「新生FFXIV」奨励スペックを大幅に上回る前出のエントリークラスに対し5万円高い上位モデル「GA7J-G51/ZE」についてはどうか。

CPU、メモリなどの基本スペックはGA7J-C51/Eとほぼ同じ。マザーボードは、採用チップセットが異なり、当然、GA7J-G51/ZEのほうに上位版が搭載されている。またGA7J-G51/ZEにはメインストレージにSSDが採用されており、あらゆる処理で「待ち時間」が少ない。「新生FFXIV」では、エリア移動の際のローディングなどでそのスピードの違いが実感できるはずだ。

そして、GA7J-C51/Eからの最大の違いはGPU(グラフィック機能)。GA7J-G51/ZEでは、NVIDIAの上位クラスのGPUであるGeForce GTX 770を搭載している。GTX 770のSPの数は1536基。ちょうどGA7J-C51/Eに搭載されていたGeForce GTX 650 Tiの2倍だ。ほかにもROP数は8基、メモリバスは64ビット多い。さらにグラフィックスメモリもより高速なものが採用されている。

GA7J-G51/ZEでは「標準品質(デスクトップPC)」「最高品質」ともにEX1GA7J-C51/Eの約2倍のスコアになった。細かな点でGA7J-G51/ZEのスペックはGA7J-C51/Eよりも上だが、ここまでスコアに差が出たのは、やはりGPUの違いだろう。何より驚かされるのは、GA7J-C51/Eでは「標準品質」で出したスコアとほぼ同等のスコアを、EX2GA7J-G51/ZEでは「最高品質」で出せているという点。GPUの理論性能比に近いスコアが出ているのが興味深い。

実際に、「新生FFXIV」をプレイしてみたが、「標準品質(デスクトップPC)」ではいうまでもなし。常に60fpsでプレイが可能。感動が大きかったのは、「最高品質」で常にフレームレートが60fpsを下回らないということ(VSYNC=ON)。GA7J-C51/Eでの「最高品質」では、30fpsくらいまで落ち込んでいたパノラマビュー的な視界や、無数のキャラクターがひしめくようなシーンでも、60fpsを完璧にキープできている。確かに一度「最高品質」でこのスムーズさを味わってしまうと、クセになってしまうかもしれない。

おわりに

TSUKUMOの協力のもと、「新生FFXIV」のプレイを想定し、2機種のPCを引き合いに出したが、10万円台のエントリークラスにカテゴライズされるGA7J-C51/Eでも「最高品質」で30fpsのプレイができてしまうことに驚きを覚えた人も多いのではないだろうか。そして、GA7J-C51/Eより5万円高いGA7J-G51/ZEでは「最高品質」で60fpsのプレイできてしまう事実も、PCを買い替えて「新生FFXIV」に臨む人にとって参考になったのではないだろうか。また今回試用した実機を販売しているTSUKUMOのG-GEARシリーズには、豊富なBTOメニューが用意されており、「新生FFXIV」推奨パソコンはもちろん、自分のニーズにピッタリなマシンを探すことができる最適な環境が用意されている。

「新生FFXIV」に込められた映像体験を100%享受したいのならば、著者としてはPC版のほうをオススメしたいし、いまやそれは10万円前後の投資で実現する。もっとも、冒頭にも触れたが、「新生FFXIV」のゲーム体験を享受するのであれば、PS3版の利用は手軽な選択肢といえる。いずれにしても、ゲーム面でも映像面でも期待値を超える「新生FFXIV」を、PS3もしくはPCにて、まずはプレイしてみてはいかがだろうか。(トライゼット 西川善司)

・「ファイナルファンタジーXIV: 新生エオルゼア ベンチマーク キャラクター編」の実施・検証は編集部が独自に行っております。

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