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米国時間2021年4月15日の週、安定版Microsoft Edgeがバージョン90に更新された。4月23日時点でStableチャネルのリリースノートは更新されていないため、詳しい変更点はBetaチャネル向けリリースノートが詳しい。

  • バージョン90へ更新した安定版Microsoft Edge

漏えいしたパスワードに警告を発するパスワードモニターは過去記事でも触れているので割愛するが、ダウンロードUIの刷新や、テキストボックスに情報を入力するオートフィル機能の強化は多くのユーザーが恩恵を受けられるだろう。入力窓で「//」と入力すると、Microsoft Edgeが管理する情報が提案される。

  • 「//」と入力すると、Microsoft Edgeが管理するデータを用いて入力の手間も省ける。また、通常のオートフィルはクリップボードの内容が反映されるようになった

筆者が気になるのは「フォントレンダリングパフォーマンスの改善」である。前述したリリースノートによれば、「テキストの明瞭度を向上させ、ぼやけた感じが軽減された。改善の一部はBeta版バージョン90にて適用済みだが、既定では無効になっている」という。下図はMicrosoft Edgeのトップページを500%に拡大した検索フォームを抜き出したものだが、大きな差は視認できない。

  • 上(ライトモード)はバージョン89、下(ダークモード)はバージョン90

Microsoft Edgeの設定や試験段階の機能を確認した限りでは、フォントレンダリングに関する設定は見つからず、コミュニティーの議論からもヒントは見つからなかい。Microsoft Edgeの拡大表示機能を使用せずに画面キャプチャーを撮り、「ペイント」で拡大するなど他の方法も試してみたが、少なくとも筆者の環境では相違点を確認できなかった。

  • ダウンロードの進捗状況はポップアップで示されるようになった

なお、現在バージョン91のCanaryチャネルでは、いくつかのタブグループ化する機能や、新機能に関するヒントを通知する機能の検証が行われている。