみてとれる。

ドキュメント制作やクラウド経由でのシステムアクセスがメインであれば、HDDからSSDへ換装しても定量的な効果測定をするのは難しい。しかし、一番大事なのはソフトウェアの起動や終了などのレスポンスが速くなり、それを心地よいと各ユーザーが体感している部分だろう。これは快適度という測定しづらいものではあるが、社員のモチベーションを高める意味でも、好影響をもたらすはずだ。

実際にSSD導入を行ったデスクトップPCの「CrystalDiskMark 3.0.2f」テスト結果。左は換装前(HDD)で、右は換装後(SSD 840 PRO)。SATA2.0(3Gbps)での接続となるが、換装後の数値は理論値に近い値が出ており、性能面の向上は明らかだ。社員のモチベーションへの好影響も期待できる。

「次は貿易管理システムのリプレースです。クライアントPCを先にWindows 7へアップデートしてあるので、こちらもスムーズに導入できるはずです」と語る関口氏の表情は明るい。一般的に効果が見えづらいがため、思うように進まないケースも多々あるクライアントPCのSSD化という作業を、実に効果的に行った長田通商と関口氏。現在Windows XPのサポート切れ問題を抱えている企業にとって、大きなヒントを与えてくれる好例といえるだろう。優れたコスト感覚と、デバイスに対するバランス感覚で、見事にクライアントPC環境を改善させた長田通商と関口氏の今後に期待したい。

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