説明書を読まなくても使い方がわかるのが、iPhoneの魅力であり強みです。しかし、知っているつもりが正しく理解していないこともあるはず。このコーナーでは、そんな「いまさら聞けないiPhoneのなぜ」をわかりやすく解説します。今回は、『忙しいときやってきた「キャリア設定アップデート」をどうする?』という質問に答えます。

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iPhoneの画面に突然現れる、「キャリア設定アップデート」というダイアログ。これは、携帯電話会社(キャリア)の設定を更新(アップデート)する目的で、ソフトバンク、au/KDDI、NTTドコモが配布するアップデータの一種です。通話品質に関するデータや基地局の情報、テザリングなど各種サービスに関する設定情報が含まれているため、これを適用するとiPhoneの通信環境が改善されます。

キャリア設定アップデートは、Appleが配布するiOSのシステムアップデートとは異なりデータ量は少なめで、作業が一瞬で完了することさえあります。多くの場合システムの再起動は必要ありませんが、通信に関わる標準装備アプリのアップデートが含まれることもあるため、そのときは画面の指示に従い作業しましょう。

しかし、データ量が多いか少ないか、再起動が必要かどうかは、ダイアログを見ただけではわかりません。取り込み中にシステムの再起動をかけてしまう可能性もあるため、ダイアログが表示され次第「アップデート」ボタンをタップするのは考えものです。手が離せないとき、確実にiPhoneを使える状態にしておきたいときは、「今はしない」ボタンのほうをタップして、余裕があるときにアップデートしたほうがいいでしょう。

「今はしない」を選択したキャリア設定アップデートは、『設定』→「一般」→「情報」の順に画面を開くと、ダイアログを再表示できます。この方法を使えば、忙しいとき突然やってきたキャリア設定アップデートを適用するかどうか迷う、ということはなくなりますよ。

写真で解説

こちらの忙しさに関係なく突然やってくる「キャリア設定アップデート」。適用したものかどうか、迷った経験を持つユーザは多いはず

「今はしない」を選択したキャリア設定アップデートは、『情報』画面を開けばいつでも再表示できます