タスクマネージャーは外見こそ変わらないが、内部的な改良を重ねてきた。詳細こそ割愛するが、Windowsの仕組みを把握している利用者にとって便利なツールに成長している。

  • GPUの使用状況も表示する「パフォーマンス」タブ

現在Windows Insider Programのベータチャネルで配付しているWindows 11 ビルド22623.891では、新たに検索機能が加わった。検索ボックスからはプロセス名(アプリ名)やプロセスID、発行元で稼働中のアプリを絞り込める。

下図では「Edge」と検索してMicrosoft Edgeを列挙させているが、以前のバージョンでは「Microsoft Edge」と入力しなければならず、このあたりのバグも修正された。

  • 検索ボックスにキーワードを入力すると、合致する稼働中のプロセスを絞り込める

本機能の使い道だが、「アプリを起動したが正常に動作しないので強制終了したい」など、例えば自作アプリの稼働状況をVisual Studioではなくタスクマネージャーで監視する場面に有用だろう。

さて、上図を見て「効率モード」の文字に目がとまった読者諸氏も多いと思うが、こちらはWindows 10における「エコモード」の新呼称だ。

効率モードはプロセスの優先度を下げて、OS全体のパフォーマンスを改善する。なお、以下の手順はプロセスのコンテキストメニューからも実行可能だ。例えば過度なファイル同期を行うOneDrive/OneDrive for Business(OneDrive.exe)に有用ではないだろうか。

  • 任意のプロセスを選択した状態で「効率モード」をクリック/タップする

  • 確認をうながすメッセージが現れたら「OK」をクリック/タップする

  • タスクマネージャーのステータスで「効率モード」の有効化を確認できる

本機能が2022年の月次機能更新プログラムに含まれるか不明だが、タスクマネージャーの機能強化は素直に歓迎したい。