ビジネス変化に柔軟に対応するための"アジャイルによる企業変革"とは?

[2019/01/08 10:00]齋藤公二 ブックマーク ブックマーク

ソリューション

ガートナー ジャパンは11月12日~14日、「Gartner Symposium/ITxpo 2018」を開催した。本稿では、ガートナー シニア ディレクター アナリストの片山治利氏のセッション「アジャイル・トランスフォーメーションを成功に導く5つの施策」の模様をレポートする。

企業におけるアジャイルの”今”

「アジャイルへの関心が高まっています。その背景にあるのはVUCAと呼ばれる時代のトレンドです。Volalitiy(変動性)、Uncertainly(不確実性)、Complexity(複雑性)、Ambiguity(曖昧性)のなかでいかにビジネスを進めるか。そのなかではアジャイルによる企業変革が欠かせないと考えられるようになったのです」

片山氏は講演の冒頭こう語り、「アジャイル・トランスフォーメーション」をいかに推進し、企業に定着させるかが企業の存亡を左右するようになってきたことを強調した。

ガートナー シニア ディレクター アナリストの片山治利氏

片山氏によると、アジャイル・トランスフォーメーションとは、「組織体制/制度が整備され、アジャイル開発が社内に定着している状態で、不確実なビジネス環境の変化にビジネス部門、IT部門が機敏かつ柔軟に対応できている状態」のことを指すという。

こうした状態に進むために企業は何をすべきか。片山氏は「アジャイル・トランスフォーメーションの方向性」「アジャイル・トランスフォーメーションを成功させる5つの施策」「アジャイル・トランスフォーメーションの先行取り組み事例」という3つの観点から論を進めた。

まず、アジャイル開発を取り巻く現状としては、ガートナーが2018年5月に行った調査を挙げながら「日本でアジャイル開発を『採用中』『採用予定あり』という企業は3割超」「2000人以上の大企業では『採用中』『採用予定』ありはほぼ7割」と関心が高まっていることを紹介した。

ガートナーが示すハイプ・サイクルを見ても「プロジェクト指向のアジャイル開発方法論」が幻滅期から啓蒙活動期へ抜けようとしている一方、「エンタープライズ規模のアジャイル開発」は黎明期からピーク期に向かって上昇中というポジションにある。

組織的なアジャイル開発への取り組みは、まだこれから/出典:ガートナー(2018年11月)

これを踏まえた上で、片山氏は、エンタープライズで高まるアジャイル開発へのアプローチについて「アジャイル・トランスフォーメーションを考える視点はいくつかある」と説明する。

「開発の成熟度で考えると、レベル1の場当たり的な採用から、反復可能、定着化と進み、最終的にはレベル5の継続的デリバリの実践といったように成熟させていくことが望まれます。また、『モード1』『モード2』というペースレイヤで考えると、アジャイル開発は、モード2の革新システムや差別化システムへ適用していくことになります」(片山氏)

※ 本記事は掲載時点の情報であり、最新のものとは異なる場合がございます。予めご了承ください。

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