それではここから、XPSシリーズのオススメ構成を紹介していこう。カスタマイズの方向性は、XPS 14が「モバイル用途の利便性を保ちつつ動画を楽しみたい人向け」、XPS 15が「作業効率とエンタテインメント性能を両立したい人向け」、XPS 17が「映画視聴からオリジナルムービーの編集までエンタテインメントを満喫したい人向け」としてみた。

XPS 14

XPS 14は、XPSシリーズの中でも一番持ち歩きやすいモデルのため、標準で備える高いグラフィック性能を活かしながらモバイル向けの機能強化を図っていく。

XPS 14

まず注目したいのがストレージだ。XPS 14は標準で500GBのHDD(SATA、7200rpm)を搭載しているが、ここはあえて起動スピードを優先させるべく256GBのSSDを選択する。予算的にはプラス66,675円と、高めに感じるかもしれない。しかし、このSSDで得られるレスポンスは一度味わったら手放せない。同時に低消費電力化と軽量化が図れるのも見逃せない点といえる。

また、外出先でのネットワーク接続を最適化するべくワイヤレスLANをIEEE802.11b/g/nからIEEE802.11a/b/g/nに変更(+1,050円)したほか、ワイヤレスマウスなど周辺機器の利用に便利なBluetooth機能も追加(+2,100円)した。

ちなみに、バッテリーはプラス2,100円で9セル仕様も選択が可能。今回は持ち運び時の重量を考えて外したが、長時間駆動が多い場合は追加しても良いだろう。

「XPS 14」の主なスペック

ベーシックパッケージ 追加したオプション
CPU Intel Core i5-460M(2.53GHz) -
メモリ DDR3-SDRAM 4GB -
ストレージ 500GB SATA HDD 250GB SSD
グラフィックス NVIDIA GeForce GT 420M 1GB -
光学ドライブ DVDスーパーマルチドライブ -
ディスプレイ 14型TFT WXGA(1,366×768)光沢液晶 -
OS Windows 7 Home Premium 64ビット版 -
ワイヤレスネットワーク IEEE802.11b/g/n IEEE802.11a/b/g/n、Bluetooth
価格 79,980円(12月8日現在) 149,805円(12月8日現在)

XPS 15

XPS 15では、マルチタスクもストレスなくこなせるようにIntel Core i7-740QM(1.73GHz)が標準搭載された「高速プロセッサー搭載ブルーレイパッケージ」を選択した。単純にCPUだけで考えれば「プレミアムパッケージ」でカスタマイズするか、「高速プロセッサー搭載パッケージ」を選べば良いのだが、ここではBDドライブも大きなポイント。実はこのXPS 15、XPSシリーズで最大解像度を誇る1,920×1,080ドットの液晶が用意されているのだ。これにより効率的な作業が行えるのはもちろん、映画などのブルーレイタイトルを視聴するのに最適な環境が構築できるわけだ。

このパッケージは既に十分な基本スペックを備えているので、あとは作業の合間に気分転換ができる内蔵地デジチューナー(+5,250円)と、移動時も十分な駆動時間が確保できる9セルバッテリー(+2,100円)を追加。オーソドックスではあるが、XPS 15の魅力をフルに引き出す仕様といえるだろう。

「XPS 15」の主なスペック

高速プロセッサー搭載ブルーレイパッケージ 追加したオプション
CPU Intel Core i7-740QM(1.73GHz) -
メモリ DDR3-SDRAM 4GB -
ストレージ 640GB SATA HDD -
グラフィックス NVIDIA GeForce GT 435M 2GB -
光学ドライブ Blu-ray Discドライブ -
ディスプレイ 15.6型 TFT WXGA(1,366×768)光沢液晶 15.6型 TFT Full HD(1,920×1,080)光沢液晶
OS Windows 7 Home Premium 64ビット版 -
TVチューナー なし 内蔵地上デジタル放送TVチューナー
バッテリ 6セルバッテリ 9セルバッテリ
価格 109,980円(12月8日現在) 130,980円(12月8日現在)

XPS 17

XPS 17でベースに選んだのは、最初からXPSシリーズ最高のグラフィックスであるNVIDIA GeForce GT 445M(3GB)を搭載した「高速プロセッサ搭載パッケージ」だ。動画の視聴だけでなく編集作業も考慮して、メモリを標準の4GBから8GB(+21,000円)までアップ。また、大容量ファイルが扱えるようにHDDも500GBから1TB(+12,600円)に増加してある。

光学ドライブに関しては、高画質なブルーレイタイトルの視聴およびディスクへの記録が行えるよう、DVDスーパーマルチドライブからBDドライブへと変更(+21,000円)。さらに、内蔵地デジチューナー(+5,250円)を追加すれば、圧倒的なパフォーマンスを誇るエンタテインメントノートPCの完成だ。

「XPS 17」の主なスペック

高速プロセッサー搭載パッケージ 追加したオプション
CPU Intel Core i7-740QM(1.73GHz) -
メモリ DDR3-SDRAM 4GB DDR3-SDRAM 8GB
ストレージ 500GB SATA HDD 1TB SATA HDD
グラフィックス NVIDIA GeForce GT 445M 3GB -
光学ドライブ DVDスーパーマルチドライブ Blu-ray Discドライブ
ディスプレイ 17.3型 TFT HD+(1,600×900)光沢液晶 -
OS Windows 7 Home Premium 64ビット版 -
TVチューナー なし 内蔵地上デジタル放送TVチューナー
価格 109,980円(12月8日現在) 169,830円(12月8日現在)

このように、XPSシリーズはモバイル重視から動画編集用途まで、エンタテインメントに関するさまざまなニーズを満たしてくれるラインナップがそろっている。その幅はカスタマイズによってさらに広がるので、ぜひ自分の手で好みの1台を作り上げていただきたい。

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