「Windows 10ミニTips」は各回の作成時点で最新のWindows 10環境を使用しています。

Windows 10はMicrosoftアカウントの使用を前提としているが、セットアップ時にMicrosoftアカウントを選択すると、フォルダー名が勝手に付けられる。今回は既存アカウントを一度ローカルアカウントに切り替える方法で、ユーザーフォルダー名を変更してみよう。

別のローカルアカウントを作成し、Microsoftアカウントへ切り替える

前回も述べたように、ユーザーフォルダーはWindows 10が自動的に設定する。そのため、コマンドプロンプトやPowerShellで操作する場合に、戸惑う場面も少なくない。

既存アカウントのユーザーフォルダー名を変更するには、最初のアカウントをローカルアカウント(アカウント1)に切り替える。

「Win」+「I」キーを押すなどして「設定」を起動し、「アカウント」をクリック/タップ

「ローカルアカウントでのサインインに切り替える」をクリック/タップ

テキストボックスにMicrosoftアカウントのパスワードを入力し、「次へ」ボタンをクリック/タップ

ローカルアカウント名やパスワードなどを入力して、「次へ」ボタンをクリック/タップ

「サインアウトと完了」ボタンをクリック/タップして、Windows 10に再サインイン

ローカルアカウントでWindows 10へ再サインインしたら、前回の記事を参考に、管理者権限を持つローカルアカウント(アカウント2)を作成し、サインアウトしてからアカウント2に切り替えよう。

前回の記事を参考にローカルアカウントを新たに作成

既存のローカルアカウントからサインアウト

新たなローカルアカウントでサインイン

次はユーザーファイルのコピーだ。事前に隠しファイルなどを選択可能にしてから、ドキュメントフォルダーに代表されるユーザーファイルや、アプリケーションの設定情報などを格納するAppDataフォルダーをコピーする。

エクスプローラーを起動し、リボンの「表示」タブ→「隠しファイル」と順にクリック/タップしてチェックを入れる

他のユーザーフォルダーにアクセスするには、権限取得が必要となる。このダイアログが現れたら「続行」ボタンをクリック/タップ

管理者権限を求められたら、「すべての項目にこれを実行する」をクリック/タップしてチェックを入れてから「続行」ボタンをクリック/タップ

アクセス許可や権限がおよばないファイルやフォルダーがある場合は、「すべての項目にこれを実行する」をクリック/タップしてチェックを入れてから「スキップ」ボタンをクリック/タップ

後はMicrosoftアカウントに切り替えて操作完了だ。ただし今回の操作では、一部のファイルがアクセス権の関係からコピーできないため、不完全な状態となる。アプリケーションの動作などを確認してから、アカウント1を削除してほしい。また、Windows資格情報なども移行させる場合は、「資格情報マネージャー」でバックアップと復元も合わせて実行するのだが、こちらは別の機会に取り上げたい。

後はローカルアカウントからMicrosoftアカウントに切り替えれば操作完了だ

阿久津良和(Cactus)