シャオミのスマートフォンの中でもコスパを追求したモデルが「Redmi」シリーズですが、安さだけが魅力ではありません。最新モデルの「Redmi Note 13 Pro+」は高画質なカメラを搭載し、ファッション性の高いデザインを採用した見た目にもこだわるスマートフォンです。

  • シャオミの「Redmi Note 13 Pro+」

Redmi Note 13 Pro+は現在中国で販売中、価格は1,999元(約4万1,000円)です。メインカメラは2億画素。チップセットはミドルハイレンジ向けのメディアテックDimensity 7200 Ultraを搭載、バッテリーは5,000mAhで120Wの超急速充電に対応、19分で満充電が可能です。価格を考えるとなかなかのスペックを誇ります。

  • 4万円のミドルハイレンジモデル

本体デザインはベーシックなホワイトとブラックに加え、4色のレザー調素材を組み合わせたボディーも提供されます。いわゆるビーガンレザーですが、色の調整は100回以上、陰影調整は20回行ったというこだわりのカラーで、まるでファッションアイテムのように微妙な色彩にこだわった素材を貼り合わせています。

  • 細かい色調整を行って4色のカラーが生み出された

この独特の配色には中国語で「浅夢空間」という名前が付けられています。淡い色合いからなんとなく想像がつきそうですが、ケースをつけずに使い、さりげなく見せびらかしたくなるような色合いではないでしょうか。本体の肌触りも良くケースを装着せずに使っても滑らせて落してしまうこともなさそうです。

  • 思わず人に見せたくなるデザインだ

また特別モデルとして日本のファッションブランド「A BATHING APE」とコラボしたモデルも販売されます。シャオミは過去にも様々な日本のブランドやキャラクターとコラボしていますが、ファッションブランドとの提携は初めてかもしれません。

  • A BATHING APEモデル

このA BATHING APEモデルは専用パッケージに専用ケースや充電器、さらにカードなどブランドの世界観をスマートフォンでしっかりと表現しています。

  • パッケージや付属品も魅力的だ

なお両者のコラボはスマートフォンだけではなくワイヤレスイヤホン「Redmi Buds 5」モデルもあります。こちらは229元、約4,700円です。

  • Redmi Buds 5のA BATHING APEモデルもある

さてRedmi Note Pro+という製品名からわかるように、一つ下のモデルとして「Redmi Note 13 Pro」も存在します。ディスプレイサイズは同じ6.67インチ2,712x1,220ピクセル、カメラも2億画素+800万画素超広角+200万画素マクロは同等。バッテリーが5,100mAh、67W充電、チップセットもクアルコムのSnapdragon 7s Gen 2とややスペックを落としています。その分価格は1,499元(約3万1,000円)とさらに安く抑えました。なおRedmi Note 13 Proにも浅夢空間のカラバリがありますが、レザーではなくカメラ周りのガラス仕上げ部分の色パターンを変えています。

  • スペックを落としたRedmi Note 13 Proの浅夢空間モデル

それにしても3万円のRedmi Note 13 Proも2億画素カメラを搭載するとは、もはや「億画素」カメラは特別なものではなくなったということを感じさせます。但し一概に画素数が上がれば高性能というわけではありません。たとえば日本でも発売されるカメラ強化モデル「Xiaomi 13T Pro」のメインカメラは5,000万画素ですが、センサーサイズは1/1.28インチ、F値はf/1.9-2.2です。

  • 5,000万画素カメラの高性能カメラフォン「Xiaomi 13 Pro」

一方、Redmi Note 13 Pro+のカメラは2億画素、センサーは1/1.4インチ、F値はf/1.65です。Xiaomi 13T Proよりもサイズは小さく、F値も暗いセンサーを搭載しているわけです。2億画素とはいえ、こちらのセンサーのほうが部材コストは低いのでしょう。とはいえ2億画素であれば複数の画素をまとめて1画素として使うピクセルビニングにより暗所撮影や細かいディテールの表現もうまく処理できます。価格を抑えつつもカメラ性能を高めるという点で、中級クラスのスマートフォンが2億画素カメラを搭載する意味は十分にあるわけです。

  • 2億画素カメラは中級モデルでは当たり前のものになる

日本では「機能も、見た目も、ちょい上スマホ」という「Redmi 12 5G」も発売になりますが、高性能モデルとなるXiaomi 13Tとの価格差が気になるところ。両者の間を埋めるスペックのモデルとしてRedmi Note 13 Pro+、あるいはRedmi Note 13 Proはちょうどいい製品にも見えてきます。限定台数でRedmi Note 13 Pro+のA BATHING APEモデルをぜひ日本でも出してほしいものです。

  • 日本にもちょうどいいスペックのRedmi Note 13 Pro+