こんにちは、阿久津です。あと1週間でWindows 10の無償アップグレードが始まります。長年Windowsのバージョンアップを目にしてきましたが、開発終了からGA(一般提供)版までの期間を設けず、公開日を迎えるのは初めての経験。年甲斐もなく楽しみにしています。

さて、OSのアップグレード後に待ち構えているのは、動作しなくなったアプリケーションの再インストールやアップデート、類似ツールへの乗り換えですが、その際活躍するのがWindows Defenderではないでしょうか。リアルタイム保護機能を備えるWindows Defenderは、一部のスパイウェアも検出し、マルウェアの侵入や行動を未然に防ぎます。そこで重要になるのが最新のプログラムに更新しておくことです。

本来はWindows Updateから自動更新を行いますが、自動更新を無効にしている方も少なくありません。その場合、Windows Defender自体が備える更新機能を使うことになりますが、コントロールパネルや通知領域からウィンドウを呼び出して操作するの面倒な話です。

そこで今週はデスクトップのコンテキストメニューからWindows Defenderの起動や定義ファイルの更新、スキャンなどを実行するチューニングをお送りしましょう。DesktopBackgroundキー下にSubCommandsキーを用いたサブメニュー表示方法を使いますので、Windows 10 Insider Previewはもちろん、Windows Vista以降であれば動作するはずです。

ただし、Windows Vistaはウイルス対策機能を備えず、Windows 7はMicrosoft Security Essentialsを使うため、パスが異なるでしょう。その際は自身の環境に合わせてレジストリファイルの内容を変更して下さい。

1. メモ帳などでレジストリファイルを作成します。
2. レジストリファイルをインポートします。

これでチューニングが完了しました(図01~06)。

図01 [Win]+[R]キーを押して「ファイル名を指定して実行」を起動し、テキストボックスに「notepad」と入力して<OK>ボタンをクリックします

図02 下の囲みの内容をコピー&ペーストしてください。この際%ProgramFiles%のパスが既定と異なる場合は、「(既定)」のパスを変更します

Windows Registry Editor Version 5.00 [HKEY_CLASSES_ROOT\DesktopBackground\Shell\WindowsDefender] "Icon"="%ProgramFiles%\\Windows Defender\\EppManifest.dll,-101" "MUIVerb"="Windows Defender" "Position"="Bottom" "SubCommands"="" [HKEY_CLASSES_ROOT\DesktopBackground\Shell\WindowsDefender\shell\001] "Icon"="%ProgramFiles%\\Windows Defender\\EppManifest.dll,-101" "MUIVerb"="起動(&B)" [HKEY_CLASSES_ROOT\DesktopBackground\Shell\WindowsDefender\shell\001\command] @="C:\\Program Files\\Windows Defender\\MSASCui.exe" [HKEY_CLASSES_ROOT\DesktopBackground\Shell\WindowsDefender\shell\002] "Icon"="%ProgramFiles%\\Windows Defender\\EppManifest.dll,-101" "MUIVerb"="更新(&U)" [HKEY_CLASSES_ROOT\DesktopBackground\Shell\WindowsDefender\shell\002\command] @="\"C:\\Program Files\\Windows Defender\\MSASCui.exe\" -Update" [HKEY_CLASSES_ROOT\DesktopBackground\Shell\WindowsDefender\shell\003] "Icon"="%ProgramFiles%\\Windows Defender\\EppManifest.dll,-101" "MUIVerb"="更新後にスキャン(&A)" [HKEY_CLASSES_ROOT\DesktopBackground\Shell\WindowsDefender\shell\003\command] @="\"C:\\Program Files\\Windows Defender\\MSASCui.exe\" -UpdateAndQuickScan" [HKEY_CLASSES_ROOT\DesktopBackground\Shell\WindowsDefender\shell\004] "Icon"="%ProgramFiles%\\Windows Defender\\EppManifest.dll,-101" "MUIVerb"="クイックスキャン(&Q)" [HKEY_CLASSES_ROOT\DesktopBackground\Shell\WindowsDefender\shell\004\command] @="\"C:\\Program Files\\Windows Defender\\MSASCui.exe\" -QuickScan" [HKEY_CLASSES_ROOT\DesktopBackground\Shell\WindowsDefender\shell\005] "Icon"="%ProgramFiles%\\Windows Defender\\EppManifest.dll,-101" "MUIVerb"="フルスキャン(&F)" [HKEY_CLASSES_ROOT\DesktopBackground\Shell\WindowsDefender\shell\005\command] @="\"C:\\Program Files\\Windows Defender\\MSASCui.exe\" -FullScan"

図03 メモ帳の<×>→<保存>と順にボタンをクリックして、ファイルの保存を実行します

図04 保存先をデスクトップなどに変更し、任意のファイル名を「"(ダブルコーテーション)"」で囲んでください。文字コードを「Unicode」に変更してから、<保存>ボタンをクリックします

図05 デスクトップにあるレジストリファイルをダブルクリックし、メッセージの<はい>ボタンをクリックします

図06 <OK>ボタンをクリックすれば、チューニング完了です

早速結果を確認してみましょう。デスクトップの何もないところを右クリックすると、<Windows Defender>という項目が加わっていて、サブメニューには<起動><更新>といった項目が並びます。なお、コンテキストメニューの項目が現れない場合は、エクスプローラーを再起動するかWindows 10 Insider Previewに再サインインしてください(図07)。

図07 チューニング後のコンテキストメニュー。<Windows Defender>が加わりました

また、キーボードで[W]→[A]キーと押せばWindows Defenderが起動し、定義ファイルを更新した後にスキャンを実行します。(図08~09)。

図08 <更新後にスキャン>を選択した状態。最初にサーバーへアクセスし、定義ファイルのダウンロードが始まります

図09 その後クイックスキャンを実行するため、気軽に操作できるようになります

本チューニングを破棄する場合は、レジストリエディターを起動してHKEY_CLASSES_ROOT\DesktopBackground\Shellキーを開いてください。WindowsDefenderキーごと削除すれば作業完了です(図10~11)。

図10 [Win]+[R]キーを押して「ファイル名を指定して実行」を起動し、テキストボックスに「regedit」と入力して<OK>ボタンをクリックします

図11 レジストリエディターが起動したら、HKEY_CLASSES_ROOT\DesktopBackground\Shellキーを開いてください。WindowsDefenderキーを右クリックし、<削除>をクリックします

それでは、また次号でお目にかかりましょう。

阿久津良和(Cactus)