一般的に業務利用に用いられるVPN(仮想プライベートネットワーク)だが、個人で使う場合もプライバシーやセキュリティ保護に役立つ。
自分の個人情報が詰まった2in1 PCやノートPCを外に持ち出し、外出先にある無料の無線LANに接続する場合も、通信内容をマスクすれば匿名性が向上するだろう。
WindowsのVPN機能は目新しいものではないが、独自のVPNを提供するサービスも増えてきた。その中には接続方法がわかりにくいものもあり、例えば、Googleのオンラインストレージサービス「Google One」が提供するVPNサービス「VPN by Google One」は、有効にしてもWindows 11の「設定」にある「ネットワークとインターネット/VPN」に接続先として並ばない。
そんなわけで今回は、VPNサービスの手動設定手順を紹介しよう。
VPNプロバイダーと契約せずとも、自宅のルーターがVPN機能を備えていれば、DDNS(ダイナミックDNS)サービスと組み合わせて外出先から接続できる。
また、VPN接続の再設定は「詳細オプション」から、VPNプロバイダーとの契約を終えた場合は「削除」で接続情報を削除できる。
すべての通信を疑うことを前提に構築する「ゼロトラスト」は、企業などでは一般的になりつつも、自宅のネットワーク環境は意識せず使っている方も少なくないだろう。
VPN設定が面倒に感じ、かつルーター側でMACアドレスによる接続規制を設けていないならば、接続時にMACアドレスを無作為に変更する設定「ランダムなハードウェアアドレス」は有効にしておこう。