レッドハットは9月12日、ANAセールスがビジネスルール管理システム「Red Hat JBoss BRMS」を採用したと発表した。

ANAセールスでは、国内旅行・海外旅行のパッケージツアーブランド「ANA スカイホリデー」「ANA ハローツアー」など、自社旅行商品の企画・販売を行っている。旅行商品は、さまざまな要素によって価格が変動するため、設定する旅行代金の検討・作成業務は膨大な作業量となる。

同社では、国内で年間約44,000コースの旅行代金の作成業務をスプレッドシートを使った手作業で行っており、加えてそれらのフォーマットの統一が難しいことから、作業がチーム・担当者ごとに属人化してしまい、スキル継承や人材移動が困難な点や、人為的なミスの発生が課題となっていた。

これを解決するものとして、ANAのセールスはRed Hat JBoss BRMSを導入。属人化していた業務プロセスをルールに合わせて自動化したことにより、プロセスの標準化、作業の平準化が実現し、20～40%の作業時間の削減につながったという。

また、プロセスの標準化によって価格作成作業に関連するスキルを継承しやすくなり、効率的な人員配置が可能となったとしている。