エルメスの革製カバーも登場し、一気に注目度を集めているデバイスがAppleのスマートタグ「AirTag」。カバンなどに取り付け、紛失したときでもiPhoneから場所を特定できるトラッキングデバイスです。この手のデバイスはすでにいくつかのメーカーが販売しており、日本では「MAMORIO」などが有名ですが、利用者の数はまだあまり多くありません。AirTagはスマートフォンを展開するメーカーの純正品ということもあり、トラッキングデバイスに興味を持つ消費者を増やすでしょう。

このトラッキングデバイスはApple以外のメーカーも展開を測っています。実はサムスンは今年1月に「Galaxy SmartTag」を発表しており、すでに海外で販売中です。バッテリーはAirTagと同じボタン電池「CR2032」を利用、約300日間使い続けることができます。

  • サムスンのトラッキングデバイス「Galaxy SmartTag」

Galaxy SmartTagはBluetoothを使ってスマートフォンと接続。サムスンのスマートホーム・IoTアプリ「SmartThings」を使い、他のIoT機器と同じアプリから利用できます。アプリからGalaxy SmartTag(個別に名前を付けることが可能)を探すと、タグ本体からビープ音が鳴ります。またGalaxy SmartTagをつけたカバンなどを遠くに置き忘れた場合、AirTagのように他のGalaxyスマートフォンを経由して居場所を発見することもできるとのこと。

  • SmartThingsアプリからGalaxy SmartTagの位置を確認可能

Galaxy SmartTagにはボタンも搭載されており、そのボタンを押すと、ペアリングしていたGalaxyスマートフォンのスピーカーから音が鳴ります。つまりスマートフォンを探す機能も持っているのです。部屋の中でスマートフォンをすぐ失くしてしまう人には便利な機能と言えるでしょう。

  • 本体の「Galaxy SmartTag」部分がボタン。長押しするとスマートフォンの音を鳴らす

またAirTagにないもう一つの機能として、Galaxy SmartTagボタンを押して家電の操作ができます。SmartThingsアプリに接続されているエアコンや自走式掃除機の電源をON/OFFする、といったことがGalaxy SmartTagのボタンで行えるのです。このあたりは家電メーカーでもあるサムスンならではの機能でしょう。

  • Galaxy SmartTagのボタンを押せばエアコンや掃除機の簡単な操作もできる

Galaxy SmartTagにはもう1つ、上位モデルとして「Galaxy SmartTag+」も販売されています。2つの製品名が区別しにくいのですが、Galaxy SmartTag+のほうはUWB通信に対応しており、スマートフォンとタグが離れていても場所を探すことができます。AirTag同様に、こちらのほうがスマートタグの本命と言えるでしょうが、価格が若干高くなること、電池の持ちが悪くなることからサムスンは2つのタグを出したのかもしれません。Galaxy SmartTag+は同じCR2032電池を使って約165日間使うことができます。

  • UWBに対応したGalaxy SmartTag+

Galaxy SmartTag+はGalaxy SmartTagの機能に加え、ARを使ってタグのありかをスマートフォンの画面内に投影してくれます。方向を図示するだけではなく実際の空間を見ながら探せるわけです。ARの使い道としても有用で、いずれAirTagもこの機能が搭載されるのではないでしょうか?

  • Galaxy SmartTag+はARを使って発見できる

Galaxy SmartTag、Galaxy SmartTag+は本体に小さい穴が開いており直接クリップやストラップを装着できます。キーホルダーにもすぐに付けられるわけです。スーツケースの中に放り込んでおいてもいいのですが、紛失しないようにスーツケース内にストラップで留めておいたほうがいいでしょう。

  • 穴が開いているので直接取り付けできる

とはいえ専用カバーをつけてカスタマイズもしたいもの。このあたりはAppleのAirTagはサードパーティーも含めてたくさんのモノが出てくるので楽しめます。サムスンもがんばってサードパーティーにケース作成を呼び掛けてほしいものです。

  • サムスンからキャラクターカバーが販売されている。サードパーティー製も増えてほしい

Galaxy SmartTagの価格は韓国で1つ20,900ウォン(約2,000円)、4つセットが85,300ウォン(約8,300円)。Galaxy SmartTag+は35,200ウォン(約3,400円)です。日本でもぜひ発売してほしいものです。

さてサムスンに続きOPPOもスマートタグを出すようで、中国のネットにリーク情報が出回っています。UWBに対応、バッテリーは内蔵でUSB Type-Cで充電して使うようです。細かい情報はわかりませんが、今年は各社から次々とスマートタグが出てくる年になるのでしょう。スマートタグが普及すれば荷物の遺失も減るでしょうし、荷物を盗む事件も減るかもしれません。スマートタグはスマートライフの実現をまた一歩前進させてくれるのです。

  • リーク写真として出回っているOPPOのスマートタグ