「Windows 10ミニTips」は各回の作成時点で最新のWindows 10環境を使用しています。

WDAGで「カメラとマイク」を無効にする

Windows 10 バージョン1709でEnterpriseエディション、Windows 10 バージョン1803からProエディションでWDAG(Windows Defender Application Guard)が使用可能になった。Hyper-V技術を用いたWDAGはハードウェアレベルでMicrosoft Edgeを分離し、法人ユーザーを対象にセキュアなWebブラウジング環境を提供する機能だが、もちろん個人ユーザーも使用して構わない。

  • 通知領域に並ぶアイコンなどから「Windowsセキュリティ」を起動し、「アプリとブラウザーコントロール」をクリック/タップする

  • 「Windows Defender Application Guardのインストール」をクリック/タップする

  • 「Windows Defender Application Guard」にチェックを入れて、「OK」ボタンをクリック/タップする

  • 「今すぐ再起動」ボタンをクリック/タップして、PCを再起動する

WDAGではMicrosoft Edge使用中のデータ破棄やコピー&ペースト、印刷の禁止などに加えて、カメラとマイクを無効にする機能を備えている。こちらを使えばノートPCのカメラを塞ぐことなく、セキュリティを担保できる。

  • 再び「Windowsセキュリティ」を起動し、「Application Guardの設定を変更する」をクリック/タップする

  • 「カメラとマイク」のスイッチをオンに切り替え、PCを再起動する

ただし、WDAGを使用するには、4コア(論理プロセッサ)以上でハイパーバイザー、および仮想化ベースのセキュリティをサポートする64ビットプロセッサや、最低8GB以上のメモリなど、比較的キツめのシステム要件をクリアしなければならない。基本的にはHyper-Vの仮想マシン上でWindows 10(基本はProエディション)が快適に動作するスペックを備えたPCが必要だ。条件を満たしている方は選択肢の1つとして覚えておいてもいいだろう。

  • WDAGを有効にするには、「設定」→「新しいApplication Guardウィンドウ」と順にクリック/タップする

  • 「カメラとマイク」がスイッチ・オフの状態。カメラおよびマイクの利用をうながされる

  • WDAGが有効なMicrosoft Edgeの場合、カメラへのアクセスが抑制される

阿久津良和(Cactus)