自身のPCを家族や第三者に使わせる場面は少なくない。家族ならユーザーアカウントを作成しても構わないが、一時的な利用ではゲストアカウントを有効にした方が便利だ。また、セキュリティの観点から自身のアカウントは標準ユーザーに変更して、Administrator(管理者)アカウントを用意したいと考える方もおられるだろう。今回は、ゲストアカウントと管理者アカウントを有効にするTipsをお送りする。
ゲスト/管理者アカウントとは?
Windows 8.1は、ユーザーアカウントを所有していない人が一時的にPCを利用するために、「ゲスト」アカウントを用意している。だが、誰でも使用できるとセキュリティリスクが発生するため、初期状態では有効になっていない。
同様に「Administrator(管理者)」アカウントも、初期状態では無効だ。AdministratorはOS全体を自由に操作できるため、誰しもが使用できるのは好ましくない。そのため、Windowsは歴史的に両アカウントを無効にしてきた。
ゲストアカウントを有効にする
ゲストアカウントを有効にする手順は簡単。コントロールパネルなどからたどる「アカウントの管理」で、「Guest」を選択して「オン」に切り替えるだけだ。
上図の手順を踏むと、サインイン画面に「Guest」が現れる。ゲストアカウントとゲスト用のPC設定で、そのPCを使用することが可能だ。
ゲストアカウントでは、PCの使用範囲が大きく制限される。他のローカルユーザー用フォルダーへのアクセスや、システム設定の大半はUAC(ユーザーアカウント制御)による昇格が必要だ。また、モダンUIベースの「PC設定」やWindowsストアアプリの使用は制限される。
ゲストアカウントを無効にする
使用頻度が低くなったなど何らかの理由でゲストアカウントを無効にする場合、下図に示した手順で「Guest」を「オフ」に切り替えればよい。
管理者アカウントを有効にする その1
管理者アカウントを有効にする方法はいくつか用意されている。分かりやすいのは「ローカルユーザーとグループ」を使う方法だ。こちらから「Administrator」アカウントのダイアログを開き、「アカウントを無効にする」のチェックボックスを外す。その後セキュリティ対策としてパスワードを設定すればよい。
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先の手順を参考に「ローカルユーザーとグループ」を起動し、「Administrator」をダブルクリック/タップ。ダイアログの「アカウントを無効にする」のチェックボックスを外し、「OK」ボタンをクリック/タップする |
下図に示したように、サインイン画面に「Administrator」が加わり、自身(のユーザーアカウント)とは異なるユーザーとしてWindows 8.1を利用可能になる。なお、パスワードは「アカウントの管理」からも設定可能だ。
一見するとこれで十分に見えるが、大きな問題が発生している。次回も「Administrator」を有効にする他の方法と、肝心の問題を解決する方法を紹介しよう。
阿久津良和(Cactus)