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スタートメニューフォルダーにショートカットファイルを作成

第372回では「デスクトップアイコンの設定」を起動するショートカットファイルを作成したが、Windows 10が既定で用意していない設定やアプリを、検索ボックスをキーボードランチャーのように使って起動できると便利ではないだろうか。

そこで、任意の設定項目を呼び出すショートカットファイルをプログラムメニューに追加し、検索ボックスにショートカットファイル名を入力してみたが、待てど暮らせど現れない。「おやっ」と思い、インデックス情報を確認したところ、スタートメニューが検索対象から外れていたのだ。

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    「インデックスのオプション」。「スタートメニュー」をクリック/タップしても、「選択された場所の要約」で「スタートメニュー(%APPDATA%¥Microsoft¥Windows¥Start Menuフォルダー)」が選択されない

通常の環境であれば、「インデックスのオプション」-「変更」ボタン-「インデックスが作成された場所」にて、「スタートメニュー」をクリック/タップすると、実体である「%APPDATA%¥Microsoft¥Windows¥Start Menu」フォルダーが「選択された場所の要約」で選択される。しかし、今回検証した環境では無反応となってしまう。機能更新プログラムを重ねて適用した弊害なのか原因までたどり着けなかったが、以下の方法で回避できたので、念のため手順を紹介しておこう。

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    エクスプローラーのリボンを開き、「表示」タブの「隠しファイル」をクリック/タップしてチェックを入れる

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    検索ボックスに「インデックス」と入力し、「インデックスのオプション」をクリック/タップ

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    「変更」ボタンをクリック/タップして「インデックスが作成された場所」ダイアログを開き、「%APPDATA%¥Microsoft¥Windows¥Start Menu」フォルダーにチェックを入れてから、「OK」→「閉じる」と順にボタンをクリック/タップ

後の手順は簡単だ。プログラムメニューフォルダー(C:¥ProgramData¥Microsoft¥Windows¥Start Menu¥Programs)に第372回で作成したショートカットファイルを入れて、インデックスの作成完了を待つだけでよい。

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    「Win」+「R」キーを押して「ファイル名を指定して実行」を起動し、テキストボックスに「shell:programs」と入力して「OK」ボタンをクリック/タップ

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    第372回で作成したショートカットファイルを移動させる

通常であれば数十秒も経てば、検索ボックスから検索可能になるはずだが、気になる場合は先の手順で「インデックスのオプション」ダイアログを開き、インデックス作成の進捗状況を確認しよう。

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    検索ボックスで「デスクトップ」と入力すれば、先のショートカットファイルが「アプリ」としてヒットする

レジストリに設定を書き込まないツール類なども、同様の操作で検索ボックスから起動可能だ。このように、Windows 10がキーワードを用意していない設定やアプリをプログラムメニューに登録しておけば、標準の検索機能をキーボードランチャーとして活用できるだろう。

阿久津良和(Cactus)