こんにちは、阿久津です。Windows 10のロック画面やサインイン画面には、ハーウェア情報を示すアイコンや簡単に操作するためのアイコンが右下に並んでいます。サインイン画面では操作可能ながらも、ロック画面はネットワークアイコンのみ表示され、その意味をなしていません(図03~04)。

ロック画面。右下にはネットワークアイコンのみ表示されます

サインイン画面では、左からネットワーク、簡単操作、電源のボタンが並びます

特に有線LANでネットワークに接続しているPCの場合、ネットワークを切り換えることは少ないことでしょう。そこで今回は、ロック画面やサインイン画面からネットワークアイコンを取り除くチューニングをお送りします。

1. 管理者権限でレジストリエディターを起動します。
2. HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Policies\Microsoft\Windows\Systemキーを開きます。
3. DWORD値「DontDisplayNetworkSelectionUI」を作成し、データを「1」に変更します。
4. レジストリエディターを終了します。
5. PCを再起動します。

これで操作が完了しました(図05~11)。

図05 [Win]+[R]キーを押して「ファイル名を指定して実行」を起動し、テキストボックスに「regedit」と入力して<OK>ボタンをクリックします

図06 レジストリエディターが起動したら、HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Policies\ Microsoft\Windows\Systemキーを開きます

図07 Systemキーを開き、右ペインの何もないところを右クリックし、<新規>→<DWORD値>と順にクリックします

図08 「新しい値#1」を「DontDisplayNetworkSelectionUI」に変更します

図09 DWORD値「DontDisplayNetworkSelectionUI」をダブルクリックで開き、データを「1」に書き換えてから、<OK>ボタンをクリックします

図10 レジストリエディターを終了します

図11 PCを再起動します

それでは結果を確認しましょう。再起動後にロック画面の右下にあるネットワークアイコンがなくなっていることがわかります。また、そのままロックを解除しますと、同じように右下に並ぶアイコン群からネットワークアイコンが消えています(図12~13)。

図12 チューニング後のロック画面。右下のネットワークアイコンがありません

図13 サインイン画面からもネットワークアイコンが削除されています

ロック画面はWindows 8から加わった機能のため、本チューニングもWindows 8から適用可能でした。なお、再びネットワークアイコンをロック画面やサインイン画面に表示させる場合は、DWORD値「DontDisplayNetworkSelectionUI」を削除してPCを再起動してください。

さて以下余談ですが、昨日、不思議な現象に見舞われました。Windows 10 バージョン1607をインストールしたサブPCを起動し、「設定」を起動したところ、「Windowsがライセンス認証されていません」というメッセージが。もちろん以前から使っていたPCであり、Windows 8.1からアップグレードした環境です。ところが「システム」を起動したところ、「Windowsライセンス認証」セクションは「ライセンス認証されています」とのこと(図01)。

スリープから復帰したPCの「設定」には、「Windowsがライセンス認証されていません」のメッセージが。しかし、「システム」は認証済みとなっています

<更新とセキュリティ/ライセンス認証>を開いたところ、Windows 10のエディションがEnterpriseに切り替わっていました。本PCにインストールしていたのはWindows 10 Proですし、筆者はEnterpriseのライセンスを同PCに適用していません。首をかしげながら<トラブルシューティング>ボタンを押したところ、再認証が行われました。もちろんエディションはWindows 10 Proに戻っています(図02)。

トラブルシューティングを実行することで、未認証状態は解消。「Enterprise」になっていたエディションもその後「Pro」に戻りました

長年Windowsを使ってきましたが、このような現象に出くわしたのは今回が初めて。その後も似たようなトラブルは発生していないため、原因究明には至りませんが、トラブルに見舞われた方は、トラブルシューティングをお試しください。

それでは、また次号でお目にかかりましょう。

阿久津良和(Cactus)