リリース当初は駅がパチンコ店として表示されたり、空港が製紙会社の工場に見えたり、といった問題が多数報告されていたiOS 6の「マップ」。地図データそのものの問題というよりは、建造物の位置を地図上に配置するなど「データの扱い」に問題を抱えていたと考えられる。2013年3月のアップデートにより、それら致命的な問題の大部分は解消され、マップアプリとしての信頼性を回復しつつある。
地図の表示精度に問題がなくなると見えてくるのが、「マップ」の地図ビューアとしての機能の高さだ。ベクターグラフィックス(点座標とそれを結ぶ線の集まり)として描画されるため、スムーズな拡大縮小が可能なうえ、ビットマップに比べ少ないデータ量で描画できる。東京や大阪などの大都市では、市街地の建築物は3D表示に対応している。
もうひとつ、マップ上を3Dビューで眺める「Flyover」という機能も用意されている。上空を飛んでいるかのように都市を鳥瞰でき、しかもあらゆる角度から眺めることが可能だ。ニューヨークやロサンゼルス、Apple本社周辺(クパチーノ)など世界の十数都市に対応しており、つかの間の空中散歩を楽しめる。
2013年6月現在、残念ながら日本にFlyoverがサポートする都市は存在しないが、富士山近郊は表示できる。晴れて世界遺産に登録かなった富士山を、Flyoverで空から眺めてみるのもまた一興だ。
操作手順をカンタン解説
(提供:iPad iPhone Wire) |