WSL(Windows Subsystem for Linux)上のLinuxディストリビューションはOSながらも、Windows 11のアプリとして利用できるため、簡単に初期化できる。アンインストール&再インストールという方法もあるが、ダウンロードに要する時間を短縮するならばリセット機能を用いるとよい。まずはGUIから操作する方法を紹介する。

  • 「Win」+「S」キー、もしくは「Win」+「Q」キーを押して検索ページを開き、「アプリと機能」と入力。検索結果をクリック/タップする

  • ここでは例としてUbuntuをリセットするため、テキストボックスに「Ub」と入力し、検索結果の「…」→「詳細オプション」と順にクリック/タップする

  • 「リセット」→「リセット」と順にボタンをクリック/タップする

  • リセット処理中は進捗を示すプログレスバーが現れる

  • 完了後はチェックアイコンがボタン横に現れる

リセットに要する時間はLinuxディストリビューションによって異なるが、プログレスバーを目安にするとよい。リセット完了後はLinuxディストリビューションを起動できるが、正常に動作しない場合は「修復」を実行しよう。次はコマンドラインから操作する。

  • 「Win」+「X」キー→「I」キーと順に押すか、スタートを右クリック/長押しし、「Windowsターミナル」をクリック/タップする

  • プロンプトに「wsl --list」と入力して「Enter」キーを押し、リセットするLinuxディストリビューション名(今回はUbuntu)を確認。続いて「wsl --unregister 」と入力して「Enter」キーを押す。Ubuntuが対象の場合は「wsl --unregister Ubuntu」と実行すればよい。再び「wsl --list」を実行して、リセットするLinuxディストリビューション名が消えたことを確認する

  • 「Win」+「S」キー、もしくは「Win」+「Q」キーを押して検索ページを開き、Linuxディストリビューション名(ここではUbuntu)と入力。検索結果をクリック/タップする

  • Linuxディストリビューションが初期化し、ユーザー名やパスワードの設定をうながされる

WSLを操作するwsl.exeにリセット機能はない。そのため、Linuxディストリビューションの登録を解除し、ルートファイルシステムを削除するオプション「--unregister」を使用した。また、リセット後は未登録状態のため、Windowsターミナルからは起動できない。スタートメニューなどから起動して初期化プロセスを実行する。