NECから10.1型のピュアタブレット端末「LaVie Tab W」が登場した。LaVieシリーズのWindows搭載ピュアタブレットは、2011年秋に登場したAtom搭載タブレット「LaVie Touch」以来、約2年ぶりの登場だ。
薄型軽量ボディにWindows 8の32bit版を搭載しており、PC用の周辺機器やソフトウェアをそのまま使用できる。またタッチ操作に加え、付属のデジタイザーペンによる操作にも対応しており、手書きメモやお絵描きが手軽に楽しめるのも特長だ。
ラインナップは本体のみのモデル「TW710/M1S」と、スタンド機能付きのBluetoothキーボード付属モデル「TW710/M2S」の2モデルで、違いはキーボードの有無のみ。今回はBluetoothキーボード付きの「TW710/M2S」試用機を借りることができたため、早速、外観の特長やパフォーマンス、使い勝手などを紹介していこう。
■主な仕様 [製品名] LaVie Tab W(TW710/M2S) [CPU] Intel Atom Z2760(1.50GHz) [メモリ] 2GB [ストレージ] 64GB [光学ドライブ] なし [ディスプレイ] 10.1型ワイド液晶(1,366×768ドット) [サイズ/重量] W262.6×D164×H9.8mm/約590g(付属キーボード約353g) [バッテリ駆動時間] 約10時間(Wi-Fi接続時) [OS] Windows 8 32bit [店頭予想価格] 99,800円前後
B5サイズに10.1型の液晶を搭載
NECから登場した「LaVie Tab W」は、タッチ操作を前提に設計されたピュアタブレット端末。本体にキーボードは搭載されていないが、スタンドとしても使える専用Bluetoothキーボードが付属するモデルが用意されており、併用すればノートPCライクな使い方ができる。
本体サイズはW262.6×D164×H9.8mmで、重量は約590g。付属のキーボードはW262.6×D164.6×H9.5mm、重量約353gとなっており、両方合わせても1kgに満たない。ちなみに、本体とキーボードはどちらもフラットな形状で、ピッタリ重ね合わせることができる。キーボードの周囲にはゴム製の緩衝材があり、重ね合わせてもキートップが本体に直接接触せず、傷つく心配は少ない。キーボードを一緒に持ち運ぶ機会が多いユーザーにはありがたい仕様だ。
キーボードは、Windows操作用のショートカットキーやファンクションキー、スクロール用ボタンやクリックボタンなどを搭載。なお、タッチパッドは省かれ、代わりに丸型のポインティングデバイスをキーボード中央に備えている。
ディスプレイは10.1型ワイドのIPS液晶で、解像度は1,366×768ドット。10.1型クラスでも視野角の広いIPS方式のため、斜め横や上から見ても色の変化が少なく見やすい表示だ。色再現性も良く、グラデーションも非常にきれいに感じられる。
ちなみに、このディスプレイの保護ガラスには一般的なガラスの6倍という高い強度を持つ「ドラゴントレイル」が採用されており、衝撃や傷に強いのが特長。持ち運ぶ機会が多い製品だけに、破損の心配が少ないのは大きなメリットだろう。
液晶ディスプレイは10.1型ワイドのLED液晶で、解像度は1,366×768ドット。昨今は高解像度タブレットが主流のため、解像度は多少物足りない気もする |
IPS液晶は視野角の広さが特徴。斜め横や上から見ても色の変化が少ない。なお、ガラスは強化ガラス「ドラゴントレイル」を採用 |
インタフェースは、USB2.0、miniHDMI出力端子、マイク/ヘッドフォン兼用端子、microSDメモリカードスロットがそれぞれ1基ずつ搭載されている。また、GPSや加速度、地磁気、ジャイロ、照度などのセンサーも内蔵する。USB 3.0が非搭載など、端子類はノートPCとして見ると少し物足りないが、薄型軽量をうたうタブレット端末として見れば必要最低限に絞ったとも言える。
なお、本体左上にはデジタイザーペンが収納されており、スライドさせて簡単に取り出すことができる。電池レスでシンプルな外見だが、1,024段階の筆圧感知に対応するなど性能は本格的だ。なお、本機はこのペン操作(タッチ操作)に対応したアプリを数種類プリインストールしており、本稿でも写真編集アプリや手書きノートアプリを試している(詳細は後述)。
このほか、本体には8Mピクセルの背面カメラと2Mピクセルの前面カメラ、ボリューム調節ボタン、回転ロックボタン、Windowsボタンなどが搭載されている。
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