カスタムPCストームの特徴であるBTOメニューをチェックしてみよう。前述のとおり、CPUはCore i3-2120だが、3.40GHz駆動のCore i3-2130にグレードアップ可能。この2つのCPUはTDP65Wだが、TDP35Wとより熱電力設計が抑えられたCore i3-2120T(2.60GHz)をチョイスすることができる。マザーボードはインテルH61エクスプレスを搭載したものが標準だが、H77、Z77を搭載したマザーに変更可能だ。だが、SATA6Gbps/秒対応ポートのデバイスを使いたい、などの理由がなければ標準のままでOKだろう。
OSを搭載した状態でオーダーするのが無難
さて、カスタムPCストームの製品は、最小構成ではOSの価格が含まれていない。自分でOSを導入できるスキルの高いユーザーにも対応するためだが、Storm Desk MiniではOSをプリインストールした状態で出荷してもらったほうがよいだろう。というのも、同機は光ドライブが標準で搭載されていないため。BTOメニューでスリム型光ドライブをオーダーできるのだが、その場合、このケースの特徴ともいえる左サイドの92mmファンと排他利用になってしまうのだ。OSのインストールのためだけに光ドライブをチョイスし、OSを導入したら92mmファンと換装するというのは、少しムダに感じる。ならば、最初からOSをオーダーしようという理屈だ。
予算に余裕があるのならば、SSDをシステムディスクにしてオーダーするのもありだ。手元にSATA接続の光ドライブがあれば、あとからSSDを増設しOSをインストールすることも容易だが、ない場合はそうもいかない。増設時に苦労するよりかは、あらかじめオーダーしておいたほうがスマートだろう。
豊富な姉妹機! 常時稼働サーバー用途に最適なモデルもあり
さて、試用機はCore i3-2120を採用した、コストパフォーマンスを重視した製品だが、Storm Desk Miniにはさまざまな姉妹機が用意されている。よりパフォーマンスを求めるユーザーならCore i5 3450S(2.80GHz、最大3.50GHz)ベースにしたStorm Desk Mini ST-CI5や、Core i7-3770S(3.10GHz、最大3.90GHz)をベースにしたStorm Desk Mini ST-CI7を選ぶとよいだろう。これらは、登場したばかりのIvyBridgeなので、最新アーキテクチャを求めるユーザーにも最適だ。また、小型デスクトップには、常時稼働サーバーとしての役割を求めるユーザーも少なからずいるが、そうしたニーズに応えられるモデルも用意されている。Storm Desk Mini ST-Xは、CPUにIvyBridgeのXeon E3-1265LV2(2.50GHz、最大3.50GHz)を搭載。このCPUは、TDP45Wと熱電力設計が低く、常時稼働サーバーとして最適だ。さらに低消費電力なファイルサーバーなどを求めるユーザーには、TDP10WのAtom D2700(2.13GHz)を採用したStorm Desk Mini ST-D2700もある。
いずれにせよ、ひとつの筐体にこれほどのCPUラインナップを持つBTOメーカーはまれで、これこそカスタムPCストームの真骨頂といえる。メインやサブで使う小型PCを求めているユーザー、常時稼働サーバーを求めているユーザーは、Storm Desk Miniをチェックしてみてはいかがだろうか。
試用機詳細スペック | 型番 | ST-CI3 |
---|---|
CPU | Core i3-2120(3.30GHz) |
チップセット | インテルH61エクスプレス |
メモリ | 2GB(DDR3 1333、最大8GB) |
ハードディスク | 500GB(シリアルATA) |
サウンド | HDオーディオ |
LAN | 1000BASE-T |
電源ユニットPCケース | ケース標準搭載160W (EX1/567TM) |
OS | オプション |
直販価格 | 32,550円~(7月下旬現在) |
(マイナビニュース広告企画)