マスクを身に着け外出先では消毒液などを使ってマメに手指を消毒している人でも、スマートフォンの消毒は自宅に帰ってから、という人も多いでしょう。最近では小型の紫外線除菌機も売られていますが使い方によってはきちんと除菌できません。一方ではスマートフォンを入れて使える除菌BOXも売られていますが、ティッシュBOXくらいの大きさのため、気軽に持ち運ぶことはできません。

MoshiがクラウドファンディングのKickstarterで資金調達中の「Deep Purple」は持ち運べるポータブルな紫外線除菌BOXです。2020年12月10日まで資金を募集中。初期申し込み者向けの最低価格は99ドル(約1万400円)、一定数に達すると価格は上がっていきます。また2個セットなども用意されています。日本への送料は20ドル(約2,100円)とのこと。正確な価格は該当ページを参照してください。

Deep Purpleの大きさは市販されている箱型除菌BOXと変わりません。しかし折り畳めるためカバンに入れて持ち出すことができるのです。

  • MoshiのDeep Purple。紫外線を使った除菌BOXだ

サイズは奥行き13cm、幅21.7cm、高さ6.1cm。他の除菌BOX同様、大きさはティッシュBOXとあまり変わりません。このままテーブルの上などに置いておいても邪魔になる大きさではないでしょう。

  • Deep Purpleの外観。大きさはティッシュBOX程度

蓋を開けると中にスマートフォンなどを入れられます。スマートフォン以外にスマートウォッチなどを入れても余裕のある容積です。

  • 上部には蓋があり開閉できる。内部はスマートフォンなどを入れることができる大きさ

さてこのまま持ち運ぶとなるとカバンの中で場所を取ってしまいますが、Deep Pupleは前述の通り、本体を折り畳めます。畳めばわずか2cmの薄さになります。これならカバンにも楽に入りますね。旅行時だけではなく普段の外出時も気軽に持ち出せます。

  • 本体を畳めば薄くなり持ち運びも楽にできる

Deep Purpleは除菌用の紫外線ライトが内部に備わっています。ライトの給電はUSBケーブル経由で、モバイルバッテリーも使用できます。つまり出先のカフェやオフィス、学校などでも利用できるというわけです。

  • モバイルバッテリーで給電できる

使い方は簡単です。本体をワンタッチで組み立てたらUSBケーブルを接続します。内部にスマートフォンなどを入れて蓋をすると、蓋はマグネットでぴたりとロックされます。同時に紫外線の照射が始まり、内部に入れたものの除菌を開始します。

  • 畳んだ状態は薄い。ワンタッチで箱状に組み立てできる

そして4分後には除菌が終わります。なお内部にはセンサーがあり、万が一蓋が開いた時は自動的に紫外線がOFFになるようになっているとのこと。安全性もしっかりと考えられています。

  • 内部は紫外線が360度の方向からあたるようになっている

身の回りでちょっと除菌したいものを考えると、スマートフォン、スマートウォッチ、小型のヘッドフォン、鍵や小銭、そしてマスクなどいろいろなものがあるでしょう。とにかく毎日なんでも除菌する、と徹底的に考えなくとも、たとえば人の多い場所で長時間過ごした後は外気に触れたものが気になりますよね。そんな時でもDeep Purpleがあればその場で5分程度で除菌ができるというわけです。

  • スマホや身の回りの小物を入れていつでも除菌可能

筆者は実は旅行に出る時にまさしく箱型の紫外線除菌BOXを持ち歩いていますが、バックパックに入れてしまうと他のものが入らず、スーツケースの中でも場所を取ってしまうのが悩みでした。しかしDeep Purpleならカバンの隙間にも入れることができるのです。「いつでも除菌機を持ち運べる」という安心感が得られると心に余裕もできますね。

マスクを毎日するようになると、「マスクケース」を使う人も増えています。そして除菌を気にする人が増えれば、Deep Purpleのような「持ち運べる除菌機」も当たり前の製品になっていくのかもしれません。興味のある方はKickstarterで詳細を調べてみてはいかがでしょうか。