ZTE関連会社のNubiaが販売する「REDMAGIC 6s Pro」はチップセットにSnapdragon 888+を搭載し「光る」空冷式ファンも内蔵した本格的なゲーミングスマートフォン。日本でも販売されます。ゲーミングスマートフォンはシャオミ関連会社が出す「Black Shark」、レノボの「Legion」、また台湾ASUSの「ROG Phone」がメジャーどころで、NubiaとしてはREDMAGICシリーズで競争に打ち勝とうとしています。
そのREDMAGIC 6s Proに外観も楽しいスペシャル仕上げの製品が中国国内で登場しました。「REDMAGIC 6s Pro 迷彩版」です。オリジナルのREDMAGIC 6s Proには背面全体が透明ボディーのバリエーションがありますが、こちらは右半分を迷彩色仕上げにしています。さらにパッケージも軍隊仕様のような迷彩色の大型BOXが付属、アクセサリ類もすべて迷彩色という本格的なものです。
スマートフォンを買った後、パッケージは捨ててしまう人が多いかもしれません。将来中古で下取りしてもらうために保存している人もいると思いますが、パッケージは意外と場所をとるものです。最近のiPhoneのように充電器付属を廃止してパッケージを小さくした製品も増えているので、箱の保存も以前よりも邪魔にはならなくなりつつあります。
ところがREDMAGIC 6s Pro 迷彩版のパッケージは逆に大きく目立つもので、あえてインテリアとして部屋に飾っておきたくなるものになっています。ゲーマーの人だけではなく、サバイバルゲームを楽しむ人も思わず欲しくなってしまうのではないでしょうか?
付属のアクセサリを見てみましょう。まずスマートフォンのケースは誰でもわかるもの。緑色のケーブルはUSBケーブル。直方体の箱はモバイルバッテリーで、120Wの大出力に対応。わずか18分でバッテリーを満充電にできるほか、PD対応でノートPCなどの充電にも使えます。楕円状のものは小型ワイヤレスヘッドホン、さらに羽と2つのライトが見えるものはデュアルファンを搭載しクリップ式で背面に装着できるスマートフォンクーラーです。このようにREDMAGIC 6s Pro迷彩版は充実のアクセサリが付属するだけではなく、すべてが迷彩仕様という本気で作られた製品なのです。
なお本体のメモリ構成はRAM18GB+ROM512GBと大容量、6,999元(約12万5,000円)の価格も納得いくものでしょう。
さらにそれだけではなく、REDMAGIC 6s Pro 迷彩版のオンライン購入ページも細かい部分にこだわった作りになっています。製品名や「仕様」といった文字、購入ボタンなどもすべて迷彩色(緑色)なのです。このページを開いた瞬間から物欲が沸いてしまいそうです。
このように細部まで凝った限定モデルは他の中国メーカーも様々な製品を展開してきました。中でもOPPOは「ガンダム」「エヴァンゲリオン」「名探偵コナン」など日本のキャラクターとコラボした製品などを数多く出してきました。最近は「コダック」と提携したカメラフォン「Find X3 Pro」の限定モデルを出しており、カメラバッグのようなパッケージが付属します。
このような製品が次々と出てきたことからも分かるでしょう、今や中国の消費者の目は肥えています。雑な仕上げではなくメーカーの本気度が見える製品のみが消費者の気を引くことができるのです。Nubiaもそれを理解したうえで、本気の迷彩色モデルを発売したのでしょう。
さてREDMAGICのライバルであるBlack Sharkからも限定モデルが登場しました。OPPOに引き続きガンダムとのコラボモデルで、これも中国限定販売品です。チップセットにSnapdragon 870を搭載したミドルハイレンジモデルで価格は3,499元(約6万3,000円)。
こちらにもケース、充電器、ヘッドフォン、スマートフォンクーラーなどやはり充実のアクセサリが付属、すべてガンダムカラーになっています。しかもBlack Sharkはこれらのアクセサリの別売もします。中でも有用なのはスマートフォンクーラーで、実はMagSafeに対応したマグネット貼り付けタイプ。ガンダム好きなiPhone 12/13ユーザーはこのクーラーだけを購入できるのです。
ゲーミングスマートフォンを購入したいという層は、自分の持つスマートフォンにもこだわりを持っていることでしょう。そう考えるとゲーミングスマートフォンの限定仕様やコラボモデルはターゲットユーザーの満足度を高めてくれる製品と言えそうです。もしかすると数年後は、中国の家電量販店のスマートフォン販売コーナーに行くと、この手のスペシャルパッケージが並ぶ壮観な光景が当たり前のものになっているかもしれません。