こんにちは、阿久津です。Windows Vistaに搭載されたエクスプローラには、フォルダ内に格納されたファイルの種類によって、表示する詳細項目が自動的に変化する機能が備わっています。海外では主に「Automatic Folder Type Discovery」と称されるため、「フォルダタイプ自動発見」機能とでも訳すべきでしょうか。

例えば音楽ファイルが格納されたフォルダであれば、「ファイル名」のほかに「アーティスト」「アルバム」「トラック」「ジャンル」「評価」といった項目が並び、画像や動画ファイルの場合は「撮影日」「タグ」「サイズ」「評価」が項目として表示されます(図1~2)。

図1: Automatic Folder Type Discovery有効下で音楽フォルダを開いた状態。表示項目が通常と異なっています

図2: こちらも同機能が有効な状態で動画フォルダを開いた状態。音楽フォルダに比べて表示項目数が少なめです

一見便利に見える同機能ですが、音楽ファイルを格納したフォルダでも動画フォルダとして認識してしまうなど誤動作が多いのが玉に瑕。その場合は、プロパティダイアログにある項目で、テンプレートからフォルダタイプを選択することで誤認識を回避することができます(図3)。

図3: これらの表示形式はプロパティダイアログにあるテンプレートから選択可能です

それでもフォルダ設定を変更するなど、何らかのタイミングで設定がリセットされてしまうこともあり、結局は便利というよりも邪魔な機能になってしまいます。そこで今回は、Automatic Folder Type Discoveryを無効にするチューニングを行ないましょう。

  1. <スタート>メニュー→クイック検索に「regedit」と入力して[Enter]キーを押す。
  2. HKEY_CURRENT_USER \ Software \ Classes \ Local Settings \ Software \ Microsoft \ Windows \ Shellまでキーをたどって開く。
  3. サブキー「BagMRU」を右クリックし、メニューから<削除>を選択。確認をうながすメッセージが表示されたら<はい>ボタンをクリックする。
  4. ステップ3と同様の手順で、サブキー「Bags」も削除する。
  5. 「Shell」キーを右クリックし、メニューから<新規>→<キー>と選択し、名前を「Bags」に変更する。
  6. ステップ05の手順を参考に「Bags」の下に「AllFolders」。同キーの下に「Shell」キーを作成する。
  7. ステップ5~6で作成した、Bags \ AllFolders \ Shellキーを開き、右ペインの何もないところを右クリック。メニューから<新規>→<文字列値>と選択。名前を「FolderType」に変更する。
  8. 「FolderType」をダブルクリックで開き、データ欄に「NotSpecified」と入力して<OK>ボタンをクリック。
  9. レジストリエディタを終了し、Windows Vistaへ再ログオンする。
※直接入力の際は、バックスラッシュ(\)前後のスペースを取り除いてください。

これで設定完了です。これで音楽ファイルや動画ファイルが格納されているフォルダを開きますと、通常のファイルと同じように「更新日時」や「種類」「サイズ」といった状態で詳細表示されるようになります(図4)。

図4: メディアファイルを格納しているフォルダを詳細表示モードで開きますと、通常のファイルと同じ項目が並びます

さて、Windows XP時代からチューニングを行なっている方には馴染み深い「Bags」キーですが、サブキーには任意の数字を持つフォルダが作成され、なかにはフォルダの表示設定情報が格納されています。つまり、それらの情報を一度初期化し、ステップ5~8で行なった文字列値「FolderType」で、フォルダタイプを固定しているのです。

ちなみに同値のデータ値では、「Documents」「Pictures」といったテンプレートと合致する文字列を挿入することで、表示するフォルダタイプを固定できますが、システムフォルダなどにも適用されるため、逆に不便になることも。そのため今回の紹介は見送ることにしました。ご了承ください。

それでは、また次号でお会いしましょう。

阿久津良和(Cactus)