NECの2010年秋冬モデル発表会、3D対応モデルの出荷倍増を目指す

NECは13日、同社の個人向けPC、デスクトップPC「VALUESTAR」シリーズとノートPC「LaVie」シリーズの2010年秋冬モデルを7タイプ49モデル発表した。東京都内で開催された発表会をレポートする。

2010年秋冬モデルのおもなポイントは、3D立体視に対応したモデルの拡充、テレビ機能の強化、スペックの底上げ、リモートコントロールソフト「Luiリモートスクリーン」の機能アップなどだ。詳細は以下の記事で紹介している。

NEC、デザイン一新で偏光板式3Dモデルも用意した「VALUESTAR W」秋冬モデル

NEC、スマートな新デザインにLED液晶を搭載した「VALUESTAR N」秋冬モデル

NEC、アクティブシャッター式3D対応機も用意した「VALUESTAR L」秋冬モデル

NEC、テンキー付新キーボード搭載の15.6/16型ノート「LaVie L」秋冬モデル

NEC、CPUを強化した15.6型のシンプルノート「LaVie S」2010年秋冬モデル

NEC、全モデルにLバッテリとWiMAX搭載の13.3型ノート「LaVie M」秋冬モデル

NEC、デザインを一新した10.1型ミニノート「LaVie Light」秋冬モデル

冒頭で市場背景や新モデルの説明を行ったのは、NECパーソナルプロダクツ 商品企画開発本部 本部長代理 渡邉敏博氏。

市場の背景については、まずネットブックにカテゴライズされるノートPCが前年比の約半分と落ち込んでいるが、PC全体で見れば前年比で約120%の伸張、ネットブックを除けば約140%の伸びを見せているという。市場のトレンドとしては、以下の3点が示された。

1. 「3D元年」。3D立体視が本格的に立ち上がり、これから年末に向けて3D対応コンテンツが増えていく。

2. 「テレビ放送のデジタル化」。アナログ停波が近づき、PCにおいてもデジタルテレビ需要が盛り上がる。

3. 「複数台所有」。PCが"生活必需品"の1つになったことで、家庭や個人で複数台のPCを使うようになっている。

今回の新モデルも、上記を基本的なコンセプトとした機能設計や強化が図られている。

とくに3D立体視に対応したモデルは、従来の1モデルから3モデルに増強。3D立体視の方式も「選べる3D」をテーマに偏光板方式とアクティブシャッター方式の2モデルを用意し、ユーザーが選べるようになった。「3D立体視は一般の認知度が高まり、対応コンテンツもこれからどんどん増えていく。従来の3D対応モデルはNECのデスクトップPC全体で4%ほどの売れ行きだったが、2010年秋冬モデルでは倍増から10%を目標にしたい」(渡邉氏)。